ハリウッド・フェスティバル・オーケストラ演奏会に行って来た。私は、四年前にもこの楽団を聴き、このブログに感想を記した。
オーケストラは前回と同じで、37名編成。指揮は、ロイド・バトラー。
プログラムは次のとおりだった。
《第一部》
1 ザッツ・エンターテイメント~ハリウッド序曲メドレー
2 スティング 3 ひまわり 4 サウンド・オブ・ミュージック
5 愛と青春の旅立ち 6 ある日どこかで 7 ニュー・シネマ・パラダイス
8 ミッション・インポッシブル(スパ大作戦) 9 ジェームス・ボンド・メドレー
10 レイダース~失われたアーク 11 タイタニック 12 ローマの休日~マイ・フェア・レディ7~ティファニーで朝食を~シャレード
《第二部
1 アンチェインド・メロディ~ゴースト・ニューヨークの幻 2 スター誕生 3 スタンド・バイ・ミー
4 慕情(1~4 vocal ビリー・キング)
5 オペラ座の怪人 ウェスト・サイド物語 7 雨に唄えば 8 グレン・ミラー物語=イン・ザ・ムード 9 駅馬車 10 風と共に去りぬ
《アンコール》
1 ロッキー 2 見果てぬ夢※ 3 星に願いを※ ※ビリー・キング
若い楽団メンバーが真摯に演奏に取り組んでいる姿には好感が持てた。フェスティバル・オーケストラの名のとおり、この楽団はコンサート用の臨時編成なのだから、メンバーの熱意とギャラ次第で、紡ぎ出す音に大きな差が出てしまう。指揮者ロイド・バトラーは、前回の指揮者と比べると、若々しく、同時にドライな感じな音を要求していたように思われた。言い換えれば、ダイナミックなのだが、繊細さにはちょっと欠けると言うような…。
週日の午後に開かれたこのコンサート、聴衆のほとんどは高齢者だった。それは当然なのだが、この種の演奏会がいつまで続けられるのだろうか、と心配になる。言うまでもなく、イージーリスニングあるいは「ムード音楽」の行く末のことだ。
4年前と同じ会場で聴いたのだが、ホールが大改修されていて、新しいPA装置が設置されていた。前回はストリングスや木管楽器の繊細な生の音が聴けたのに、今回はPA(Public Address)を通して聴かねばならなかった。この楽団の楽器編成は、クラシックの小編成オケ(室内管弦楽団)と同等なのだから、電気的な音の増幅(PA)など必要はなかったはずだ。その点が大いに残念だった。