ある漬物メーカーより新製品が届いた。味見をする前に製品表示を点検すると材料のキュウリの産地が中国/ラオスとなっていた。初めて漬物表示でラオス産を見た気がする。すでに中国の人件費が高騰していて過去漬物メーカーは安価な原料産地を探し日本国内から東南アジア各地を転々とし中国で安定した。今からはベトナム/ラオス/カンボジアだろう。ある生姜メーカーはブラジルを開拓している。意外と思うが海外の寿司ブームは安定してきて、ブラジルからヨーロッパに直接輸出することによって、安定供給となる。ブラジルにどうしてと思うかもしれないが日系人が多数住んでいて、漬物産地に近い群馬栃木には自動車工場があって、出稼ぎに来たブラジル人が住んでいた縁だろう。漬物は意外なグローバルでフロンティア産業である。地場産業と見られているが海外農地で英語も日本語も通用しない世界で現地の産地指導で活躍している。
矛盾という言葉がある。築地の漬物屋は矛と盾を売っている。
矛盾という言葉がある。築地の漬物屋は矛と盾を売っている。