お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

アヤメカサゴ

2012年07月28日 | 市場

 今日は仕事を終えてから市場へ行くと、たまたま釣りの漁師さんが水揚げに来る。魚を見ると綺麗な魚が目に付く。アヤメカサゴである。アヤメカサゴはここの市場では水揚げが少なく、あまりお目に掛かれない。更に眼が飛び出ている個体が多い。ところが今回の個体は眼も飛び出ていなく、実に綺麗な個体である。自分でも標本写真を撮って無く、是非ともこれいな写真を撮ってみたい魚であった。ところが今日はこれから息子の野球の試合へ行かなければならず、更に夜はカブトムシ捕りにも誘われている。明日も予定があり写真を撮る時間がない。せめて魚ボラの標本用にとも思うが、魚ボラの先生はフサカサゴ科魚類の研究者。アヤメカサゴは既に標本があるだろうと思い、今回は見送る事に。しかし、今度綺麗なアヤメカサゴに出会うのはいつになるのだろうか。
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クロメジナ

2012年07月27日 | 市場

 今日は水揚げしていると、遠目に黒い大きな魚が水揚げされているのが目につく。形からイスズミだろうと思っていた。ところが仲買人が次々とその魚を見に来て話をしている。気になり見に行くとイスズミではなくメジナである。鰓蓋の後縁が黒いのでクロメジナである。この魚、釣りにより漁獲され水揚げされたみたいであるが、その大きさが何と4.3キロ。4キロオーバーのメジナなど見た事がなく、その大きさに驚く。これは凄い記録ではと家に帰り調べると、クロメジナは60センチくらいまで成長し、5~6キロくらいにまでなるらしい。という事はまだまだ大きくなるようである。それにしてもこの個体、丸々と太り立派である。魚ボラの標本用にと言うよりも、是非とも食べてみたい魚である。
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ジンベエザメ入網

2012年07月26日 | 定置網

 今日は定置網を起こしていると、とても大きな尾鰭が目に付く。網を絞っていくと水玉模様が見え、ジンベエザメと確信する。ジンベエザメは透明度の良い綺麗な潮が入っている時に定置網に入網する。だが、最近は海に濁りがあり、ジンベエザメが来るような海ではないので、尾鰭を見た時は別種の大型のサメ類かと思う。ひょっとしてメガマウスではと期待するがジンベエザメとわかり残念。だが、ジンベエザメを見れて残念とは贅沢かもしれない。この個体全長で3.5メートル程と小さい。という事で地元かごしま水族館に連絡を入れる。だが、今回は必要ないとの事で放流となる。ジンベエザメとしては小さかっただけに魚ボラの標本用にとも考えるのだが、いろいろと考えると現実的には難しいと思われる。DNA用に鰭の肉片を少しだけでも採取しておけば良かったかと後で後悔する。
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クロマグロ

2012年07月23日 | 定置網

 今日は定置網でクロマグロが1尾獲れる。水揚げすると70キロもある。クロマグロは毎年獲れるのだが、うちの定置網では久しぶりの大物。以前の網だとこのサイズのマグロが入れば網を破いて逃げられる恐れがあり、かなり緊張するのだが、網が新しいとその心配もなく、安心して獲る事ができた。クロマグロは成長すればする程、体型が丸みを帯び、貫禄が出てくる。魚ボラの標本用にとは全く考えもしないのだが、標本登録するのであれば幼魚、若魚よりも形の良い成魚が理想である。せめて標本写真だけでも形の良い個体で行いたいところである。
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秋太郎

2012年07月16日 | 定置網

 新しい定置網になり、今日で操業4日目。早くもバショウカジキが獲れる。鹿児島ではバショウカジキは秋に獲れ、旬を迎えることから秋太郎という名で親しまれている。だが、ここ数年は定置網では早くも春から獲れ出す。夏を迎える今日獲れたのが珍しい訳でもなく、今年も春から獲れている。以前だと初夏にバショウカジキの幼魚が定置網に入網し、その後秋に向けて成魚が獲れ出すのだが、ここ数年は春から成魚が獲れ出し、後に幼魚が獲れ、成魚の最盛期を迎えるパターンである。だが、幼魚の入網する時期は変わりないので産卵期は正常と思われる。とりあえず、今回のバショウカジキは今後の漁が楽しみになる1尾である。
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クマノミ

2012年07月13日 | 定置網

今日は新定置網操業2日目。定置網を起こすとマルソウダやアヤトビウオなど青ものばかり。そんな中、色鮮やかな魚が目につく。クマノミである。クマノミはこの辺にはたくさんいて、決して珍しい魚ではない。今までにも港で釣ったり、潜って魚ボラの標本用に採集をしている。ところが定置網には入らない魚である。私がこの仕事を初めて20年だが、15年程前に1個体獲れた事があるくらいで、今回の個体は2個体目である。今回は比較的早く見つけたので、綺麗な状態で捕る事ができた。標本にも水族館も必要ないだろうなと考えていると、従業員からその魚貰えるかと声が掛かる。聞くとその人の孫が海水魚を飼っていて、水槽で飼いたいとの事。それならばとその人に引き取ってもらう。喜ぶお孫さんの顔よりもその顔を見て喜ぶその人の顔が思い浮かぶ。
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新定置網 初漁

2012年07月12日 | 定置網

 古い定置網での最後の水揚げから約40日が経ち、本日新定置網の初漁となり、久しぶりの水揚げ。本当に久しぶりで手順を間違えそうになる程。網を起こしている最中に大きなツバクロエイがゆらゆらと泳いでくる。これが新定置網で最初に見た魚となる。漁模様はアカカマスにマルソウダを主体とし、まずまずの漁。そのほか売れない大型のエイ類なども多い。だが、前日は網入れ作業が夕方まで掛かったので、明日からが本番。初漁記念に本日の魚の中から1個体標本を確保し、標本登録しようかと考えていた。最初に見た魚をと思っていたが、ツバクロエイであったので確保するには大き過ぎる。それでは忘れないようにインパクトのある魚をと思いながら水揚げ・選別作業を行っていたが、いつの間にか水揚げ終了。全て水揚げされ確保できずに終わってしまう。
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準備完了

2012年07月11日 | 定置網

 今日で網入れが終了し、新定置網設置の全工程が終了。明日はいよいよ初漁。
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網入れ開始

2012年07月09日 | 定置網

定置網を固定する側張りが完了。いよいよ網入れ作業が始まりました。操業まであとひと踏ん張り。
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新定置網設置

2012年07月04日 | 定置網

 長い事、定置網漁から遠ざかっていますが、ようやく新定置網の設置作業が始まりました。建設会社の台船に定置網を固定する玉の付いたロープ(側)や土俵などを積み込み、漁場に停泊。そこから本船に積み替え、次々とと打っていきます。
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