澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

「感染者数」が「陽性者数」に ワイドショーの姑息な変更

2020年09月03日 16時51分19秒 | 新型コロナウイルス

 ワイドショーは見ない私だが、きょうたまたま「ゴゴスマ」(CBCテレビ制作 TBS系列)を見て驚いた。台風動向と自民党総裁選で騒いだ後、しらっとコロナ感染者報道。その中で「今日のコロナ陽性者数は〇〇〇人」と言っているではないか。直近までは「コロナ感染者数」と言っていたはず。いつから、何を根拠として、このような変更を行ったのか。ぜひ、説明してもらいたいものだ。

 「感染者数」は正しい表現ではなく、いたずらに国民の不安を煽るものだ、と言われてきた。TV局は、視聴率稼ぎのために、コロナ禍をその実態以上に煽った。だが、「PCR検査を全員実施せよ」とキャンペーンを張ったものの、検査による陽性者数よりも、熱中症で搬送される患者数の方がはるかに多いという現実に、視聴者の多くは疑問を抱き始めた。そんな背景を敏感に感じての「感染者数→陽性者数」変更ではなかったか。

 ある女性評論家はネット番組の中で「世の中のことを知るために一番いいのは、TVを見ないこと」と言っていた。TVを見れば見るほど、社会や国際関係のことは分からなくなる、何故なら、そう意図して報道しているからだ、と。そのような視点から見ると、感染者数を陽性者数に変えたのは、視聴者により正確な情報を伝えるためではなく、コロナ禍を煽った責任を問われないための軌道修正だったとしか思えない。

 ワイドショーを見れば見るほどバカになる、ということか。
  

 

 


菅義偉は「団塊世代」の英雄か、仇花か?

2020年09月03日 07時27分29秒 | 政治

 昨日、菅義偉・官房長官が自民党総裁選挙に正式に立候補表明をした。報道によれば、対立候補の岸田文雄、石破茂候補を圧倒的にリードして、総裁選に勝利する勢いだ。これで菅首相誕生の運びとなれば、マスメディアはどう対応するのか注目だ。現時点では、「苦労人」「人情家」といった側面を強調しているが、いずれ「森友・加計問題」のような”スキャンダル”を発掘してくるつもりだろうか。

 ところで、この菅義偉氏、「団塊の世代」(1947~49年生まれ)であることはあまり注目されていない。「団塊の世代」は、1947~49年の三年間で650万人を数える。昨年の出生者数が80万人台なのだから、いかに巨大なマスであるかがよくわかる。しかしながら、この団塊の世代からは、一人の首相も誕生しなかった。悪名高き鳩山由紀夫は、団塊の世代の1947年2月11日生まれであるが、学年としては早生まれなので、この際無視することにする。

 さて、「団塊の世代」の政治家が首相になることなどあり得ないと思われたのだが、突然の安倍首相辞任によって、650万人の団塊世代から新首相誕生の可能性が強まった。この世代の特徴は粗製濫造。それは、数が多いという意味だけでなく、当時の社会環境が大きく影響している。つまり、「ベビーブーム」で学校の整備も追いつかず、一クラスが56人で、図書館や学習施設などの教育環境が極めて劣悪だった。現在ではスマホで瞬時に調べることができる事項でも、一日がかりで調べまわるという時代だった。そんな時代に「集団就職」で上京し、夜学に通って現在の地位を得たという菅新首相の「サクセスストーリー」は、今の若い人には理解不能だろう。なので今日どれほどの支持を得られるのか、はなはだ疑問だ。

 つまるところ、遅れてやってきた菅新首相は、「コロナ禍」「東京五輪中止」という重大課題にどう対応するのか。「人数だけ多い」「自己主張ばかりで協調性に欠ける」「反権力的」「まともな教育を受けていない」等々、団塊の世代に対する汚名を、菅義偉が「団塊」最後のひとりの「英雄」として挽回できるのか、ある意味楽しみだ。