70歳の直前時に高齢者運転免許更新教習を受けていた。不思議な感覚だった。その時はまだ69歳だったので、普通の書類を書く時の年齢は69歳だった。まだ築地市場の移転騒動の時で移転時の混乱が予想されていたので、いつでも退社できるように仕事を引き継ぎつつ、雑用を引き受けていた。通常の仕事は若い人に任せ、給与も下げて、いきなりの生活水準の引き下げで、勤労意欲の減退をさけていた。
高齢者講習を受けた江東区の木場駅付近の中央教習所は、築地市場に車を置いて行った。都区内の教習所付近には駐車場がなく都内では比較的に近く、電話予約を入れたら、周辺区なのにという感じで教習所の予約係の女性から思われた気がする。何しろ後に団塊の世代が待っているので、都内では少ないとはいえ70歳になっても、意地で免許更新をする高齢ペ-パ-ドライバ-も多数あると思っていた。高齢者の運転免許はある意味では健康証明書であると感じる。午前9時から始まった教習が事故映画を見たり、ゲームセンタ-の運転シュミレ-ションのようなのがあったりして、楽しんだ。この教習は落とす教習ということでなく、自分自身の運転技能の劣化を自覚させる目的があったと感じる。どんな運転をしても、普通の若い人より、少し反応が落ちていると教官が言っているように思える。目の劣化は20歳以前から始まるという。それを運転経験で劣化を補っている。教官が言っていたので時代が変わったというのは,すべてがオートマ車でマニュアル車はなかった。さらに止まったままハンドルを動かし車輪を動かすことに今はなっているようだ。多分タイヤやハンドルの機械が丈夫になったので良いのだろう。昔は車を動かしながらハンドル操作をする指導を受けた。
午前9時から12時直前に終わり、築地市場に止めた車に戻った。講習終了書は一応連番の公文書という話で終わった。中の講習で身分証明書感覚の人がいて、東京では社用の人以外運転は必需資格とは思えないと思った。80歳まで乗るかどうかは今は判らないが介護の状況では次の更新もあると思っている。