今日はテングチョウチョウウオを撮影する。実はこの標本は先週の22日に漁協定置網で捕れたのを頂いたもの。テングチョウチョウウオは前回はスレてボロボロの個体を撮影していて(ブログ、2007 10.22)、綺麗な標本写真を撮りたくて探していた魚である。このテングチョウチョウウオは水族館用に生かしてあったのだが、水面に浮いてしまっていた為、水族館へ搬出できないという事で頂いたので、非常に状態が良くとても綺麗な個体である。これで綺麗な写真が撮れるとワクワクしながらクーラーに海水氷を入れて丁寧に持ち帰る。ところが、家に帰り着くと体がだるく、熱が出る。病院へ行き検査すると、流行の新型インフルエンザであった。家に帰ると発熱もピークに達し、魚の事など忘れて寝込んでしまう。翌日、魚の事は思い出すが何もしたくない状態。結局丸二日間クーラーの中に入れっぱなしであった。三日目にようやく標本をどうにかしようとクーラーを覗き込む。幸い氷がまだ残っていて標本の状態は良かったが撮影する程の体力はなく、結局冷凍し後日撮影とする。そして今日、まだ完璧ではないが体力もちょっとは回復し、やっと撮影する気になる。だが、標本を解凍すると真っ白だったテングチョウチョウウオの体色が上半分と腹部が黒ずんでしまっている。一応は撮影するが納得できる写真にはならなかった。せっかく綺麗な状態で頂いたテングチョウチョウウオではあったが、今回も運が悪かったとしか言いようがない。
今日はテングチョウチョウウオを撮影する。実はこの標本は先週の22日に漁協定置網で捕れたのを頂いたもの。テングチョウチョウウオは前回はスレてボロボロの個体を撮影していて(ブログ、2007 10.22)、綺麗な標本写真を撮りたくて探していた魚である。このテングチョウチョウウオは水族館用に生かしてあったのだが、水面に浮いてしまっていた為、水族館へ搬出できないという事で頂いたので、非常に状態が良くとても綺麗な個体である。これで綺麗な写真が撮れるとワクワクしながらクーラーに海水氷を入れて丁寧に持ち帰る。ところが、家に帰り着くと体がだるく、熱が出る。病院へ行き検査すると、流行の新型インフルエンザであった。家に帰ると発熱もピークに達し、魚の事など忘れて寝込んでしまう。翌日、魚の事は思い出すが何もしたくない状態。結局丸二日間クーラーの中に入れっぱなしであった。三日目にようやく標本をどうにかしようとクーラーを覗き込む。幸い氷がまだ残っていて標本の状態は良かったが撮影する程の体力はなく、結局冷凍し後日撮影とする。そして今日、まだ完璧ではないが体力もちょっとは回復し、やっと撮影する気になる。だが、標本を解凍すると真っ白だったテングチョウチョウウオの体色が上半分と腹部が黒ずんでしまっている。一応は撮影するが納得できる写真にはならなかった。せっかく綺麗な状態で頂いたテングチョウチョウウオではあったが、今回も運が悪かったとしか言いようがない。
家の水槽を準備はしたものの、定置網でそこに入れるような魚を獲ることができず1週間が過ぎてしまった。今日はほんの少ししか時間がなかったが、港内にたくさんいるホシハゼなら捕れるだろうと思い、釣り採集にチャレンジする。港内の釣り採集でいつも厄介なのがたくさんいるナガサキスズメダイである。餌を海底まで落とす間に見つかってしまい、釣り針に掛かってしまう。特にハゼ採集の時は小さな針を使うのでナガサキスズメダイが掛かってしまうと折れてしまうこともある。不安だらけであるが時間がないので迷わずチャレンジする。すると予想外。餌を落としてもナガサキスズメダイはまったく反応しない。簡単にホシハゼをゲットする。逆に気になってナガサキスズメダイの口元へ餌を持っていくが、やはり無反応。水温が低い為だろうか。ホシハゼはいつものように餌に食い付いてくれるのでラッキーである。これならいくらでも釣れそうであるが時間がなく、ホシハゼ4尾とクツワハゼ1尾ゲットする。これで水槽が少しは賑やかになる。
先週の夜間採集でまさかのサイウオ属の一種(未同定)を採集したので、今週も行ってみる。今日は特に冷え込み寒い。これだけ寒いとあまり期待できないと若干弱気で向かう。現場に着くとプランクトンがたくさんいて何かいい感じ。先ずは当初の目的の水槽に入れるヒメハゼを採集する。時期が早いのか小さな個体ばかりであった。その後、今日も何か面白い魚が見つからないか探る。するとまた細長い魚を見つけタモ網で掬う。暗くてよく分からないが、またサイウオ属のような感じ。ちょっとビックリ。結局この種を2個体採集。そのほかはボラ・メジナの幼魚のみ。家に帰りよく見ると先週の個体よりかは小さいが、やはり2個体ともサイウオ属の仲間である。となると先週採集できたのは決してまぐれではなかったようである。なぜ今までは捕れなかったのだろうか。よく考えてみたら今まではこの時期は寒くて夜間採集は行なっていなかった。こうなると夜間採集は寒くても定点観測という意味でも年中行なわないといけなくなってしまう。それにしてもサイウオとはどのような魚なのだろうか。このような港内で普通に獲れてももおかしくないのだろうか。図鑑やネットで調べるが結局はよく分からない魚である。
我が家のカメラがデジカメになる前は一眼レフカメラを使い魚の写真を撮っていた。それがデジカメで撮った写真を見てとても綺麗で驚き、またフィルムの枚数を気にせず何枚でも撮ることができるという利便性を考慮して、我が家のカメラもデジカメとなった。それが一眼レフのデジカメが普及し、魚ボラのカメラも一眼レフに替わり写真が更に綺麗になった。どうせ撮るなら少しでも綺麗な写真を撮りたいので、我が家のデジカメも一眼レフへと日頃から思ってはいるが実現は難しい。そんな中、魚ボラの一眼レフカメラがさらに高性能のカメラに替わり、今まで使っていた一眼レフが我が家へ来る。これからは我が家でも魚ボラ用の写真を撮ることになる。今日は一眼レフ一発目に何を撮ろうかと考えながら魚を探す。するとイトウオニヒラアジを見つける。この個体は特徴がよく出ているのでこの個体に決め、確保する。持ち帰り早速一眼レフで写真を撮る。黒バックでも撮ったが、尾鰭上葉先端が黒いのがわかり難かったので、今回は白バックを掲載。撮影後、貰ってきたタグを付け冷凍し、今度の魚ボラで固定し標本登録する予定。
昨年の終わりに鹿児島市内にホームセンターがオープンした。そこは別館でペット館がある。大学へ行く時にちょっと寄ってみるとホームセンターというわりにはかなり充実している。昔、熱帯魚を飼育していた時を思い出す。また海水魚も種類は少ないが小さな水槽で飼えそうな小さなハゼなどの種は充実していて、写真でしか見たことがないホムラハゼも売られている。今、家の水槽は標本の畜養水槽と化し、何も泳いでいない。また、自分の中で魚の飼育に火が付いてしまい水槽を準備した。とりあえず何か水槽に入れたいので土曜日という事もありいつもの港に夜間採集に行く。ヒメハゼ狙いであったが風が吹いていて海中の様子が伺えなく、水面に浮いている魚しか狙えない。魚の姿を見つけてはタモ網で掬うがボラの稚魚ばかり。ようやく別な魚を掬ったかと思うとカタクチイワシの稚魚のような魚。暗くてよくわからないので一緒に持ち帰る。そのカタクチイワシのような魚をよく観察するとちょっと見覚えがある。まさかと思い腹部辺りを探ると長い腹鰭が見つかる。やはりサイウオの仲間であり非常に驚く。こんな場所でサイウオが獲れるなんてまったく信じられなく久々に興奮する。時は既に日が代わっている。息子のソフトボールの試合の遠征で仕事の時よりも早く家を出ないといけないのだが、今写真を撮らなければ不安である。睡眠時間が無くなるが仕事じゃないから良しとし、撮影する。撮影後、検索するとクロハラサイウオが一番近いような感じである。だがサイウオの仲間は魚ボラにも標本があるが、鹿児島産はどれも新種らしくspになっている。この個体も同定は困難そうなのでタグを付けて冷凍し、同定は魚ボラに任せることにする。睡眠時間がかなり減ったうえ、まだ興奮状態なので寝れるだろうか。
今日は長い時化明けで久しぶりに定置網を起こす。時化明けという事で魚種も量も多い。面白い魚はいないか探したいが水揚げ作業で忙しい。そんな中、オオモンハタが数個体獲れ、活魚で水揚げする。その中に感じの違う個体がいる。尾鰭の後縁は白く縁取られていない。ホウセキハタではと思い写真を撮る。標本用に確保はしていないのだがこの個体は2キロ以上あり値段が高そうである。もう少し小さな個体で十分なので確保するのは諦める。ところが家に帰り撮った写真を見ると体側の斑点の感じが違い、胸鰭も基部に斑点があるだけである。あちこち見ると尾鰭の斑点が上方のみである。そのような種を図鑑で探すが見つからない。ネットで探すとキテンハタEpinephelus bleekeri(Vaillant,1878)という種を見つける。この個体の特徴がキテンハタに一致する。ところが日本での分布を調べるとよくわからない。ネットで調べると日本でも獲られているようであるが報告されていないようである。このキテンハタという名も正式に提唱された標準和名かどうかもわからない。確保しておけばとよかったと年明け早々後悔する。
明けましておめでとうございます。今年も一年よろしくお願い致します。昨日からまた今年の漁が始まりました。ところが今日から海上は時化模様。何日かは時化が続くようで、またしばらくは魚ともお別れ。そして今日は魚ボラの新年会という事で大学へ行く。昨年末に獲れた大物カンムリブダイ(ブログ、2009 12.29)が気になっていたが、無事に標本として登録されていた。個体が大きかったので半身を固定したそうだ。もう片側は鱗のみ保存されていてる。その鱗を見せてもらう。今までにシーラカンスやピラルクの大きな鱗を見たことがあるが、それを上回る大きさである。大人のこぶしよりも大きい。この鱗には年齢などいろいろな個体のデータが隠れているのだろうか。後々役に立つ鱗となるであろう。このあと近くのお店で魚ボラの新年会。初加入の学生が3人。今年はどのような魚にめぐり会えるのだろうか。