昨日、ラジオを聴いていたら、評論家・勝谷誠彦が「緊急地震速報が鳴っているのに、試合を続行させた高野連、さらに野球中継を中断せずに、テロップと信号音だけ流したNHK」に対して、辛辣な批判をしていた。
普段はあまり好きではない勝谷だが、この意見には全く同感。この後、高野連は緊急地震速報が鳴ったなら、試合を中断することを決定したという。(下記参照)こんな当然至極のことが想定されていなかったことに驚くが、さらにビックリなのは「緊急地震速報発表時には、ネット裏の放送席にいるその試合の幹事審判委員がブザーで球審を呼び、試合を中断するよう指示する」という、その内容。ホントにバカも休み休みに言え、と言いたい。奈良県が震源のM7級地震だった、5~10秒で最初の揺れが来るだろうに。これでは何を決めたのか分からない。
驚きというよりも、やっぱりと感じて、次第に不愉快になってくるのがNHKの対応。緊急地震速報が鳴り、大地震が何秒後かに迫っていると分かったのだから、視聴者にそれを即時に分かりやすく伝えるのが公共放送の使命だろうが? 甲子園の経過なんて、あとでビデオで流せばいいことなのに、受信料をお支払いいただいている「視聴者の皆様」にそこまで遠慮して媚びるのか?NHKは思考停止のアホ・メディアだとあえて言っておく。
東日本大震災時、NHKは数々の自己規制、偏向報道に手を染めた。原発事故に関して、「いまのところ問題はない」という政府発表をそのまま報道するばかり。最も犯罪的だったのは、NHK・BSで毎日放送する世界各国のニュースを放送取りやめにしたことだ。 ドイツZDFは、3.11からずっと原発事故の経過を詳細に報道し、日本政府とNHKが「何でもない」と言っている間に、福島原発のメルトダウンを伝えていた。
国民の生命・安全に関わる基本情報は、情報操作で隠蔽するくせに、どうでもいいことには大騒ぎ。いまNHKのTVをつけたら、画面の横に「高温注意情報」が出っぱなしではないか。そりゃこの高温で熱中症になり、不幸にも亡くなる人は一定程度出るだろう。だが、NHKは、こんな「高温注意情報」をご親切に表示し続ける必要はない。
緊急地震速報が出たら、どんなに人気番組だったとしても、それを中断して即座に情報を伝えるべきだ。「高温注意情報」で騒ぐなら、あの大震災時、ヨウ素やセシウムの拡散情報を即座に伝えるべきだった。
緊急地震速報 甲子園影響なら試合中断決定
第95回全国高校野球選手権
大会本部は12日、気象庁から緊急地震速報が発表された場合の対応について、甲子園球場に影響があると判断した場合、直ちに試合を中断することを決めた。
8日に行われた日川(山梨)―箕島(和歌山)では試合中に緊急地震速報が発表されたが、兵庫県への影響がないことを確認したため、試合を続行した。今後は、会場に影響がある緊急地震速報発表時には、ネット裏の放送席にいるその試合の幹事審判委員がブザーで球審を呼び、試合を中断するよう指示する。 スポーツ・ニッポン 8月12日
甲子園 緊急地震速報出たら試合中断
8月12日 16時33分
高野連=日本高校野球連盟などで作る夏の全国高校野球の大会本部は、甲子園球場での試合に影響の出るおそれがある近畿地方などに緊急地震速報が発表された場合、試合をすぐに中断すると発表しました。
今月8日、気象庁は、近畿を含む広い地域に緊急地震速報を発表しましたが、震度1以上の体に感じる揺れは観測されませんでした。
甲子園球場では、夏の全国高校野球の試合が行われていましたが、緊急地震速報が発表された時の対応は決まっていませんでした。
大会本部は今後、甲子園球場での試合に影響の出るおそれがある近畿地方などで緊急地震速報が発表された場合、試合をすぐに中断することを決め12日発表しました。
具体的な手順としては球審は控え室の審判員が鳴らしたブザーで緊急地震速報が発表されたことの連絡を受け、直ちに試合を中断します。
また観客に対しては甲子園球場が震度7の揺れにも耐える構造になっているため、場内アナウンスと電光掲示板でその場にとどまるよう呼びかけます。
そのうえで大会本部は、揺れや実際の被害についての情報を集めて、球場側と協議し、試合を再開するかどうか判断することにしています。 NHK News web 8.12