澎湖島のニガウリ日誌

Nigauri Diary in Penghoo Islands 澎湖島のニガウリを育て、その成長過程を記録します。

NHK「シリーズJAPAN」の新たな疑惑

2009年04月15日 09時58分43秒 | Weblog
 (茂伯おじさん~映画「海角七号」)

NHK「シリーズJAPAN」の第1回「アジアの”一等国”」については、ネット上で異論、反論が続出しているが、マスメディアではほとんど無視されている。
この番組の前日、「シリーズJAPAN」の「総論」に当たる番組「戦争と平和の150年」が放送された。その中で、ノルウェーの著名な平和学者・ヨハン・ガルトゥングへのインタビューにかなりの時間が割かれていたが、この人の起用については大いに疑問が残った。
まず、ガルトゥングはもはや過去の人であるということ。また、彼の理論は「平和学」「平和」の構築のためというよりも、今や特定の運動に結びついているということだ。

NHKの番組では、立命館大学で講演するガルトゥングの姿が映し出されたが、彼が創価学会と深いつながりがあることは示されない。創価大学客員教授を勤め、創価平和学会に属し、池田大作氏との共著(※)もあるというのに、全くそのことには触れられないのだ。

※ http://www.amazon.co.jp/%E5%AF%BE%E8%AB%87-%E5%B9%B3%E5%92%8C%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%81%B8%E6%8A%9E-%E6%B1%A0%E7%94%B0-%E5%A4%A7%E4%BD%9C/dp/4620310476/ref=sr_1_9?ie=UTF8&s=books&qid=1239758059&sr=1-9

ネット上では、ガルトゥングの発言として「池田大作会長と創価学会が冷戦の終結を早めた」「創価学会インターナショナルは素晴らしい」などが採り上げられている。彼が創価学会に特別なシンパシーを持った人物であることは明らかだ。
「池田大作会長と創価学会が冷戦の終結を早めた」という発言が、事実であるとすれば到底看過できず、NHKが「シリーズJAPAN」の総論としてインタビューするのに相応しい人とはとても思えない。特定の人物が現れて平和をもたらしたと考えるのであれば、ガルトゥングの「平和学」は学問などではなく、単なる平和運動、宗教活動であることを自ら語ったも同然ではないか。こういう人物を、NHKは平和を希求する代表的人物として採り上げたのである。

 (中国・チベット寺院の今) 

この絵は、インドに亡命したチベット人少女が書いた「チベットの寺院」だ。漢人警察官がチベット仏教寺院の中に入り込み、僧侶を拘束している光景が描かれている。
ガルトゥングが自らの学問的良心を未だ持っているなら、中国社会が抱える、この図のような「構造的暴力」こそ、いま批判すべきなのだ。しかしながら、彼は決して中国を批判することはない。彼を取り込んだ宗教団体が「親中」「媚中」の総本山なのだから…。

このように見てくると、NHKの「シリーズJAPAN」は、極めて政治性の高い深慮遠謀に基づいた企画であることが見えてくる。「アジアの”一等国”」では、台湾に「反日」気運を植え付け、中国による台湾併呑を側面支援する。続く、中国・朝鮮関連の番組では、おそらく日本の「歴史的罪状」を並び立て、再び土下座をしなければならないという雰囲気を盛り上げるだろう。

ぜひ、「アジアの”一等国”」だけではなく、シリーズ全体を通して、眼を光らせて欲しい。




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1 コメント

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Unknown ()
2009-04-15 19:46:50
「アジアの一等国」は酷い番組でした。
NHKにもかなり抗議が来ているみたいです。
自分はこの機会に、
『台湾人と日本精神』 蔡 焜燦(著) (小学館文庫)
を広めたいと思っています。
NHKが押し付ける「歴史」とは違う「歴史」もあります。
読みやすく、感動的な名著です。
お読みでない方がいらっしゃいましたら、ぜひ御一読を。
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