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「猫も杓子もって、そもそもなぜ猫と杓子なの?」について考える

2020-04-07 06:17:51 | 語源・由来・起源

「スマートフォン」が流行ってからというもの、今や猫も杓子も「スマート」です。

・スマートウォッチ

・スマートテレビ

・スマート家電

・スマートペン

・スマートLED照明

・スマートシャンデリア

・スマートドア

・スマートキッチン

・スマートハウス

・スマートタウン

・スマートグリッド

・スマートミラー

・スマートゴミ捨て術

・スマート農業

ちょっと探しただけでもこれだけあります。いちいち説明しませんが、興味のある方は調べてください。

「スマート」というのは「賢い」という意味ですが、IT技術を使うことによって高度な情報処理ができるようになったシステムやモノのことを「スマート○○」と呼んでいるようです。

「何でもかんでも」や「誰も彼も」、という意味で「ネコもシャクシも」とよく言われます。漢字で書かれるのは「猫」と「杓子」ですが、意味を考えると、まったくピンときません。

そもそも、何故「猫」と「杓子」なのでしょう。

神官の長を神主(かんぬし)といいます。その神主の下の位を禰宜(ねぎ)といいます。そして禰宜の子孫を禰子(ねこ)といいます。

仏弟子を釈子(しゃくし)といいます。お釈迦さまの弟子、お釈迦さまの教えを受け継ぐ者という意味です。

「猫も杓子も」はもと「禰子も釈子も」であったといわれます。つまり、お釈迦さまの弟子も、神様の弟子も、みんないっしょにと言うことです。

日本では昔、宗教といえば仏教と神道の二系統でしたから、禰子と釈子で日本国民すべてとなります。これから転じて「どんなものも、みなすべて」の意味になったのです。

 

猫も杓子も(読み)ネコモシャクシモ

なにもかも。だれもかれも。

※咄本・一休咄(1668)一「生れては死ぬるなりけりをしなべてしゃかもだるまもねこもしゃくしも」

[補注]語源については楳垣実の「猫も杓子も」に諸説があげられている。(イ)「禰子(ねこ)も釈氏(しゃくし)も(神主も僧侶も)」の意の変化したものとする滝沢馬琴の説、(ロ)「女子(めこ)も弱子(じゃくし)も(女も子どもも)」の意とする落語「横丁の隠居」の説、(ハ)杓子は主婦をさすもので、家内総出の意かとする説など。

精選版 日本国語大辞典の解説

 

寛文8年(1668年)の『一休咄』に「生まれては死ぬるなりけりおしなべて 釈迦も達磨も猫も杓子も」とあります。

簡単に訳すと、「釈迦も達磨も、猫も杓子も皆生まれて死んでいく」という意味です。

この「猫も杓子も」には意味がなく、語呂合わせに使われただけのようです。

上記の説話から、「釈迦と達磨」が抜け落ちて「猫も杓子も」だけが残って伝わったとされています。

語源は以下のとおり諸説あります。

・「禰子(ねこ)も釈氏(しゃくし)も

・女子(めこ)も弱子(じゃくし)も

・杓子は主婦をさすもので、家内総出の意かとする説

色々説はあるようですが、少なくとも元は「猫も杓子も」ではなかったようです。

 

■おまけ

一休さんの道歌には、下記のような歌もございます。

「釈迦という、いたずらものが世にいでて、おおくの人をまよわするかな」

(お釈迦さんが生まれて仏法を説かれたがそのためにかえって多くの人がわいわいがやがやと 騒ぎ迷っていんだよ)

「女をば、法(のり)の御蔵(みくら)と言うぞ実(げ)に、釈迦も達磨も出づる玉門」

(お釈迦様や達磨様は偉いというがそれを簡単に生んでしまう女というものはもっと凄いんだぜ)※玉門とは女性の大事なところ

したっけ   

 

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海鳩

 ―潮騒が希望だったー 

 

ぐしゃぐしゃに砕かれた大顎の破片が散乱し 

ているのは知っていたがここのものではない

 さんざん悪質を通過しなお何ものとも繋がら 

ない兵器的非感覚の海を死生の循環の内へと

流し込むなど可能かぶふぅィ暫し棘状の海塚 

にうずくまりわたしたち固有の肉体がはぜる

 記憶のふあんに堪える堪えて噛む海鳩が翔ぶ  

〈母ァさん 母ァさん〉

 あなたさえ答えようもないのです 

(後略)

 

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ゆずぽん)
2020-04-07 10:04:20
ほんと スマート〇〇増えたね~~~~。
昔スマートと言ったら 体つきがすらっとしてて 態度も洗練されて洒落てる感じの人のこと言ったのにね。^^

猫も杓子も 勉強になりました。
諸説あるのね。
禰子も釈氏も に一票。
うちの母方の祖父、校長先生と神主もしてたから なんとなく。((´∀`))
返信する
★ゆずぽんさん★ (都月満夫)
2020-04-07 11:09:53
そうだよね。
昔はスマートと言ったら体型だったよね。
禰子も釈氏もが一番それっぽいよね^^
したっけ
返信する
禰子も釈子も (ゆり)
2020-04-07 11:13:44
こんにちは(*^^*)

色々勉強になりました。

↑の方のお話から・・・・

私、子供のころ、獣医さんがお神主さんにヘンシ~~ンというのが、どうしても不思議でした。
お坊さんだって、資格を取れば、そういうことが出来るんですね。

猫某‥似てますね(*^^*)

スマートということば。
子供のころ、あの人スマートねという時は賢いというより、スラッとしてスリムでカッコいい均整ねなんて意味で使ってました。
返信する
Unknown (きままなマーシャ)
2020-04-07 13:22:52
猫ちゃんと杓子ではないんですね。
お勉強になりました。
カットイラストみたいに
猫ちゃんが杓子持ってたらかわいいでしょうね(*^。^*)
返信する
★ゆりさん★ (都月満夫)
2020-04-07 15:17:27
そうですね。
小さな神社の神主さんは兼業もありますね。
スマートは仰る通りの意味でした。
だから「スマートフォン」スマートが不思議でした^^
したっけ。
返信する
★きままなマーシャさん★ (都月満夫)
2020-04-07 15:18:39
そうらしいですね。
猫のイラストは「いらすと屋」のものを合成しました^^
したっけ。
返信する
こんにちは~ (haru)
2020-04-07 18:04:51
こんにちは~

おぉ~
猫とは禰子でしたか~
良い勉強になりました。
返信する
★haruさん★ (都月満夫)
2020-04-07 19:43:09
それも一つの説のようですよ。
それにしても、不思議な言葉ですね^^
したっけ。
返信する
こんばんは^^ (sakurabana)
2020-04-07 22:12:39
「猫も杓子も」が語呂あわせだったとは
なるほどね~よく分かりましたです^^

返信する
★sakurabanaさん★ (都月満夫)
2020-04-08 06:30:44
それも一つの説です。
ただ有力な説ではあるそうです^^
したっけ。
返信する

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