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都月満夫の短編小説集2

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都月満夫の短編小説集

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「2月17日は、有名なあの“ノアの洪水”の日」について考える

2012-02-17 09:06:30 | 雑学・豆知識・うんちく・小ネタ

最初にお断りします。今日の話しは長いです。

ノアの方舟」とは、『旧約聖書』の「創世記」(6-9章)に登場する、大洪水にまつわる話です。「ノアの方舟物語」は、今から4500年ほど前に人類の始まりであるアダムから10代目の子孫「ノア」の話のことです。

この「大洪水」があったのは、ノア600の時の「2の月の17」だそうです。聖書の年代をそのまま計算すると、紀元前3000年頃の出来事になるそうです。

神は、アダムとイブを創ったが、やがてその子孫は、数を増し大地に溢れるまで増えていった。しかし、人間の数が増えるのに比例して大地には、悪が増加し、悪得が氾濫するようになっていった。(第65節)

やがて、神は人間を創ったことを多いに後悔した。(第66節)

神は言った。「わたしは人を創造したが、これを地上から消し去ることにした。人だけでなく、家畜も鳥も、肉なるものすべてを。わたしはこれらを造ったことを後悔している」

大洪水を起こしこの地上から悪人どもをすべて消し去ろうと決心したというのである。(第67節)

神は善人で信心深かったノアにだけこの事を教え、ゴフェルの木(具体的に何の木か不明)で方舟(はこぶね)を建造するように命じます。そして、方舟には小部屋をいくつも造り、内側も外側もタールを塗りなさいと指示をします。(第614節)

 次のようにして、それを造りなさい。方舟の長さを300アンマ、幅を50アンマ、高さを30アンマ。(第615節)

 方舟に明かり取りを造り、上から1アンマにして、それを仕上げなさい。方舟の側面には、戸口を造りなさい。また、1階と2階と3階を造りなさい。(第616節)

※「1アンマ」は約45センチ、大人の肘から中指の先までの長さの単位。

高さ13.5m、幅22.5m、長さ135m、約2tクラス方舟になります。

Photo_2 ノアは、を100年かけて方舟を作ったとされています。方舟にあらゆる動物のつがいを乗せて最後に食糧を乗せたノアは、妻と3人の息子夫婦の合計8人を乗り込ませ、入り口をしっかりと閉ざし、その日を待ちます。

 そして訪れた217深淵なる源が裂け、天の窓が開かれた。(第711節)

この日から雨は40日間降り続いた。(第712節)

 水はどんどん増したので、方舟は大地を離れて浮かんだ。(第717節)

 水は勢いを得て、地上にあふれ出し、天の下にある高い山はすべておおわれた。(第718節)

 地上で動いていた肉なるものは鳥も家畜も獣も昆蟲も人もことごとく息絶えた。(第721節)

 乾いた地のすべてのもののうち、その鼻から息をするものはことごとく死んだ。(第722節)

「ノアの方舟」のエピソードの通りに実際に雨が降った場合、1時間の雨量は4500ミリに達するそうです。

150日間水の勢いは止まらなかった。(第724節)

方舟は嵐の中、木の葉のように揺れ動き、水は150の終わりに減り始めた。

方舟はやがて7の月の17日に、アララト山の上にひっかかって停まります。(第84節)

水は第十の月まで、ますます減り続け、第十の月の一日に、山々の頂が現われた。(第85節)

Photo_3

このアララト山は、現在のトルコにあるアララト山だと言われていて、昔から「方舟の痕跡を見た」という人が数多くいるそうです。

そこでノアは地上が乾いたかどうか確かめるために、ハトを放しました。最初は止まるところがなくてすぐに戻ってきた。(第89節)

Photo_5 7日後に離したハトはオリーブの葉をくわえてきました。(第811節)

地上から水がかなり引いたのです。さらに7日後に離したハトはもう戻ってきませんでした。(第812節)

2の月の27日、地はかわききった。(第814節)

ノアとその子等とその妻およびその子等の妻ともに方舟より出た。 (第816節)

すべての獣、すべての昆蟲、すべての鳥、すべて地の上を動くものは、おのおのその種類にしたがって、方舟から出て来た。(第819節)

ノアは、主のために祭壇を築き、すべての潔い家畜と、すべての潔い鳥のうちから幾つかを選び取って、祭壇の上で全焼の生贄を捧げた。(第820節)

神は、そのなだめの香りをかがれ、主は心の中でこう仰せられた。

「私は、再び人のゆえに、この地を呪うことはすまい。人の心の思い計ることは、初めから悪であるからだ。私は、再び私がしたように、すべての生き物を打ち滅ぼすことはすまい。(第821節)

地の続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜とは、やむことはない。」(第822節)

それで、神はノアと、その息子たちを祝福して、彼らに仰せられた。

「生めよ。増殖(ふえ)よ。地に満ちよ。 (第91節)

野の獣、空の鳥、・・地の上を動くすべてのもの・・それに海の魚、これらすべてはあなたがたを恐れておののこう。私はこれらをあなたがたに与える。(第92節)

生きて動いているものはみな、あなたがたの食物である。緑の草と同じように、すべてのものをあなたがたに与えた。(第93節)

しかし、肉は、その命である血のあるままで食べてはならない。(第94節)

私はあなたがたの命のためには、あなたがたの血の価を要求する。私はどんな獣にでも、それを要求する。また人にも、兄弟である者にも、人の命を要求する。(第95節)

人の血を流す者は、人によって、血を流される。神は人を神のかたちにお造りになったから。(第96節)

あなたがたは生めよ。地に群がり、地に増殖(ふえ)よ。(第97節)

神はノアと、彼といっしょにいる息子たちに告げて仰せられた。(第98節)

「さあ、私は私の契約を立てよう。あなたがたと、そしてあなたがたの後の子孫と。また、あなたがたといっしょにいるすべての生き物と。鳥、家畜、それにあなたがたと一緒にいるすべての野の獣、方舟から出て来たすべてのもの、地のすべての生き物と。 私はあなたがたと契約を立てる。すべて肉なるものは、もはや大洪水の水では断ち切られない。もはや大洪水が地を滅ぼすようなことはない。」(第9911節)

Photo_4 さらに神は仰せられた。

「私とあなたがた、およびあなたがたと一緒にいるすべての生き物との間に、私が代々永遠にわたって結ぶ契約のしるしは、これである。私は雲の中に、私の虹を立てる。それは私と地との間の契約のしるしとなる。 私が地の上に雲を起こすとき、虹が雲の中に現われる

私は、私とあなたがたとの間、およびすべて肉なる生き物との間の、わたしの契約を思い出すから、大水は、すべての肉なるものを滅ぼす大洪水とは決してならない。虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべて肉なるものとの間の永遠の契約を思い出そう。」

こうして神はノアに仰せられた。「これ(虹)が、私と、地上のすべての肉なるものとの間に立てた契約のしるしである。」(第91217節)

洪水とノアの方舟』のエピソードは聖書の物語として有名ですが、大昔に神が洪水を起こして生き物を滅ぼしたという物語は、聖書以外にも見られるそうです。

シュメルの洪水神話』は前2000年紀前半に粘土板に書かれたようで、世界最古の「洪水伝説」だそうです。巨大な船が洪水の上を漂った後で、ウトゥ神が昇って来て、天と地に光を放った。ジウスドゥラは巨大な船の窓を開いた。

古代メソポタミアの叙事詩『ギルガメシュ叙事詩』には、主人公ギルガメシュが出会ったウトナピシュティムという人物は、神から大洪水を起こすという警告を受け、方舟を造って逃れ、神から永遠の命を与えられたというエピソードがあります。

また、ギリシア神話や古代インドの神話など、古い文明がもつ神話や伝承に洪水のエピソードが語られているそうです。

 これらの伝説が語るような大規模な洪水は、大昔に実際に起こったのでしょうか。それとも単なる物語に過ぎないのでしょうか。

同じような神話や伝説が世界各地に存在しているのは間違いなさそうです。そうだとしたら、昔々大昔、どこかで大洪水があって、それが人から人へ伝わって各地で「洪水伝説」が生まれたのかもしれません。

それにしても、神という存在はなんと傲慢なものなのでしょう。自分が創造したありとあらゆる生き物を悪だと言い地上から消し去るとは・・・。どこかの国の独裁者でもそこまでは出来ません。しかも、これだけの大量虐殺は類を見ないものです。

その結果、生贄を捧げさせ、人間は元々悪だと言う。そして、再び大量虐殺をしない約束として、虹をかける。それが約束の証だなどと・・・。

古代人が作り出した神話とは、残酷なことが多く、それだけ人間が天変地異を恐れていたということなのかもしれません。

神(かみ)其像(そのかたち)の如(ごと)くに人(ひと)を創造(つくり)たまへり(第127節)」とありますが、「人がそのかたちの如くに神を創造した」のだと私は思います。

Photo

したっけ。

コメント (12)
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倉内佐知子

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