澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

NHKスペシャル「発見! 幻の巨大軍船」

2012年11月03日 14時52分24秒 | マスメディア
 今夜のNHKスペシャルは、「発見!幻の巨大船」。サブタイトルには「モンゴル軍襲来の真実」とあるから、「元寇」あるいは「蒙古来襲」を採り上げた番組だろう。さらに、この番組を紹介するHPでは、「モンゴル帝国vs日本730年目の真実」とも書かれている。だが、不思議に思うのは、元朝の軍隊が「モンゴル軍」ならば、元はモンゴルのはず。NHKが現在放送中の「中華文明の謎」という番組タイトルを思い起こすと、この番組名にはすごい落差と違和感を感じる。現在の「中国」は、日本に多大な影響を与えた「文明国」なのだから、例え尖閣事件のような出来事があっても、視聴者は「中国」を尊重、尊敬しなければならないと教化しようとする意図がNHKにはあるのではないか?

 片方で「中華」(=文明の中心。その対極には夷荻が存在する)というタイトルで番組を制作して、「偉大な中華文明」を宣伝しながら、「元寇」になると何故「モンゴル軍来襲」となってしまうのか? 確かに「元朝」は「夷荻」のひとつである蒙古族が打ち立てた征服王朝だったが、NHKは「元朝」とは言わずに「モンゴル帝国」という言葉を使っている。もちろん、「モンゴル帝国」は元朝に止まらず、ユーラシア大陸を席巻したことを念頭に入れているのではあろうが…。

 だが、NHKの意図的な番組呼称に「視聴者教化」を疑わざるを得ない。石原・前都知事が中国を「支那」と呼ぶことについて、マスメディアが散々こきおろしているが、大陸の王朝興亡史を「中国史」と呼ぶのなら、「元寇」を「中国軍襲来」と名付けても何ら問題はないはずではないか。

 Mixiでは次のような書き込みが見られた。

「NHKスペシャルの正確なタイトルは「発見!幻の巨大軍船」。「モンゴル帝国Vs.日本730年目の真実」がサブ。http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1103/index.html 差別語?の元寇は使わず、侵略者は中国人ではなくモンゴル人だったとでも?」 

「史実と違うじゃないか、責任者出てこい!」と。人生幸朗師匠も怒りそう……。 

「タイトルだけ見ても、NHKの媚中体質がよく分かります。都合のいいときだけ「中国」を使い、こういうときは「元」という王朝名さえ使わない。歴史偽造もいいところ。CCTV東京支局に成り下がったNHK!」


 漢民族にはお世話になったから、感謝しなければならないが、夷荻のモンゴル人は「反日」的だとでも言うのだろうか。中共(=中国共産党)の歴史観にすっかり取り込まれたNHKのドキュメンタリー。眉に唾して見なければならない。もし見るのならね…。

【NHKのHPより引用】
発見!幻の巨大軍船
~モンゴル帝国vs日本
730年目の真実~



2012年11月3日(土)
午後7時30分~8時43分総合

• 歴史・紀行


去年10月長崎の海底で発見された730年前の軍船。海底1メートルに埋まっていたのは10m以上のキール(竜骨)。周辺には外板が並び、全長20mを超えると推定される大型船だった。発見したのは琉球大学の池田栄史(よしふみ)教授のチーム。東海大学の協力を得て、海底資源探査で使う最新の音波探査機を使い、史上初の快挙を成し遂げた。その後も大規模な調査が続く。NHKでは調査に密着、モンゴル襲来の謎に迫る歴史ロマンを制作する。日本の歴史に大きな影響を与えながらも、詳しい実態は分かっていないモンゴル襲来。なぜ強大なモンゴル軍団は一夜にして壊滅したのか?したたかな交易国家「モンゴル帝国」が日本遠征に秘めた海洋戦略とは何か?謎を解く鍵となると考えられているのが、発見された船と海底から見つかった様々な出土品だ。海底調査を軸に、最新のテクノロジーによる出土品の解析と海外で進む水中考古学の最新研究成果も交え、“モンゴル襲来”の真実に迫る。