昨日、深海エビ漁で得られた珍しい標本を3個体頂き、そのうち1個体の標本の体表が弱そうで、冷凍に耐えられない恐れがあるので、今日は仕事終了後、鹿児島大学へ標本登録に行く。大学に着くと早速魚ボラの学生達が標本登録作業をしてくれる。展鰭作業をし、魚種の同定、標本写真の撮影を行う。持ち込んだソコカワムキは水圧で眼が飛び出していたが、学生が元の様に修正してくれる。その作業を見たかったが見損なってしまう。鱗が剥げた白いヤセムツ科の魚は鰭立て時に水に浸けると、体から脂が水面ににじみ出て来て、脂が良くのった魚のようであり、食べると美味しそうである。同定結果はソコカワムキにヤセムツ科は鱗がある個体がヤセムツで鱗の剥げた個体がハゲヤセムツとなる。先月から今年も深海エビ漁は操業を始めているが未だに同行出来ていない。今年もまた一日も早く船に乗せてもらい深海魚三昧を味わいたい。
ソコカワムキ
ヤセムツ
ハゲヤセムツ