年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

天下の築地市場

2017年07月16日 | 築地市場にて

ある食品情報誌から2年後に成田市場が移転すると言う記事があった。知らなかった。前担当していたので成田市場の事情は気になっていたが今は活気が無く低迷しているようだ。京成の駅が出来て比較的駅に近いので一戸建て分譲地にすれば何とかなるだろう。築地市場の移転と違って何も話題にならないのは何処に差があるのだろう。築地移転問題で長い間傍聴していたので少し考える。

 天下の築地市場という言葉が浮かんだ。江戸時代日本橋の魚河岸の人は将軍に魚を納品する時、江戸城に登城する大名の行列を避けることは無かった。大名の行列をさえぎっても、切り捨てられる恐れは無かった。この気風が今の築地の人たちに残っているのではないのだろうか。色々話していると過去の話の下に日本全体を考えると言うことがあるのではないだろうか。築地市場移転の問題でもオリンピック招致の問題が出る前のときはまるで国会の討論のような東京都の職員と青果幹部、仲卸、買参人(八百屋)との間で日本の青果流通のことを話していた。築地だけの話ではない。日本全体の青果流通が如何にあるべきかを話していて、世界の青果流通の中に日本の立つ新市場の位置を会議で話していた記憶がある。

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