今日は定置網漁で網を絞って行くと目の前にウミヘビ科の魚が泳いで来る。見た目にタツウミヘビ属と思われる。今までに何度も定置網に入っていたのだが長くて大きな為、家で冷凍保存するのも魚ボラで標本処理するのも大変そうなので1個体だけ確保してあとは見送り確保して来なかった。なので最近は標本を集める為に探していたところである。という事で確保する為直ぐにタモ網で掬おうとする。だが、長さと力がありタモ網に入れても直ぐに出てしまう。勢いで何とかデッキ上に上げて確保する。漁を終え帰港し改めて確保した標本を見ると今まで見て来た個体とは明らかに長さが短く、何だかツチノコの様に見えてしまう。家に帰り今までのタツウミヘビ属(ブログ2022 1.15)の写真を見るとやはり今回の個体は明らかに頭長に対して体長が短い。そうなると今までの種とは別種の疑いもある。ただでさえ苦手なウミヘビ科である。直ぐに大学へ持ち込んだ方がいいのか悩み、ちょっとヒントが欲しくて旧ツイッターに投稿する。すると有難いことに信頼するウナギ目の研究者の方からコメントが入り、日本未記録種の可能性もあるが標本数が少なく国内種との比較がまだ不十分でわからないとの事である。判明するには時間が掛かりそうであるが数多く標本を登録しておく必要があるので大学へ持ち込もうと思い魚ボラの先生に連絡する。すると携帯は繋がったものの学生共々調査で海外にいるとの事である。という事で今から急いで大学へ走ることはなくなり、冷凍保存し機会を見て大学へ持ち込み標本登録することとなる。
タツウミヘビ属