きょう、午前11時29分に流された緊急地震速報には背筋が凍る思いをした人が多かったのではないか。というのも「震源地は日向灘、M6.9の地震」という内容だったからだ。
この速報は、結果として、誤報だった。だが、日向灘と言えば、「地震予測」で知られる村井俊治・東大名誉教授(測地学)が「日向灘を震源とする大地震が起きれば、それは東南海大地震の引金になる」と指摘している。村井氏のメルマガは「新たな地震予知方法」として注目されていて、そこにズバリそのものの地震が起きると言うのだから、胸騒ぎがしないはずはない。
YouTube上では、次のような映像がUPされていた。
もし東南海大地震が起きたら、被害予想額は200兆円以上、国民の三分の一は「被災者」となり、「国家存亡の危機」が到来する。いつか来る「その日」といえども、それが今日ではなくてよかった、というのが偽らざる気持ちだ。
<熊本地震>緊急地震速報、データ処理で誤り
毎日新聞 4月16日(土)19時50分配信
気象庁は16日、同日午前に発表した緊急地震速報が2カ所で起きた地震を一つの地震と捉えデータ処理したことによる誤報だったと発表し、陳謝した。
16日午前11時29分に日向灘を震源とするM6.9の地震があり、九州全域と中国、四国地方の一部に震度3~7の地震が発生するとの緊急地震速報を出した。同庁によると熊本県阿蘇地方と大分県中部でほぼ同時に起きたM4程度の二つの地震を一つの地震と誤認識し過大に計算した結果だったという。気象庁は2011年の東日本大震災で誤報を頻発させ、小規模な地震は緊急地震速報に利用しないなどの改善を図っていた。【山崎征克】