年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

慶応3年末の菓子パン

2012年06月26日 | 福神漬

木村摂津守喜毅日記 〔木村喜毅著〕
福翁自伝から木村芥舟の日記を中央区中央図書館から借り出した。木村が福沢諭吉のため幕府の幹部にアメリカで購入した書籍の差し押さえを解除するため奔走していた。其の中に目付けの長井昌言がいた。慶応3年12月30日の日記
 同日の日記に『菓子パン』という記述がある。この菓子パンとは何物だろうか。
 鶯亭金升の本で小栗上野介が渡米し、帰国時に長井家にアメリカ土産として菓子製造の道具を送ったという。ワッフルという菓子を造る道具だった。パンというものをあまり知らない木村芥舟にはこれが菓子パンという記述になってもおかしくない。年末の贈答の中で妊娠中の長井昌言夫人が木村家にワッフルを送ったかもしれない。鶯亭金升は慶応4年2月23日(1868年3月16日)-生まれ。
 アメリカンワッフルというのが東京デズニーランドで売っている。もし同じようなものであったならば菓子パンと江戸時代に思っても不思議ではない。
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