澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

樺島郁夫と舛添要一~歴然たる胆力の違い

2016年05月11日 07時25分41秒 | 政治

 「週刊文春」最新号が舛添要一追及キャンペーンの第二弾で、政治資金の私的流用問題を採りあげている。正月の家族旅行を政治資金で支払ったという、何ともセコイ、舛添らしい話なので、もううんざりした方が多いだろう。

 そんななか、今朝ラジオを聴いていたら、熊本県知事・樺島郁夫と東京都知事・舛添要一の比較論を採りあげていた。両者はともに九州出身、政治学者であり、東大教授(舛添は助教授)だったという共通点がある。だが、その人間性、政治姿勢には歴然たる違いがあると言う。熊本地震への樺島知事の対応を見ると、その胆力、危機管理能力は大したものだと評価していた。一方、舛添都知事はと言えば、情けないほどの「公なきエゴイスト」なのだ。

 この違いは、どこに由来するのか。少なくとも、舛添が単なる受験秀才に過ぎず、人間的には極めて未熟なままであることが明らかになった。「団塊の世代」(1947~49年生まれ)の最終的勝者だったはずの彼が、このありさま。猪瀬直樹も似た者同士だったから、この世代が持つ病根は根深い。
 一方、樺島知事は1947年の早生まれで、団塊の世代の一学年上。高校を卒業して地元である熊本の農協に就職し、機会を得て、米国留学をして、最終的には東大法学部教授までに上り詰めた、「立志伝中」の人物。樺島は胆力、人間性において、幼児性丸出しの舛添が敵う相手ではなかった。

 樺島氏がもし東京都知事だったら、東日本大震災のあと、東京五輪の誘致運動など直ちに中止して、防災対策を最優先しただろうにと思うのだが…。