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今回は、「⑲能静観音(のうじょうかんのん)」を描きました。
海辺の岩にもたれ掛かり坐っています。救いの法則が衆宝観音と似ています。遭難者を能く安静にするから能静観音と言います。七宝を求めて船出した海の遭難者を救ってくださると言われ、羅刹の難など諸々の災難や煩悩を能く祓って静寂を得させ、彼岸に向かわせようとする観音であります。七宝とは、私達の心の中の仏性という宝を意味します。
海難救助や家庭円満のご利益があると言われます。
⑲能静観音(のうじょうかんのん) 中国創出の観音菩薩です。宝飾品で着飾った天衣をまとい、化仏を戴いた髷を高く結った立像か、海辺の盤石に座り両手を盤石に置いて瞑想する姿で表現されます。『法華経』普門品の「婦女」に対応し、仏教の戒定慧を体現しているとされています。
出典は民間伝承から。「開封の張家には3人の息子がおり、それぞれ嫁を迎えた。しかし悉く姑との関係が悪化し、その喧嘩は近隣住民を悩ませ反感を買っていた。観音菩薩が尼僧となって嫁と姑の前に現れ静慧(清浄の智慧)の偈を説くと、たちまち嫁と姑はその意義を悟り、再び争うことが無くなった。」と言われています。そのため家庭円満のご利益があるとされています。
また「能静」の名から『普陀山誌』や『冥祥記』『夷堅志』などでは海難事故から救ったり、防風雨を鎮めたりする話が残されています。 |
したっけ。