お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

ナガサキトラザメ

2007年05月07日 | 定置網

 今日は漁協の定置網で捨てられる魚の中にナガサキトラザメを見つける。決して珍しいサメでもなく、うちの定置網でも捕れる。だが、鹿大の標本としてまだ1個体しか確保していない事が分かり探していた。このサメもいつでも捕れると思い、確保していなかったのである。このナガサキトラザメは小型のサメで大変におとなしく、家庭用の水槽で十分飼育可能である。サメというと体色が地味であるが、このサメは色あり模様まであるので観賞用に向いていると思う。ペットショップで売られれば、恐らく高い値が付くのではないだろうか?私も以前に家の水槽で飼育した事がある。だが、最初は観ていて良かったのだが、とにかくおとなし過ぎて水槽の底でジッとしたまま、まったく動かない。飼育していて面白みに欠け、結局はまた海に逃がした事がある。水族館でも飼育展示されているが、このサメの場合、大きな水槽に入れてしまえばただの脇役となってしまう。単独で飼育展示しないとこのサメをお客さんにじっくりと見ていただけない。サメには間違いないが、もう少しサメらしくしてくれれば人気が出ると思うのだが・・・。
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うみたまご 大分マリーンパレス水族館

2007年05月05日 | 水族館

 連休2日目、今日は家族で大分のうみたまごに行く。昨日のマリンワールドに続き、水族館をハシゴする。うみたまごはリニューアル後、今回で2回目の訪問となる。この水族館には魚ボラの先生の知合いのスタッフの方がおり、先生が前日に連絡を取って下さっていた。そのつもりはなかったのだが、我が家族を裏口から入れて頂き,さらに忙しい連休に付きっきりでバックヤードを丁寧に案内して下さった。水族館のバックヤードは自分の仕事場であったので、その頃の思い出が甦る。子ども達は初めての体験でとても興奮。また、まだ展示していない飼育中の珍しいサメも見せてもらった。さらに自分でも知らなかったがリニューアル時に笠沙からサメを搬入したそうで、その個体が今でも大水槽で泳いでいた。初対面の方でしたが大変にお世話になってしまい、申し訳なく思う。その後は表側を家族で楽しむ。うみたまごにはキッズコーナーがあり、前回訪問した時も我が子ども達に好評であった。水族館内に滑り台があるのはここだけではないか?さらに海獣ショーも大人気。また、マリーンパレス時代から行なわれている魚の習性をうまく利用しての魚のショーは世界的にも発祥の地ではないか。だが何度も訪問しているが時間が合わなくいまだに見たことが無い。ここでも前日のマリンワールドと同じく、スタッフが水槽に潜り、魚の餌付けや水中カメラを使って解説している。形は違うがマリンガールの餌付けショーもマリーンパレス時代からの伝統であるが、やはりここのスタッフも大変そうである。とにかく今回は大変にお世話になってしまった。このお世話になった方から先生が魚の標本を借りて今、論文を作成中である。また会う機会があると思うのでこの御恩をお返しできればと思う。
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マリンワールド 海の中道

2007年05月04日 | 水族館

 今日から仕事がゴールデンウィークに突入し、3連休。ということで家族で福岡のマリンワールド海の中道へ行く。着くと水族館に百メートル以上の行列ができている。入場チケット購入の為の行列であった。幸い我が家族は事前に前売りチケットを購入していたので、行列している人達を尻目に並ぶ事無く気持ち良く入場。事前にHPで情報を収集していたので助かった。あの行列に並んでいれば入場に何時間掛かるのだろうか?。マリンワールドはここ笠沙からサメ類をはじめ各魚種搬出していて大変にお世話になっている水族館である。特にサメ類の飼育展示に力を入れており、大水槽に泳ぐシロワニは大きく、見た目にも迫力があり人気を集めている。また、博多湾に打ち揚がった世界的にも珍しいメガマウスの液漬標本も展示されている。館内を見学すると各水槽で笠沙産の魚達が泳いでいてうれしくなり、見つける度に家族に笠沙産だと説明する。だが見ているお客さん達に笠沙産という感覚はまったく無い。大水槽では飼育スタッフが水槽に潜り、お客さんの質問に水中カメラを使い答えていた。飼育スタッフも大変である。自分が水族館で飼育のアルバイトしていた時は表に出ることも無く、そういう意味では気楽であった。だが、お客さんと飼育スタッフとのコミュニケーションも大切であると感じる。今後もマリンワールドと笠沙町漁協との良い関係を維持していきたいと願う。
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ノコギリザメ

2007年05月03日 | 日記

 今日は知り合いの漁師さんからノコギリザメの仔魚を頂く。この個体はウチワエビ漁で刺し網に掛かったノコギリザメの親魚から船上で産み落とされたものだそうだ。仔魚である為か、ノコギリザメの特徴の剣状に長く突出した吻の両側にある鋭い棘(ノコギリの歯)は無いように見える。たしかに生まれてくる為には邪魔なものであるので、産み落とされてから棘は張り出してくるのであろう。この個体はもちろん鹿大用の標本として登録する予定であるが、このサイズなら生きていれば自宅の水槽で飼育してみたいと思うところである。しかし、深いところに生息しているので水槽で飼うには低い水温を維持しなければならないので、これから夏を迎えるため、水槽用のクーラーが必要になってくる。そこまでは出来ないのであっさりと諦める。


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魚ボラ

2007年05月02日 | 魚ボラ

 今日は魚ボラに参加する前、港でネンブツダイを数個体釣って、その個体を持ち込み標本登録した。前回の魚ボラで今までに標本登録時に撮影している魚の写真を頂いた。その時に普通種のネンブツダイの写真が無く、あっても傷付いた個体のものだけだと言われた。写真を見てみると言われるとおり写真は1枚しかなく、しかも腐りかけたような個体であった。ネンブツダイはもっとも普通種でいつでも捕れるため、よく似るクロホシイシモチと共にたくさん標本登録してあるものかと思っていた。まさしく自分の思い込みであり、気を付けないとと思っていた。そのほか一通り写真を見ると毎日捕れるキタマクラも雄の綺麗な個体しかなかった。見落としている魚がいないか、今一度写真を見て標本登録する魚を計画的に集めないといけないと感じる。
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市場便り

2007年05月01日 | 市場

 今日は市場にキビレカワハギが水揚げされていた。キビレカワハギとウマヅラハギはたいへんよく似ており、第一背鰭棘の微妙な位置の違いで見分ける為、パッと見では判別しにくいほか、ウマヅラハギと比べると笠沙では個体数が圧倒的に少ないので見落としがちである。しかし、今回のこの個体は見た目ですぐにキビレカワハギと分かったほど背鰭・臀鰭の色が黄色くよく目立っていた。明日が魚ボラの日であるので都合がよく、鹿大用の写真・標本用に確保したかったが、連休前で仕事が忙しくその個体を購入する事ができなかった。南方系の魚なのでまた捕れると思い、今回は諦める。

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