澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

大阪都構想とは何か? ~山本太郎氏、藤井聡教授に聞く~|表現者クライテリオン特別対談

2020年09月25日 17時10分02秒 | 政治

 「大阪都構想」の是非をめぐって、このブログでは次のように書いたことがある。

 「橋下徹の主張を聴いていると、東京特別区を意図的に高く評価している気がする。大阪市を憎むあまり、東京特別区が理想の自治体であるかのように持ち上げる。が、東京都に住む人はみんな知っている、特別区なんて市町村より格下の「不完全自治体」で、東京都による財政調整がなければ、にっちもさっちもいかないということを。

 東京都八王子市は、政令指定都市の要件に該当する大都市だが、ただひとつの理由で政令指定都市になれない。それは、戦時体制を遂行するため「東京市」が廃止され、特別区に分割されてしまったからだ。八王子市だけが、首都である東京の中で唯一の政令指定都市になることは許されないというわけだ。

 一方、八王子市とほぼ同じ規模の相模原市(神奈川県)は、近年政令指定都市に昇格した。これで神奈川県には、横浜、川崎、相模原の三政令指定都市が存在することになるが、橋下徹が主張するような、県と市に関わる不協和音は全く聞かれない。

 こうなると「大阪都構想」は、橋下徹というエキセントリックな異端者が引き起こした騒乱のように思えてくる。東南海大地震対策を筆頭に、大阪では取り組まなければならない課題が山積しているというのに、「大阪都」をめぐるこのバカ騒ぎ。
 どちらに決着するにしても、もうこのへんで、現実を見すえないと…と思うのは私だけか…。」(2015.5.17記)

 一事不再議の原則
を捻じ曲げて、再び住民投票に持ち込まれた「大阪都構想」。コロナ禍も五輪騒ぎもあるのに、またまた同じテーマで投票を強いられる大阪市民はお気の毒だ。
 藤井聡・京大教授(土木工学)は「大阪都構想」の鋭い批判者として知られるが、最新の映像では、山本太郎・れいわ新選組代表とこの問題を語っている。要は、「大阪都構想」の提案自体が、政治的デマゴーグの典型的なやり口だということ。つまり、橋下徹の正体を衝いている。

 大阪府民が「大阪都」という言葉にコロリと騙されるのか、あるいは踏み止まるのか。5年前と同様、高みの見物か。

大阪都構想とは何か? ~山本太郎氏、藤井聡教授に聞く~|表現者クライテリオン特別対談