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都月満夫の短編小説集2

「羆霧(くまぎり)」
「容姿端麗」
「加奈子」
「知らない女」

都月満夫の短編小説集

「キヨシの帰省」
「出雲の神様の縁結び」
「ケンちゃんが惚れた女」
「惚れた女が死んだ夜」
「羆撃ち(くまうち)・私の爺さんの話」
「郭公の家」
「クラスメイト」
「白い女」
「逢縁機縁」
「人殺し」
「春の大雪」
「人魚を食った女」
「叫夢 -SCREAM-」
「ヤメ検弁護士」
「十八年目の恋」
「特別失踪者殺人事件」(退屈刑事2)
「ママは外国人」
「タクシーで…」(ドーナツ屋3)
「寿司屋で…」(ドーナツ屋2)
「退屈刑事(たいくつでか)」
「愛が牙を剥く」
「恋愛詐欺師」
「ドーナツ屋で…」
「桜の木」
「潤子のパンツ」
「出産請負会社」
「闇の中」
「桜・咲爛(さくら・さくらん)」
「しあわせと云う名の猫」
「蜃気楼の時計」
「鰯雲が流れる午後」
「イヴが微笑んだ日」
「桜の花が咲いた夜」
「紅葉のように燃えた夜」
「草原の対決」【児童】
「おとうさんのただいま」【児童】
「七夕・隣の客」(第一部)
「七夕・隣の客」(第二部)
「桜の花が散った夜」

「聞いて驚く、割り箸の語源・由来」について考える

2020-01-30 06:00:00 | 語源・由来・起源

「割り箸」は、割れ目が入れてあり、二つに割って使います。しかし、その名前は「割る箸」、つまり「割って使う箸」に由来するものではありません。

「割り箸」は「木や竹を割って作る箸」という意味でその名前が付けられました。昔は木の目に沿ってナタで割って作っていた。現在のような「割って使う箸」になったのはその後のことです。

割り箸が使い始められた時期がいつなのかははっきりしていませんが、鎌倉幕府が滅亡した後の南北朝時代(1333~1392年)に、奈良の吉野に巡幸した後醍醐天皇(ごだいごてんのう)に対して、杉の木を削った箸を献上したのが始まりとさています。

後醍醐天皇は杉の木の爽やかな香りと素朴な箸の造りを気に入り、その後も度々、杉箸を使ったとも伝えられます。

 

しかし、割り箸が一般的なものとして使われ始めたのは江戸時代後期からであり、1709年(宝永六年)に書かれた出納簿に『杦(すぎ)はし・はし』と並べて『わりばし』という記載があることから、18世紀初頭には武家・公家をはじめとしてそれなりに割り箸が使われるようになっていたのではないかと推測されます。

江戸中期の1827年(文政10年)には、吉野を訪問した九州の杉原宗庵(すぎはらそうあん)が、吉野杉で作られた酒樽の余った材木から『割り箸』を作ったという逸話もあります。酒樽には腐敗しにくい木材の部位が使われるのだが、丸太の外側の木材は色が白くて腐りやすいので通常は廃棄されることが多かったのです。杉原宗庵はその廃棄される白太(しらた)と呼ばれる木材(廃材)を使って、二本バラバラの形状の割り箸を削って作ったのです。

つまり、ここまでは杉のような割れやすい木を「木の目に沿ってナタで割って作った箸」だったのです。

幕末になると、未使用の清潔感を出すために二本の箸の根元をくっつけた『引裂箸(ひきさきばし)』と呼ばれる箸が作られたのですが、江戸時代には割り箸という名称よりもこの引裂箸という名称のほうが一般的だったようです。

江戸時代の文政年間から盛んに割り箸が使われていたということについては、幕末に書かれた『守貞漫稿(しゅていまんこう/嘉永6年・1853年)』に記録が残っていいます。

 

文化・文政(1804~29年)の頃、江戸の鰻屋の発案で初めて「割り箸」が使われた。

当時、割り箸は「引き裂き箸」「割りかけ箸」と呼ばれた。割り箸について、『守貞護稿』(1853年)の「鰻飯」の項に『必ず引き裂き箸を添ふるなり。この箸、文政(1818~29年)以来此より、三都ともに初め用ふ。杉の角箸半を割りたり。食するに臨んで裂け分けて、これを用ふ。これを再用せず。浄きを証すなり。鰻飯のみにあらず、三都諸食店往々これを用ふ。かへつて名ある貸食店(りょうりてん)には用ひず。これ元より浄きが故なり。』

このように、うなぎ飯には割箸を添えるという。また、割箸は再利用しないから清浄であると。

江戸時代の外食・醤油文化

江戸期の食べ物屋(外食産業)で初めていわゆる割り箸を導入したのは、江戸にあった『鰻屋(うなぎや)』だったといいます。文政年間(1818年~1831年)には、人気の鰻丼のどんぶりを片手で持ちながら、割り箸を口で挟んで勢い良く割るという仕草が『江戸っ子の粋(いき)な気風』を表しているとされていたようです。

ちなみに、割り箸の発祥は奈良県の吉野地方とされています。江戸時代から、吉野杉で作られる樽の余材を利用して割り箸が作られていました。割り箸の素材としては、もともと杉のほかに竹を用いて作られていたが、檜やエゾ松なども多く利用されます。その他、普及品には白樺やアスペン(ホワイトポプラ)などが用いられることもあります。

現在では、日本の割り箸の消費量は年間およそ250億膳でその9割以上が中国などからの輸入品です。過去には中国が森林を保護する目的で、日本への割り箸の輸出を規制したこともあり、その時に木製割り箸の代替品としてプラスチック製の割り箸も開発されました。近年では成長の早い竹を使った竹製の割り箸への転換も進んでいます。

 

わり‐ばし【割(り)箸】

半分ほどの所まで割れ目が入れてあり、使用するときに割って2本にする箸。杉や竹などで作る。

デジタル大辞泉の解説

また、割り箸の袋には「おてもと」と書かれていることが多いですが、これは「手もと箸」を丁寧に呼んだものです。懐石料理など日本料理の盛り鉢には普通「取り箸」が添えられますが、取り箸に対して、各自が使う箸が「手もと箸」です。

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 ―潮騒が希望だったー 

 

ぐしゃぐしゃに砕かれた大顎の破片が散乱し 

ているのは知っていたがここのものではない

 さんざん悪質を通過しなお何ものとも繋がら 

ない兵器的非感覚の海を死生の循環の内へと

流し込むなど可能かぶふぅィ暫し棘状の海塚 

にうずくまりわたしたち固有の肉体がはぜる

 記憶のふあんに堪える堪えて噛む海鳩が翔ぶ  

〈母ァさん 母ァさん〉

 あなたさえ答えようもないのです 

(後略)

 

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コメント (6)
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倉内佐知子

「涅槃歌 朗読する島 今、野生の心臓に 他16篇(22世紀アート) 倉内 佐知子 22世紀アート」

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