今日も海は時化。魚ボラに参加する。昨日、知り合いの漁師さんからハゼを頂いた。うちに持ち帰り同定を試みたが分からない。そこで今回魚ボラに持ち込み同定してもらう。するとカワアナゴ属のオカメハゼと分かった。オカメハゼを見たのは初めてである。それにしてもハゼ類の同定は難しい。他の魚では調べない所まで調べないといけなく、逆にハゼを調べれば勉強になるので、他種の同定に役立ちそうである。このようなハゼ類は定置網には入らないのでこういった魚を頂けて本当にありがたい。鹿大総合博物館に標本登録する。
今日も海は時化。魚ボラに参加する。昨日、知り合いの漁師さんからハゼを頂いた。うちに持ち帰り同定を試みたが分からない。そこで今回魚ボラに持ち込み同定してもらう。するとカワアナゴ属のオカメハゼと分かった。オカメハゼを見たのは初めてである。それにしてもハゼ類の同定は難しい。他の魚では調べない所まで調べないといけなく、逆にハゼを調べれば勉強になるので、他種の同定に役立ちそうである。このようなハゼ類は定置網には入らないのでこういった魚を頂けて本当にありがたい。鹿大総合博物館に標本登録する。
今日は時化で沖へは出れなかった。仕事が午前中で終わったので午後から近くの川に採集に行く。先日、その川で大きなハゼを見つけ、捕ることが出来なかったので気になっていた。最初に釣れたのがゴクラクハゼ。先日見たのはゴクラクハゼの大きな個体かとちょっと残念。ゴクラクハゼは鹿児島では普通種でたくさんいる。ところが次に釣れたのがウキゴリ。鹿児島でウキゴリを見るのは初めてであった。東京に住んでいた時によく採集していたのでこれも懐かしい。しかし、近所の川にウキゴリが生息しているのを15年も気付かなかった。その後も何個体か釣れる。鹿児島に来てからは興味が海にばかり向いていた。町内の淡水魚を今一度調べてみようと思う。そのほかヨシノボリ(まだ未同定)、オイカワを採集。
今日は魚ボラに参加。通常の標本登録作業を終えた後、博物館のニュースレターに載せる担当の魚について各自調べる。私は昨年の11月20日に獲れ、ジオログに載せたイサキの色彩異常を担当。すでに登録済みのイサキの標本を取り出し、計測する。ホルマリン固定された個体は鮮やかだった頭部の黄色や尾鰭の赤色は抜けてしまい、特徴が無くなってしまった感じがする。前回はマテアジの鰓耙数を調べるのに苦労したが、今回は見やすく楽であった。計数をメモし、後は家に帰ってから行なう。
今日の定置網はオキヒイラギが大漁。オキヒイラギは浮くので一面を覆ってしまい他の魚を確認できない。そんな中、一緒に浮いていたのがコンゴウフグ。ハコフグの仲間は体が硬くそれだけでも身を守れるがさらに体から毒まで出す。このコンゴウフグはそれでも物足らず更に大きな長い棘まで持ち身を守っている。よっぽどの臆病者か。決してこの棘を武器にするほど器用そうでもない。どちらかといえば食事中は眼上棘は何か食べようとすると周りにあたり邪魔になりそうである。これだけ武装するからか成長に連れ尾鰭が長くなり、泳ぎの負担を減らす。それでも泳ぎは決して上手くはない。
今日は定置網でテンジクアジを見つける。テンジクアジは珍しくは無いが値がするのでなかなか持ち帰れない。そんな中、今日は1個体だけ体に大きな傷があり水揚げできなかった。体にある大きな傷は右体側だけだったので写真撮影には影響がないので持ち帰る。今までに何個体か撮影したが納得できる写真ではなかったのでいつか撮ろうと考えていた。いざ撮影用に鰭立てすると、なんと臀鰭に大きな傷があった。一応撮影はするが再度チャレンジという事で。
今日はかごしま水族館の年間パスポートの期限最終日。ということで最後にもう一度水族館に行く。かごしま水族館の目玉はやはりジンベエザメ。このジンベエザメは3代目であるが、市内の坊津町の定置網で捕獲されたものである。また、もう1個体展示されている赤ちゃんジンベエザメ(もう大きくなりました)は笠沙町内の定置網で捕獲されたものである。3代目も大きくなりそろそろ交替時期が近づいているのか、先日水族館から新たな飼育展示個体の注文が来た。うちの定置網でもジンベエザメが獲れることがあるが、いつも水族館の注文を受けていない時でタイミングが悪い。うちの定置網で捕獲されたジンベエザメが水族館で泳いでくれれば自慢できるのだが・・・。
今日は天気が良くて暖かく、また仕事が半日なので仕事終了後、町内の川に向かう。以前から町内の川にはヨシノボリが生息していることは分かっていたが、実際に採集して種の同定をしたことが無かったので河川魚類調査といえば大げさだが試みる。採集方法は釣り採集。学生の頃、ヨシノボリの採集ばかりしていたので得意中の得意。だが季節は冬ということで水温も低く自信はない。だがはじめると個体数は少なかったが活発に餌に喰いついてきた。長いことヨシノボリとは無縁であったのでどこか懐かしく昔の思い出までもが甦る。冬の為かどれも痩せている。頬の模様から横斑型のシマヨシノボリかな。私が学生の頃はまだ亜種と考えられていて型で分けられていた。雄を1個体のみ持ち帰る。久しぶりに淡水魚の図鑑を開くとまた懐かしく、ついつい見入ってしまう。春になったら川の全域を調べてみたい。
今日は時化明けで3日振りの網起こしとなり、タチウオとカタクチイワシが大漁であった。そんな中、魚の選別中、ハリダシエビスを見つける。ハリダシエビスは小さいが体の下方に発光器を持ち、見た目には深海魚のようでじっくり観察したい魚である。だが以前に水族館から飼育展示用にハリダシエビスの注文があった。水揚げ時に魚の選別中に選別台の上で死んでいる個体を見つけることは容易であるが、大小様々なたくさんの魚が泳ぐ定置網の中からこの小さな魚を見つけるのは至難の業である。さらに毎日獲れる訳でもなく、逆に獲れる日の方が珍しいうえ数も少ない。そして水族館からは必ず最低数個体注文してくる。数が揃わないと展示できないらしく送る事ができない。だがそんな条件でも送る事ができた。たまたまネンブツダイなど赤い小さな魚がまったくいなかったり、他の魚を掬った時に偶然一緒に獲れたりという事もあった。運も味方しないと難しいし、水族館の職員にこの苦労は分からない・・・。
今日も時化で海に出れない。年末に東京に帰省したときに購入してきたセルビン(正式名は分からない)を近くの用水路で試してみる。セルビンは私が子供の頃、池でクチボソ(モツゴ)や小ブナなどを採集するのによく利用していた。これを海で使えないものかと買ってきたのだが、とりあえず昔のように淡水魚狙いで試してみる。中に練り餌を入れ用水路に仕掛け、数時間後に揚げに行く。するとカダヤシが1個体のみであった。予想ではカダヤシの他フナなども捕れると思っていたが、やはり今はまだ冬。水温が低いのでダメだったかな?
今日は時化で海には出れない。仕事終了後、魚ボラに参加。この写真はクサウオの標本。昨年の4月に熊本県の水俣漁協の刺し網で捕獲され、かごしま水族館に寄贈され飼育されていたもの。斃死したため鹿大に標本用として持ち込まれた。クサウオは南の方では珍しく、今後九州産の標本が入ってくる可能性が低い。以前に私が従事する定置網でも1個体だけ獲れた事がある。やはり珍しいという事で東京の葛西臨海水族園に搬出している
今日はカタクチイワシとオキヒイラギが大漁であった。そんな中、ホシフグを見つける。ホシフグはここ笠沙では珍しく、私の従事する定置網では年に0~2個体程しか獲れない。一昨年は1個体も獲れなく、昨年は1個体のみであった。しかし、10年程前に1日のみであったがホシフグが大漁に入網した事がある。産卵時期に群れになって大回遊するのか?それとも索餌回遊か?そのような話や文献は聞いた事が無いけど。明日、魚ボラなのだがサイズが今まで獲った中で一番大きい個体なので、標本登録しようかどうか悩む。標本としてもっと小さな手頃なサイズが獲れるような気もするが、それを待っていると何年も掛かってしまいそうな・・・。
今日、定置網でスジミゾイサキが獲れた。この魚、調べてみると稀な魚のようである。しかし、ここ笠沙の定置網では数は多くないが毎年獲れていて、1日に3~5個体獲れる事もあり珍しい魚ではない。サイズが小さく水揚げされずに捨てられてしまう魚と思われるので、獲られていても気付かれていないだけのような気がする。
今日は時化で沖へは出られなかった。そこで昨日撮影した魚をもう一種。サツマカサゴである。棘に毒があるので見つけるとすぐに荷カギで刺し海に捨てる。そう、ここでは捨てられてしまう魚である。食べると美味しいがサイズが小さい。写真では分からないが胸鰭の裏から腹部に掛けて鮮やかなオレンジ色。外見は目立たない魚であるが、この腹部が目立ち、他の魚の中に混ざっていても見つけることができる。ちなみにこの個体も体の右側には荷カギで刺した傷が残っている。写真撮影用にと思って体の右側にカギを打ち込み確保したため。もちろん標本用に確保する時は体に傷を付けず丁寧に扱う。
今日は定置網を絞るとオキヒイラギが水面を覆いつくした。選別台での作業中、オキヒイラギより体高のあるずんぐりした個体を見つける。ネッタイヒイラギである。1個体だけであったがサイズもオキヒイラギより大きかったので目立っていた。写真撮影するときは背にある模様が消えてしまったが、オキヒイラギのような模様がある。先日、タイワンヒイラギを紹介した時に分布域が琉球列島となっているヒイラギ科魚類のもう一種である。まさかこんなすぐに紹介できるとは思っていなかった。タイワンヒイラギは毎年獲っていたが、このネッタイヒイラギは昨年初めて獲れた。これから毎年獲れるようになるのであろうか?まだ紹介していないのはあと一種である。
今日は今年初の魚ボラの日。だが今朝の定置網にタチウオが多く入網し、水揚げ後福岡に出荷するためスチロール箱に詰める。この作業で夕方まで掛かってしまう。時間が遅くなってしまったので魚ボラに参加するか悩むが、今年初なので参加する事にする。今日の作業は今取り組んでいる生物雑誌に投稿する報告書のデータ収集。昨年標本登録したマテアジの形態を調べる。固定されているので鰭条数などは調べやすかったが、鰓耙数に悪戦苦闘。慣れない顕微鏡を使い、鰓を開いて鰓耙数を数えるが、巻き込んでいて最初と最後がハッキリと分からない。また鰓耙を何本か折ってしまった。さらに普段はすでに寝ている時間なので目がショボショボしてきて最悪な状況に。明日の仕事の事を考えて途中で作業を終了。帰宅する。