澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

南京事件から70年~筑紫哲也ニュース23の報道姿勢

2007年12月18日 00時29分08秒 | マスメディア
「筑紫哲也ニュース23」が「南京事件から70年~元日本兵が見た”あの日”」という特集を放送した。
三谷さんという元兵士が、南京事件の生き証人として、南京に行き中国人学生の前で”謝罪”するまでのプロセスを描いている。

もちろん、私も虐殺が全くなかったなどとは思わないが、今この時期にこういう番組を流すのは、どういう意図なのだろうか。それとともに、三谷さんという人を担ぎ出した”市民活動家”という存在が気になるのだ。
三谷さんは中国人の前で「日本帝国主義の侵略兵士として事件を目撃した」と語っていた。こういう表現自体が、その証言の信憑性を疑わせるものなのだが、本人は全く気付いていない。すでに「市民活動家」のイデオロギーに取り込まれているかのようだ。

約30年前、私は南京を訪れたことがある。「30万人虐殺」という歴史の墓標を背負ったかのような気持ちだったが、当時の中国側は、現在のような対応ではなく、日本帝国主義と日本人民を峻別するという立場だったので、ふつうの日本人としては”救い”のようなものがあった。

現在、中国の立場は「中華愛国主義」というべきものだ。一般国民には「小日本」などたいしたことはない、という宣伝を繰り返している。
こういう中国の立場を日本側から支援・応援するというのが、この筑紫哲也の番組の目的ではないのか。番組の最後には、申し訳程度に「30万人虐殺には疑問の声もある」と触れていた。
そんな姑息なことをするよりも、市民活動家という人の詳しい素性を教えてほしいものだ。実は、その人が「市民活動」を自称する「反日プロ活動家」であれば、今回の特集自体の前提そのものに疑問符がつくのだから…。



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