お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

序での採集だけど

2017年09月30日 | 採集
 私が行っている採貝漁業でメインとして採っているギンタカハマガイの漁期が今日最終日である。だが、数日前の雨と時化で海は濁ったままである。最後という事で無理を承知で貝採りに素潜りに行く。序でに魚の採集も行うために採集道具も準備して行く。海に入ると思った以上の濁りがあり、水面からでは貝を探すことはできない。魚はソラスズメダイが唯一認識できるだけで、他の魚種はわからない。貝は潜ってから探す事が出来るが、魚は魚種がわからなければ採集することが出来ずお手上げ状態である。結局、魚種が認識できる浅場でのみの採集となる。





ニジハギ幼魚



テンジクスズメダイ



ブダイ科幼魚



ブダイ科幼魚



ブダイ科幼魚

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バショウカジキの展示を目指して 3

2017年09月19日 | 水族館
 台風18号も通過し、今日から再び葛西臨海水族園のバショウカジキ収集が再開。まだ漁協定置網が台風で網を揚げたままの為漁ができず、今日まで水族館職員3名がうちの定置網漁に同行する。今日は更に水族館職員に密着取材という事でNHKの番組「プロフェッショナル」の取材スタッフも一緒に乗船。人数的に賑やかな漁模様となる。定置網漁の操業を始めるが台風の影響で海の濁りは激しい。バショウカジキは通常海が透き通るような綺麗な潮が入って来た時によく入網する。案の定、定置網を起こすがバショウカジキの姿は確認できず。バショウカジキ以外にも必要な魚種がいるのでサメ、イトヒキアジなどを収集して今回は終了。漁協定置網が本日網を入れるので、明日から水族館スタッフはそちらに乗船するので、あとは幸運を祈るだけである。



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バショウカジキの展示を目指して2

2017年09月13日 | 水族館
 葛西臨海水族園がバショウカジキの若魚収集をしている最中、台風18号が接近中である。そこで今日は水族館が乗船していた漁協の定置網が、台風に備え網を揚げるという事で乗船できず、うちの船に乗る事になる。沖へ行き、定置網漁を操業するとバショウカジキの若魚が泳いでいるのが確認できる。水族館の職員が採集の準備をして専用のタモ網を構える。目の前に泳いで来るものの、魚がタモ網を認識しているのかなかなか簡単には掬うことが出来ない。時間が掛かると魚が網に当たったり、他の魚に揉まれてしまうので、已むを得ず強引に追い込み、掬い上げ1個体採集。直ぐにデッキに構えたタンクに入れる。すると泳いでいるのだが特徴の長い吻が折れてしまっている。その後、漁を終え帰港し、市場内に設置した円形水槽に移し入れる。結局市場内の水槽に入れる事は出来たものの斃死してしまう。なかなか一筋縄にはいかない模様である。


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バショウカジキの展示を目指して

2017年09月09日 | 水族館
 私が鹿児島へ来る前に東京の葛西臨海水族園で飼育のアルバイトをしていた。その葛西臨水がバショウカジキの若魚収集の為に我が漁協に来ている。もうだいぶ前にもバショウカジキの飼育展示の為収集に来たのだが、その時は幼魚を採集し搬出したのだが展示にまでは至らなかった。幼魚は非常に弱いうえ水槽の壁に直ぐに衝突してしまう。そこである程度成長すれば体力もあり水槽の壁も認識するのではという事で、今度は成長した若魚を収集し飼育展示を目指す。漁協に円形の水槽を構え、漁協の定置網に水族館職員が乗船し収集を行っている。今日はうちの定置網でバショウカジキの若魚が数個体入網。何も準備はしていないが一応採集し、活かした状態で持ち帰る。港に着くと漁協の定置網はまだ帰港してなく、水族館職員も不在。それでも急いで水族館が構えた円形水槽に入れる。3個体入れるが2個体は直ぐに水槽の底で横になってしまう。残る1個体は泳いでは入るが壁に吻を擦りながら泳ぐ感じである。水族館では非常に柔らかい生地を使ったタモ網で掬うのだが、うちの船にはそのようなタモ網は無く、普通のタモ網で掬ったので体表がスレて弱ってしまったと思われる。バショウカジキもマグロと同様に体表は非常に弱く、扱いは非常に難しい。その後、漁協定置網が帰港し、後は水族館職員に任せる。結局泳いでいた個体もその後斃死してしまう。やはりそう簡単にはうまくいかないのである。


円形水槽に入れたバショウカジキの若魚





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海中はアイゴだらけ

2017年09月05日 | 採集
 今日は仕事終了後、貝採りに行く。貝を採る為に素潜りをするので、序でに魚も採集できるように準備だけはしておく。潜ると直ぐに目に付いたのがアイゴの幼魚の群れ。前回潜った時は気にもしていなかったが、今回は至る所にウヨウヨいる感じである。そういえば最近は定置網でも数日前の港での夜間採集でもアイゴの幼魚だらけであった。当然の結果と言えるが、この光景を目の当たりにすると改めてゾッとする。貝は予定の量を採り終えるが魚の方は結局採集したいと思う魚に出会う事が無く、採集道具は持って来ただけで使う事は無く終わる。だが、今回岩の下を覗くとキリンミノを発見。しかもひとつの岩の下に5個体も確認。これだけ集まっているキリンミノを見たのは初めてである。キリンミノは標本があるので採集はせず、写真にだけ収める。


アイゴの幼魚の群れ




キリンミノ
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キツネフエフキ

2017年09月04日 | 市場
 今日は水揚げ後、市場内を散策すると大きなフエフキダイの仲間が水揚げされている。見ると吻が長くキツネフエフキと思われる。キツネフエフキは今までに定置網で幼魚、若魚が獲れ標本用に確保しているがここでは珍しい魚である。特に成魚は見たことが無く、今回が初めてである。標本用に確保したいがサイズが大きく、今回は諦める。キツネフエフキによく似たオオフエフキという魚もいる。キツネフエフキ同様に眼の前に放射線状に延びる数本の暗色斑があり、側線上方横列鱗数がキツネフエフキよりも1枚少なく5枚である。このオオフエフキは今まで国内では琉球列島からのみ記録さられていただけであったが、今年発行の「Nature of Kagoshima」に種子・屋久近海からの記録が報告された。ここでも潮に乗って流れてこないかと探しているところである。

コメント (2)
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夜間採集

2017年09月02日 | 採集
 今日は土曜日という事で恒例の港へ夜間採集に行く。最近は定置網でも面白い魚がいないのであまり期待はできない状況である。港に着くとたくさんの稚魚が群れており、いつも群れている魚とは違うので掬ってみる。するとコトヒキの稚魚である。コトヒキの稚魚がこれだけ群れているのは初めて見た感じがする。それを狙ってかダツの仲間の幼魚が近くに浮いているのが目に付き、採集する。見るとオキザヨリの幼魚と思われる。幼魚ではあるが既に成魚と同じ体形に体色である。その後も探索すると見慣れない魚の姿を見つけては採集するが全てがアイゴの幼魚である。アイゴの幼魚は現在定置網でも毎日たくさん入網しており、この状況を見ると納得である。アイゴの幼魚はそこら中にたくさんいるのだが、群れにはなっていない模様。結局今回はこれだけで終了。でもオキザヨリを小さな水槽に入れて撮影できたことが収穫である。

コトヒキ稚魚



アイゴ幼魚




オキザヨリ幼魚



ヨソギ
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