出演者等のコロナ感染を恐れて、三宅坂国立劇場の観劇を5日に決行した。出演者や自分がコロナに感染すれば多分生きている内のこの芝居の再演は見れないだろう。
シルバ-パスでの国立劇場行きは新橋から赤坂見附まで銀座線に乗っていった。そこで時間が余ったので平河町付近を徘徊し、11時丁度に劇場のチケット売り場に着いた。早朝にネットでチェックし3階席が空いてそうだった。そこで3階席の一番後ろに座った。これが正解だった。耳の聞こえが悪く、芝居の説明本で集音した。しかし良く聞こえないので暮に手配し遅れて入ったソニ-製の集音器でセリフを聞いたが音楽等も集音し、期待ほどではない機械だった。でも助かった。
昨年12月から築地の松竹大谷図書館で平成20年の上演台本を読んでいたので、ある程度はセリフが聞こえなくても、劇場で購入した解説本と照らして理解した。
この芝居の本当に理解するためには天保の改革とそれに伴う混乱、江戸時代の家制度、相続制度からはみ出た遠山金さんの話となる。虚構の世界を面白おかしく、現代の話題も入れ、時たま笑いが起きる。最初の笑いは集音器が無くても解かった。『ブラボ-』と演者が声を発した時、女性の若い観客が笑っていた。最後のにぎやかな場面でうさぎ年ということで、ウサギの格好をしていた役者たちが、北海道日本ハムの狐ダンスを模した踊りで観客を笑わしていた。
前回の上演をかなり改変していて、増やした画面と削った場面があって、これは韓流ドラマファンの女性客しか理解できないだろう。身投げした人が生き返り、首を絞められ失神した人も助けられ、正月とはいえ死人のない平和の芝居だった。削った場面はセリフで説明してあって、ここを聞き逃すと筋が判らなくなる。
人生の5回目の歌舞伎見物。聞き逃した場面もあってもう一度見ることもあるので空席チェックの継続。
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