東京都が豊洲の盛り土問題を強引に決着を図るようだ。今では盛り土があれば豊洲移転問題は解決するように仕向けている気がする。盛り土があっても地下には汚染物資があって、変化はない。そもそも汚染の問題は豊洲で働く市場関係者の健康問題でそこで汚染があっても食品に付着し食品の、安全性が無くなることは確率的に少ない。それよりは細菌による食品汚染の問題が市場関係者の共通認識であった。手洗い、温度管理、ネズミ等の駆除もいつも保健所の指導だった。多分保健所も地下の汚染で食品が汚染されるとは考えていなかったようだ。そのような講習会はかってなかったと記憶する。
ふと思い出したが明治末期、関西の冒険的銀行家岩下清周を思い出した。日露戦争後の不況時にいわゆる赤新聞(スキャンダル記事が多い)によって不祥事をねつ造した記事に岩下が無視し、放置したため一般大衆が次第に不景気の不満のはけ口が岩下に向かった。岩下が微罪で検挙され投獄された。大正年間に出獄し、余生を富士山麓で過ごした。
豊洲の一件も一般人の食の安心安全神話を否定しなかった東京都の衛生関係者の問題でもある。繰り返すが豊洲の地下汚染問題は豊洲で働く人の労働問題であって、労働者の健康が損なわれず、食品が汚染され被害が出ることはない。