お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今季初素潜り採集

2021年05月28日 | 採集
 今日は仕事終了後、素潜りで貝採りに行く。今回の場所は昨年採集出来なかったまだ未採集のカンモンハタのいる場所なので、時期的にはまだ早いが採集道具も準備して行う。本業の貝を採りつつカンモンハタも探す。すると巣穴にいるカスリハゼを発見。カスリハゼも採集したいが釣り道具は準備していなかったので、今回は写真のみ。結局最後までカンモンハタは見つからず。折角採集道具を持って来ているので何かいないか探し、スミツキトノサマダイを発見。まだ自分用に撮影していないので採集する。採集道具は準備したものの、結局一度しか使わず終了。更に家に帰ると採集したスミツキトノサマダイも既に撮影済みであった。今回カンモンハタは見つからなかったが、今年はもういなくなってしまったのだろうか。海水温がまだ低く、時期的に早いだけであって海水温が上がったら浅場に現れてくれる事を願いたい。

ミナミハタンポにクロホシイシモチの群れ



カスリハゼ



ダテハゼ



クマノミ



スミツキトノサマダイ



ハシナガウバウオ
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懲りずにミミズハゼ採集

2021年05月26日 | 採集
 ミミズハゼ類の種数は多いが未だに町内では2種しか採集出来ていない。と言う事で今日は仕事終わりにそのまま浜へミミズハゼ採集に行く。風や波も無く仕事終わりが丁度干潮時。平日なので浜には自分以外誰も居らず、人目も気にせず最高の条件で採集に挑む。波打ち際から4~5メーター上がった場所が砂利の感じが良く、そこら辺の砂利を重点的に掘る。すると的中し、直ぐにミミズハゼを見つける。この場所は陸側に山は無く、伏流水も無く完全な海水域である。なので採集したミミズハゼは見た感じではオオミミズハゼと思われる。その後も数個体見つけるが皆同種のようだが、今回は別種を確保する事が目的なので、砂利の大きさなど条件の違う場所を探す。だが、結局はその後の場所では見つけることが出来ず今日は終了となる。家に帰り水槽に入れ写真を撮り、見ると、胸鰭上部の軟条が数本遊離しているので今回もオオミミズハゼと思われる。一体他のミミズハゼ類はどこにいるのだろうか。別種を求めミミズハゼ採集はまだまだ続く。













今回の成果



胸鰭上部の軟条が数本遊離している

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サラサハギ幼魚

2021年05月26日 | 定置網
 今日は定置網漁を終え市場で水揚げ作業をしていると、お隣の定置網の人が珍しいのがいたと魚を持って来てくれる。見るとサラサハギの幼魚の様である。サラサハギはここでは成魚・若魚共に見た事がないが、幼魚は以前に定置網に入網し最初は同定出来なかったが、のちに再び入網し判明した(ブログ2016 5.13)。今回も写真を撮り同定しようと思ったが、見た感じでサラサハギ以外が思いつかないので恐らくそうだろうと思い、魚ボラで綺麗な写真を撮ってもらえるようにホルマリンなどを使わず撮影を断念し、あとは魚ボラに託すことにする。今後、もう少し成長した個体や成魚が獲れないかと期待する。
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海の中はまだ冬

2021年05月24日 | 日記
 今日は定置網漁に出漁するが、沖は風が強く操業出来ずに帰港する。そのまま仕事も終わったので時間が出来、素潜りに行く。今回もまだ海水温が低いので魚の採集道具は準備せず、カメラのみ持ち貝採りをする。海に入ると意外と濁りもあり、撮影も厳しい状況。そのような状況の中、海藻に隠れるカエルアンコウを発見。採集せずに写真を撮る。だが、エスカの形状が気になり採集して確かめる。でも、ボンボリカエルアンコウではなく、普通のカエルアンコウだったので逃がす。そのほかダテハゼがあちこちで巣穴の番をしている。ダテハゼの近似種がいないかチェックするが、全てダテハゼの模様。海の中はもう少しで春が来そうな予感。



カエルアンコウ




ダテハゼ



コウライトラギス
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トビウオ幼魚の成長過程

2021年05月19日 | 定置網
 今日は定置網漁で久し振りにトビウオの幼魚を採集。前回が4月15日(ブログ2021 4.15)なので1ヶ月以上振りとなる。トビウオ幼魚の出現は時期的にはまだ早いのだが、前回から数日おき位にポツポツと続くだろうと思っていただけに、本当に久し振りな感じである。撮影した写真を見ると、1個体目は前回(4月15日)の個体と体側の色彩・模様は少し変化したものの、胸鰭の斜走帯は同じに見えるので同種と思われ、10mm程成長した個体のようである。この様にトビウオ類幼魚各種の成長過程の変化を追う事が目的であるので、今後も採集を続け、成長の変化を記録に残したい思いである。


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今季初潜り

2021年05月13日 | 日記
 今日は仕事終了後、今年初の素潜りへ行く。やっと潜れる位の海水温になったものの、運悪く一昨日史上二番目の早さで鹿児島は梅雨入りとなる。雨で海が濁る恐れがあるので、影響の少ない場所を選び向かう。潜れるようになったとはいえ、海水温はまだ低く、魚はあまり期待できないので採集道具は準備せず、貝採りに専念しつつの魚ウオッチングを行う。海に入り辺りを見渡すが、やはりまだ鮮やかな魚の姿は見えず、クロホシイシモチやアカササノハベラなど定番の魚ばかりである。これと言った魚も見つからないので魚に目が行かず、後半は本当に貝採りに専念となる。採集道具を持って来ていたとしても一度も使わずに終わったであろう。写真もそれほど撮らずに終了となる。



ニジギンポ



コウライトラギス



クロホシイシモチ



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ミミズハゼ採集に特化した夜間採集

2021年05月08日 | 採集
 今日は土曜日で恒例の夜間採集の日であるが、今回は場所を変え、昼間にやり難いミミズハゼ採集をする。Googlemapで良さそうな砂利浜を探し、今回は市内ではあるが、町外の浜まで遠征。時間は既に0時を過ぎ、誰もいない浜。だが、対岸に堤防があり1組の釣人がいるらしく、たまに明かりが灯る。人目を気にせずにまずは浜の石をめくって行く。ところがこちらも懐中電灯を灯すので、釣り人がこんな夜中に不思議に思ったのか、こちらを何度か明かりで照らされてしまう。やはり深夜に浜を掘るのは怪しい行動なのだろう。釣り人を気にしつつ、ミミズハゼを探す。干潮時で既に潮には浸かっていない場所である。だが、石の裏では発見出来ず、砂利をスコップで掘ってみる。すると、ようやく1個体発見し、採集。その後もいくつか発見。砂が少なく砂利の隙間がある場所で発見するので、そのような場所を重点的に探す。途中に川があるが、途中で途切れ、海までは流れていないが、伏流水となって砂利の下を流れており、その場所でもミミズハゼを発見。水を舐めると全くの真水である。種が違うかもしれないので分けて確保。最終的に海で4個体、伏流水で大小2個体を確保する。持ち帰り、写真を撮り拡大すると、海水で確保した個体と真水で確保した個体のどちらも胸鰭上部の遊離軟条は3本以上あり、同じオオミミズハゼっぽい。一応、海水と淡水で分け、生きた状態で確保しておく。













今日の収穫(ジプロックには真水、バケツは海水で持ち帰る)



胸鰭上部の遊離軟条は3本以上


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モヨウフグ幼魚

2021年05月07日 | 定置網
 最近は定置網漁でキタマクラの幼魚がたくさん混獲される。キタマクラは毒があるという事で、雑魚の中から取り除かなければならない。だが、パンパンに膨らんだりして水に浮く為、氷水に入っている時は取り除き易い。そんな中、キタマクラと同じ様にパンパンに膨らんだ模様の違うフグの幼魚が見つかる。サザナミフグの幼魚かなと思ったが、水玉模様が無く、全てスジ状の模様である。と言う事はモヨウフグの幼魚である。モヨウフグの背側は黒点模様であるが、幼魚期は全てスジ状であり、これが成長に伴いスジが分裂して黒点になって行く。モヨウフグの幼魚は昨年(ブログ2020 6.29)や今までにも数個体獲れた事があるが、今回の個体は今までの中で一番最小である。成長過程の写真を残したいので持ち帰り、撮影する事に。体内にエアーが入りパンパンに膨らんでいる為に、撮影用の水槽に入れても浮いてしまう。そこで針を刺しエアーを抜いてみる。するとエアーは抜けたもののペッタンコになり見栄えがしない。そこで注射器を使い、程良くシワが無くなる程度になるまで体内に水を注入し、何とか撮影する事が出来た。だが、普段はこの様にまん丸な体型で泳いでいる訳では無いので、やはり普通の状態での撮影をしてみたいところである。

まん丸に膨らんだモヨウフグ幼魚(横から)



モヨウフグ幼魚(正面から)



キタマクラ幼魚もパンパン



エアーを抜き、ペッタンコ



注射器で体内に水を注入し、程よく膨らます




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ミミズハゼ採集だが

2021年05月05日 | 採集
 コロナ禍のゴールデンウィーク連休も終わり、今日から定置網操業。だが、今朝は時化で休みとなる。そこで急遽ミミズハゼ採集を思いつく。先日、大学でミミズハゼ類について専門の学生に色々と話を伺い、また採集に行きたいと考えていた。今までにミミズハゼ、オオミミズハゼを採集しているが、ミミズハゼの仲間はまだまだ多い。その2種以外を採集したいと思っており、家の近くに気になる場所があり、干潮時を狙って採集を決行する。この場所は本土では珍しくマングローブのある河口で、トビハゼやシオマネキなど干潟に生息する海岸生物が多く生息している。この河口の中州に砂利が堆積している場所があり、満潮時は潮に浸かり、干潮時は川からの淡水が流れる場所である為、今まで採集した種とは別種が生息しているのではと思っている。その中州の砂利をあちこちと掘る。だが、ミミズハゼは見つからない。幸い人通りの少ない場所ではあるが、こんな場所で砂利を掘っているとやはり不審者に見え、周りの目を気にしてしまう。結局最後まで見つからず諦める。帰りにトビハゼを確認。生息数が少ないので採集はしないが写真にだけ収める。今回、ミミズハゼ類は確認出来なかったが、今年もトビハゼを確認することが出来たのでひと安心する。

マングローブ(メヒルギ)





トビハゼ



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