今日は定置網でバショウカジキが10本獲れる。先日の9本を抜いて今期一番。だが、やはりそれ以外の魚が少なく不漁続き。でも10本も獲れば水揚げ金額としては良い方である。でもマグロ程の存在感は無い。
今日は定置網でバショウカジキが10本獲れる。先日の9本を抜いて今期一番。だが、やはりそれ以外の魚が少なく不漁続き。でも10本も獲れば水揚げ金額としては良い方である。でもマグロ程の存在感は無い。
今日は水揚げ中に漁協の職員から見てもらいたい魚がいると言われる。その魚がウナギなのかアナゴなのか分からないとの事。見に行くとウナギにしては大きいのだが、パッと見た感じ顔つきからウナギのように思える。海で獲れたウナギは九州大学から採補依頼を受けていたので、とりあえず確保する。水揚げ後、急いで家に帰り検索図鑑を持ち、再び市場へ行く。まずはウナギなのかアナゴなのかであるが、自分では今までその違いを考えた事もなく、知らない。検索図鑑で調べるとウナギは下顎が上顎よりも前へ突出するという事で、まずはウナギで無い事が分かる。その後、検索して行くと最終的に背鰭基部と胸鰭の位置からキリアナゴと分かる。キリアナゴは今までに見たことが無く、魚ボラの標本用としても確保した事が無い。これでこのキリアナゴの行き先は九州大学から鹿児島大学へと変更。ところがうちの社長がこの魚の写真をさかなクンへ送り、さかなクンが欲しいと言ってきた。これでさかなクンへ送る事になる。ところがその後、さかなクンから水族館での飼育記録が無いそうなので水族館へやってくれと言われる。そこで地元かごしま水族館へ連絡すると欲しいとの事。明日、水族館が受け取りにくる事になる。
今日は定置網で久しぶりにキハダが獲れる。しかも2本(70キロ・61キロ)。しかしそのほかの魚はさっぱり獲れず。だが、この2本のマグロの存在感が凄い。漁的には不漁なのだが、良い漁をしたという気分になり、気分爽快。
今日は定置網でバショウカジキが9本獲れる。1日で9本は今期で最高本数。バショウカジキは取り上げると直ぐに内臓や鰓を切り、取り外し、氷を打ち、鮮度を保つ。船の乗子は6人なので、そのスピードが要求される。また、今日は帰港するとテレビ局が来ていて、丁度バショウカジキの取材に来ていたそうで、その点でも良い漁模様であった。
今日は定置網で大きなオニカマスが獲れる。10キロ近くあるのだが、定置網で獲れる個体は大きなものばかりである。だが、滅多に獲れないのだが、新しい定置網になってこの二ヶ月くらいでもう5個体目。オニカマスといえばシガテラ毒が有名で中央市場など大きな市場では取り扱われず、地方市場ならではの魚である。カマスと言えば美味しくて高級魚であるが、この風貌からはその美味しさは伝わらない。値段が安いので魚ボラの標本用にとも思うが、やはりこの大きさではその日中に大学に持ち込まなければならないので今回も見送る。
*この個体は上顎後端が眼の前縁に達していない、体側に黒色斑がないなどから2020年に日本初記録種として報告されたヤシャカマスの可能性があります。