胡散臭い「報道番組」と言えば、まず思い浮かべるのが「報道ステーション」。
腹話術人形と言われる古舘某のトークは、腹話術師である「朝日新聞」の原稿を香具師みたいに読むだけ。本人の知見や見識は全く伝わってこない。まあ、「朝日」の人形であるからして、それはやむを得ないことなのかも。
この古舘が元キャリア官僚の古賀茂明とバトルを繰り広げた結果、古賀は「報道ステ」を去り、替わってショーン川上が登場した。このショーン川上は、国際政治から国内の些細なトピックまで実にソツなくコメントするのだが、何となく違和感が…。それは、決して古舘と丁々発止やりあってコメントするのではなく、定められた原稿を読んでいるからか。
古賀の知的能力には全く敵わなかった古舘が、新しいコメンテーターにショーンを選んだのは、決して偶然ではないだろう。つまり、古舘やテレ朝は、才気あるコメンテーターを避けて、自分たちに盾突かない、無難な「人事」をおこなったということか。
ショーン川上は、以前、FM放送で英語交じりのDJをやっていた、言わば「軟派」な男。それがいつのまにか、「経営コンサルタント」に変身し、あらゆる問題について「ご高説」を説くようになっていた。テンプル大学卒という経歴もかなり怪しく、生の討論番組などに出たら、まず間違いなく馬脚を現すだろう。
もうひとり気になるのが、「夜回り先生」とか言われた水谷修だ。この人は、昼のワイドショーでコメンテーターを始めた。その言説を聴いていると、首をかしげることばかり。「昨日、知り合いの新聞記者と話したところでは…」「さきほど、ドイツの友人に訊いたところでは…」と言うように、真偽のほどもわからない(つまり情報元を明らかにしない)話を垂れ流しにして、思い付きの結論を言うための補強材料とする。
そもそも、定時制高校でずっと生活指導をしていた一介の教師が、中国の政治動向や、欧州の難民問題を語れるはずもない。そのようなコメントをTV局から頼まれたとしても、誠実な教師だったら「私の専門外ですから」と断るはずなのだ。そこに、この水谷修という男の胡散臭さと虚言癖的性向がうかがえる。
さて、どちらが胡散臭いですか? 眉間のしわとか、ヒゲとか、〇〇〇師はよく似るとも言われるからね…。