お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

オオフエフキ標本登録

2019年06月21日 | 魚ボラ
 昨日、定置網で獲れたオオフエフキ。「Nature of Kagoshima」のネタになりそうなので、綺麗な写真を残す為に今日は仕事終了後、所用をサッと済ませ、鹿児島大学へオオフエフキの標本登録へと向かう。大学到着後、標本を同定してもらい、オオフエフキ確定。鹿児島県本土初記録だと思っていたら、お隣の宮崎でもまだ確認されておらず、鹿児島だけではなく九州沿岸初記録で更に北限更新との事である。一昨年発行された「Nature of Kagoshima Vol.43」において、魚ボラの学生が鹿児島県種子島・屋久島近海で得られたオオフエフキについて、鹿児島県における本種の標本に基づく初めての記録となると同時に分布の北限の更新の報告が掲載されたばかりであった。こんなに直ぐにまた同じようなオオフエフキの北限更新の報告では似たような内容であり、ちょっと新鮮味に欠ける感じで読んでもらえるだろうかと不安にもなる。だが、オオフエフキの記録としてはこちらの方が新しい情報となるので、今後は役に立つだろう。
*後日、魚ボラでオオフエフキと同定され、九州沿岸初記録、北限記録更新と報告されました。









オオフエフキ
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遂に来たか?オオフエフキ?

2019年06月20日 | 定置網
 今日は定置網漁でフエフキダイの仲間が獲れる。吻端が尖っており、またキツネフエフキだろうかと思う。今までに何度かキツネフエフキが獲れ、標本を魚ボラへ持ち込むと、ひょっとしたらまだ県本土では確認されていないオオフエフキかもと学生に言われ、ワクワクするも、同定結果はいつもキツネフエフキであった。オオフエフキの特徴である吻部に眼からのびる暗色線が数本あるのだが、今までのキツネフエフキにも似たような暗色線があり、いつもこれに騙されてきた。だが、今回は体が全体的にキツネフエフキよりも丸みを帯びた感じで、更に吻もそれほど尖ってはいない感じに見える。一応、信用できないが吻部からの暗色線も確認でき、ひょっとしたら今度こそ、本命のオオフエフキではないかと思う。家に帰り、キツネフエフキとの違いがはっきりとわかる背鰭棘条中央下における側線上方鱗数を数えるが意外とわかり難く決め手とならない。そこで今までのキツネフエフキの写真やネットで画像を比べてみると、やはりオオフエフキ寄りである。オオフエフキであれば県本土初記録となるので、綺麗な標本写真を残すためにも早めに大学へ持ち込まなければならない。



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夜間採集でアオヤガラ幼魚

2019年06月01日 | 採集
 今日は昼間に素潜り採集をしてちょっと疲れ気味であるが、潜ったにもかかわらず何も得ることが出来なかったので、夜間採集で挽回する思いで挑む。だが、魚を探すも今日もニザダイの幼魚があちこちと目に付く。そのような状況の中、やっとロープに寄り添う細長い魚を見つけ、タモ網で掬いあげる。見るとアカヤガラかアオヤガラの幼魚。現場では暗くて観察できなかったが、家に帰りよく調べるとアオヤガラの幼魚のようである。水槽で飼育できそうなサイズではあるが、現在は海水用の水槽を止めてしまったので標本用に冷凍保存となる。



アオヤガラ幼魚
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素潜り採集

2019年06月01日 | 採集
 鹿児島も遂に梅雨入り。雨で海が濁る前にと素潜り採集へと行く。昨日は雨が降るが陸から海を覗くと濁りはまだ大丈夫そう。だが、海に入るとやはりもう濁りがあり苦戦しそうな感じ。そのような状況でも折角来たので魚を探す。魚を探すもののいつものメンバーばかりで、標本用に欲しい魚は見つからない。結局採集用の網を使うことなく魚ウオッチングだけで終了となる。まだまだ海の中は冬の模様。




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