今日は定置網漁の水揚げ後、市場内を散策すると、雑魚カゴの中にキンダイの幼魚を発見。キンダイとは以前に私のブログでも紹介したが(2009年12月23日)、近畿大学水産研究所がイシダイの雌とイシガキダイの雄の人工交配に成功した交雑種であり、キンダイと呼ばれている。これは放流もされているが、自然下でも天然交雑が確認されており、そちらも釣り人などからはキンダイと呼ばれている。成魚はたまに定置網などに入網し、市場で見られるが、幼魚は珍しい。幼魚と言う事で恐らく天然交雑種と思われる。これは標本用に確保しようと手に取ると、丁度大事な体側の左側が他の魚と重なっていたらしく、色が変色している。このように変色するともう元には戻らない。標本写真を撮るのは絶好なサイズであったが、今回は見送ることにする。雑魚扱いだったので、標本用にだけでも確保しておけば良かったかと後で後悔する。
写真上:キンダイ幼魚 写真下:イシガキダイ幼魚