お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

タマカイ

2020年01月29日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、帰港すると、先に入港していた漁協定置網の水揚げに人だかりが。水揚げ作業をしながら人伝えに話を聞くと50キロ近くある大きなゴマアラとの事。ゴマアラとはここではチャイロマルハタやヤイトハタなど体側に黒点が散在するハタ類の事である。気になるので水揚げ作業の合間に見に行くと、活魚水槽には入らず1トンタンクに入れられており、腹を上にして浮いている。だが見ると体色は茶色っぽいがチャイロマルハタやヤイトハタとは違う感じに見える。ひっくり返っているので背の方を見ようとひっくり返そうとすると暴れ出し、合羽は着ているものの水を飛ばし、ずぶ濡れになりそうな感じ。結局ひっくり返すことはできなかったが、見た感じタマカイのような感じである。持っていたカメラを水槽の中に入れ背の方の写真を撮り、見てみるとやはり背の方にタマカイの模様が確認できた。タマカイは珍しく、一昨年の年明け(ブログ 2018年1月4日)以来の水揚げでこの市場では3例目となる。珍しいので魚体の真横からの写真を撮りたいが、水槽から出す訳にはいかず、入札まではまだ時間がある。入札後に仲買がそのままの状態で運んでしまうかもしれないので、入札が終わるのを待たずに今回写真を撮るのは諦める。勿論魚ボラの標本用に確保する事なんて、とてもじゃないけど考えもしない。


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いつもの夜間採集

2020年01月25日 | 採集
 最近は定置網や市場で面白い魚が見つからず、ブログネタは夜間採集ばかりになってしまっている。今日も夜間採集である。全く期待せずにいつもの港へと行く。風も波もなく、外灯下にプランクトンが集まっていてなんだかいい感じ。早速魚の稚魚を発見し採集。小さ過ぎてよくわからず確保する。カレイ類の稚魚やサイウオなども採集。家に帰り、泳いでいる小さな稚魚を撮影し、拡大してみると、アジ科という事がわかるが魚種までは特定できず。カレイ類の稚魚はいつも採れるイイジマダルマガレイ属の稚魚によく似ている。このイイジマダルマガレイ属の魚は稚魚以外は見たこともないのだが、丈夫であれば飼育して成長過程を確認したいところであるが難しいだろう。今回はちょっとは収穫があった感じで終了となる。


イイジマダルマガレイ属稚魚



アジ科稚魚



こちらもアジ科稚魚




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ヒゲハギ

2020年01月20日 | 市場
 今日は市場で活魚を水揚げに行くと、水槽にヒゲハギが泳いでいる。この前のリュウグウノヒメの様に、水揚げではなく水族館用に活かしているのだろう。ヒゲハギは近年では珍しく、滅多に見ることが出来なくなっている。その為、魚ボラを始めてからはまだ何度かしか出会ってなく、それも鰭などがボロボロの個体(ブログ2014 4.24)や市場の床に落ちていて誰かに踏まれてしまった個体(ブログ2016 8.20)だけで、自分用にもまだ納得できる写真を撮れていない。今回の個体もよく見るとヒゲハギの特徴の皮弁が少ないのかあまり目立たない。それでも今となっては珍しい魚なので写真も撮りたいし、魚ボラの標本用にも確保したいところである。だが、もう入札時間間近で漁協職員に話をすることが出来ない。また、自分も次の仕事があるので時間が無く、結局確保するのを諦める。次はいつ出会えるのだろうか。

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夜間採集でハナオコゼ

2020年01月18日 | 採集
 今日は土曜日なのでいつものように夜間採集へと港へ向かう。先週は収穫もなく、今日もあまり期待せずに魚を探す。すると水面に独特な泳ぎ方をする魚を発見。掬ってみるとハナオコゼの幼魚である。実はカエルアンコウを頼まれ探していたのだが、小さいながらも泳いでいるフォルムはもしかしたらと思ったが、ハナオコゼであり残念。その後は更にサイズは大きいが、見て直ぐにカエルアンコウではなくハナオコゼとわかる個体を発見し、一応採集。今までこの港で採集したカエルアンコウは全て岸壁や海底におり、泳いでいることは無かったので、やはりカエルアンコウを探すのであればそのような場所を探すしかないのだろう。その後、2週間振りにまたサイウオも姿を見せ、定番の登場にちょっとホッとする。


ハナオコゼ幼魚



サイウオの仲間



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リュウグウノヒメ

2020年01月16日 | 市場
 今日は定置網漁を終え帰港し、活魚を水揚げに行くと、リュウグウノヒメが水槽内にカゴを浮かばせ泳がせている。恐らく水族館用に活かしてきたのだろう。だが、漁協職員に聞くと水族館には連絡していないとの事。見ると既に浮いており、眼は赤く膨れており、水族館でも飼育は厳しそうである。必要ないので持って行ってもいいという事で魚ボラの標本用に頂く。これ以上傷付く前にと漁協内の冷蔵庫に入れておく。すると後から仲買の方から譲ってほしいと言われる。なんでも鹿大の魚ボラの先生とは別の水産学部の先生へ届けたいと。いつもお世話になっている先生に仲買さんだったので標本用には諦め譲ることに。リュウグウノヒメは今までに数個体は確認しており、魚ボラの標本登録もしており、更に標本写真も撮ってある。今回はすんなりと譲ることにする。

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いつもの夜間採集

2020年01月11日 | 採集
年が明けたものの定置網の方では面白い魚が見つからない。今日は土曜日で夜間採集も期待できない感じであるが、前回は早くもサイウオをゲットしたので定置網よりは期待を膨らませ、港へと向かう。干潮時で潮が下げており、最初は港内に降りて散策。時間ばかりが過ぎ何も見つからず。港に上がりいつもの外灯の場所で粘るも先週あれだけいたサイウオも見つからない。結局いつものメンバーのみで終了。
カゴカキダイ稚魚


ヘダイ?稚魚
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今年初の夜間採集

2020年01月04日 | 採集
 明けましておめでとうございます。今年もブログネタが尽きない限り続けて行きますので、どうぞよろしくお願い致します。
早速、今日は定置網漁も令和2年の初漁でサワラやオオニベ、マダイなどが獲れました。そして土曜日という事で明日はまた定置網漁の操業は早くも休み。という事で土曜日の夜恒例の夜間採集も今年初。例年1月はまだ時期的に早く、あまり期待できないのだが、今年は海水温が高く、例年とは違う為、ちょっと期待しながら港へ向かう。港に着くと波がちょっとあるが透明度も良く、期待がさらに高まる。魚を探していると見覚えある泳ぎを見つけ、直ぐにタモ網で採集。見ると小さなサイウオである。年明け初の採集がサイウオとは何とも嬉しい。その後も海を眺めているとまたサイウオのような魚が泳いでくる。掬うとやはりサイウオである。だが、今回は皆小さく、細目のタモ網を使っているが、それでも魚が網目に刺さってしまう位である。今までにこれだけ小さなサイウオを採集したことはない。だが、魚ボラの標本として冷凍保存するには体が弱そうで冷凍に耐えられない感じである。その後もサイウオを何度も確認するが今回は採集せずに泳ぎをじっくりと観察する。このまま時間掛けて見ていれば、今日はいくらでも見つかりそうな位泳いで来る感じである。そのような中、1個体だけ大きな個体を見つけ、慌てて採集。その個体のみ標本用に確保する。サイウオは採集した当初はこんな港でと驚いたが、その後何度も確認でき、遂に今日は稚魚を沢山確認できたので、この港ではもう稀種ではなく普通種であることが確信となる。


サイウオの仲間



ボラ稚魚


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