お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

初採集 アカハチハゼにリュウキュウヤライイシモチ

2018年07月11日 | 採集
 今日は網元の事情で仕事が急遽休みとなったので、副業の素潜りでの貝採りに行く。貝採りは前回と同じ場所で魚も採集しやすそうな場所だったので、採集道具も持って行う。台風から海は濁りっぱなしであり、今回も濁り気味。更に台風で泥が溜まったのか、海底はちょっとのことで直ぐに泥が舞い、濁ってしまう。採集道具を持っていると貝採りには集中できず、やはり魚の方に目が行ってしまう。そんな中、岩の陰にテンジクダイの仲間を発見。頭部が黄色く見たことのない種である。勿論採集に取り掛かる。何度も逃げられるが、採集しやすい小さな岩の下に逃げ込んでくれたので最終的には簡単に採集することが出来た。その後も貝採りをしつつ魚を探す。すると濁っていても遠くに白い魚がいるのを発見。何だろうとゆっくりと近づくとアカハチハゼである。アカハチハゼは観賞魚として人気で知っているハゼであるが、ここで見つけたのは初めてである。これは絶対に採集しないとと意気込む。ハゼなので直ぐに岩や穴に逃げ込みそうなので慎重に追うが、予想を反してゆったりとした動きである。あっさりと採集できてしまう。これで興奮度MAXであり、貝もそこそこ採れたので終了。家に帰り、直ぐにでもアカハチハゼの標本写真を撮りたいが、体色が白いハゼだとうまくやらないと体が黒ずんだり鰭に大きな穴が開き、綺麗な写真が撮れない恐れがあり不安になる。そこで時間があるので魚ボラの先生に連絡。急遽大学へ走り綺麗な写真を撮ってもらい標本登録。体も黒まず鰭も綺麗な状態で展鰭した写真を撮ってもらうことが出来た。潜った後なのでちょっと疲れたが、大学まで走った甲斐があった。


見慣れないテンジクダイの仲間を発見



ヨメヒメジ



見たことのないスズメダイの仲間の群れ。 採集できず。




モンツキハギ幼魚。採集できず。



本日の成果




リュウキュウヤライイシモチと同定される。初採集。






アカハチハゼ。初採集。



オジロスズメダイ

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今朝の地元紙から

2018年07月03日 | 日記
 今朝の地元紙を見ると鹿児島大学総合研究博物館魚類分類学研究室の記事が載っている。記事によるとこの5年間で国内未記録種や未記載種を50種も発見したとなっている。確かにここ近年は現地調査研究もよく行われ、標本の登録数も一気に増え、それに比例して発見も多いという事である。更に発見してから論文の投稿、報告されるまでが早い。数々の発見は分類学研究室みんなの努力の賜物である。この新聞記事の最後の文面のように、「これからも発見が続く可能性はある。鹿児島の海は奥が深く、面白い。」まさにその通りで、鹿児島の海は宝の海である。
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