お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

未採集のフエダイ属を求めて 2

2023年10月28日 | 採集
 今日は夜間採集の日。大潮で干潮時が丁度深夜12時過ぎなので絶好のチャンスである。まだ未採集のフエダイ属を求めて遠征を計画していた。今回の日の為にいつも行く遠征地の採集場所を1カ所だけでなく、もう少し広げようと先週の昼間に原付バイクで遠征地を訪れ、その周辺で採集出来そうな場所を探し、車を止める場所まで確認している。更にその時、目視でオキフエダイの幼魚も確認したので今回の遠征への期待が非常に高まっている状況。いつもの様に狭くて寂しい山道を抜け、採集場所へ行く。いつもの場所はスルーして新しい場所から採集に掛かる。すると直ぐにクロオビエビスを採集。その後、グァムカサゴも採集。期待がますます高まる。場所を移動しオキフエダイを目視した場所へ行く。ところが一番期待していたこの場所ではカワヨウジが採れただけでフエダイ属の幼魚は見つからずに終わる。その後、夜磯での採集も気になっていて場所も見つけていたのでその磯へ行く。採集をするも岩や大きな石ばかりで採集するのが難しくテンジクダイ科の魚を1個体採集したのみである。このテンジクダイ科の魚は今まで採集したことのない種で種名はわからなかったが後で調べるとミスジテンジクダイと思われる。結局時間的にこれで終了。まだ見ぬフエダイ属を採集する事が出来なかったので帰りが遅くなるのを覚悟して最後にいつもの遠征場所へ行ってみる。だが、いつもと同じでクロホシフエダイの幼魚が採れただけで終了。ミスジテンジクダイは初採集であったが目的の魚を採集することは出来ずに終了。また潮のタイミングが良ければ遠征をチャレンジしたいが、今後は冬に向け寒くなって来るので厳しいだろうか。
新しい採集地へ



クロオビエビス

グァムカサゴ

夜磯へも

採集成果

最後にいつもの遠征地へ

やっぱりいつものクロホシフエダイ幼魚

ミスジテンジクダイ(初採集)

クロオビエビス

グァムカサゴ

カワヨウジ

クロコハゼ?
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今年のヒシヨロイアジ

2023年10月27日 | 市場
 今日は市場内を散策するとまたヒシヨロイアジが揚がっている。ヒシヨロイアジはここでは珍しく、数年に一度くらいしか揚がらなかったアジの仲間である。ところが今年は頻繁に揚がり市場で何度も見ている。うちの定置網にも8月から入り出し、既に何個体も獲れている。ヒラアジ類は秋から徐々に獲れ出すものだが、今年のヒシヨロイアジは今までにない出現傾向である。更にサイズも大きい為値段も良い。その為、手を出せず魚ボラの標本用には確保していない。昨日ヒシカイワリが獲れたこともあり、これから南方系ヒラアジ類のシーズン突入であるので今年は年末に向け期待しかない。
ヒシヨロイアジ






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2年振りにヒシカイワリ入網

2023年10月26日 | 定置網
 今日は定置網漁で久し振りにヒシカイワリが入網。ヒシカイワリは昨年定置網や市場でも全く姿を見ることが出来ずちょっと心配していたが、2年振りに出会うことが出来た。時期的というか、まだヒラアジ類が本番となっていないにも関わらず、早めに出て来てくれてホッとする。これでこれからヒラアジ類のシーズン突入となるのだろうか。ここ近年は南方系のヒラアジ類の日本未記録種に出会っていないので、今年こそはと期待に胸を膨らます次第である。
ヒシカイワリ



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未採集のヨウジウオ科と思ったけど ガンテンイシヨウジ

2023年10月14日 | 採集
 今日は土曜日なので夜間採集の日。今回も大潮で干潮が丁度夜中でありまた未採集のフエダイ属の幼魚を求めて遠征しようかと考えるが、いつもの港での夜間採集も最近干潮時に行っていないので今回はいつもの港へと向かう。港は干上がり港内に降りて散策。すると甲殻類などは色々と見つかるものの魚は見つからず。そこで岸壁に上がり岸壁周りを散策。だが、何かの稚魚を見つけたものの、そのほかはいつものメンバーで終了。港内の散策で時間が掛かったのでこれで帰ろうかと思うが大潮の干潮時で収穫が無いのも悔しいのでスロープまで足を延ばす。すると暗い中オレンジ色のヨウジウオの仲間を発見。一瞬ノコギリヨウジかと思ったほどオレンジ色である。タモ網で掬い採る。見るとノコギリヨウジではないことは直ぐにわかったが種まではわからない。未採集の魚の予感がしてあそこで帰らなくて良かったと思う。これで終了。ワクワクしながら帰宅し水槽に入れて撮影。撮影した写真を見ると白色斑が散在し見たことあるようなヨウジウオ。今まで採集した見覚えのある個体の写真とあちこち照らし合わせる。するとやはり体色が違うだけで容姿は同じでガンテンイシヨウジである。ガンテンイシヨウジは今までに何度か採集しているが皆体色が茶色っぽい。ネットで検索するがこのような体色の写真は見つからない。でも近似種を調べるが該当する種は見つからず体色の違いだけなのでガンテンイシヨウジであろう。魚ボラの標本用に確保しあとは魚ボラ任せとする。

久し振りの港内の徒歩散策

サザナミフグ

コモンフグ幼魚

体側後方に黒斑があり体型からクロホシフエダイの稚魚かな?
*後日、ニセクロホシフエダイの稚魚と教えて頂きました。

オレンジ色のヨウジウオの仲間を採集

ガンテンイシヨウジ




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