お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今年最後の初確保 ホシミゾイサキ

2014年12月19日 | 定置網
 今日は定置網漁後、帰港すると直ぐに漁協定置網の人が私の所に魚を1尾持ってくる。初めて見るとの事で確保して下さったようである。その魚を見ると図鑑かネットで見たことある魚だが、その場で魚種はわからない。顔付きはニベに似ており体はキチヌの様である。この魚は私も見た事無く魚種もわからないと伝えると、もう1尾生かしてあると言い、その個体も持って来てくれる。2個体とも標本用に頂く。家に帰りネットで調べると直ぐに魚種は判明。ホシミゾイサキである。後から頂いた魚は不明である。ホシミゾイサキの生息域は琉球列島となっており、ネット上でも沖縄産の個体ばかり載っている。鹿児島ではどうかと思い、魚ボラの学生に電話すると奄美の標本が1個体だけ所蔵されているとの事。となれば標本に基づいた記録としては県本土初記録ではないだろうか。今日はもう年末という事で会議なども無く時間があるので大学へと走り標本登録する。ホシミゾイサキもここでは珍しいのだが、もう1個体の方が日本初記録っぽくブログへの掲載が禁止される。こちらは論文が投稿されてからブログでも掲載する予定。今年は日本未記録種も無く面白い年ではなかったかなと思いきや、最後の最後で日本初記録種に県本土初記録種と今年のブログを締めくくるには最高のネタとなる。来年もこの勢いで何か出ないだろうか。




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久し振り メイタイシガキフグだけど

2014年12月09日 | 定置網
 今日は定置網でメイタイシガキフグが獲れる。メイタイシガキフグはここではちょっと珍しく滅多に獲れない。だが、既に標本登録済みではある。今回は水族館が来た時にでもと一応活かしておく。メイタイシガキフグでも獲れれば嬉しいのだが、これに良く似たイガグリフグというフグがいるのだが、これが獲れないものかといつも思っている。イガグリフグの分布域は琉球列島で南方系である。だが、富山でも見つかっている。と言う事は南からの潮に乗ってうちの海域を通過して富山で見つかったと思われる。と言う事は獲れる可能性は十分あると思われる。ブログで報告できる日を夢見ている今日この頃である。
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小さなカスリハタ

2014年12月03日 | 定置網
 大型のハタ類は今までは大き過ぎて標本として確保していない種が多い。それが最近は徐々に小さなサイズが出て来ており、そろそろ標本として確保しても良いのではと思えるようになって来ている。そんな中、今日は市場に小さなカスリハタが活魚で水揚げされている。しかも片手で持てる程のサイズである。カスリハタは一度だけ大きな個体を魚ボラで頼まれ確保はしている。だが、カスリハタ自体珍しく、さらにこのサイズとなれば確保したくなる。ところが今日は先週からの時化続きで水揚げは4日振りとなり、市場は魚が多く漁協職員はじめみんな忙しく時間に追われている。うちの定置網で獲れたのであればどうにかなるのだが、既に水揚げされている魚を確保するには水揚げ伝票を書き換えなければならず、またその伝票を探すのも大変である。結局自分も水揚げ後は忙しいので標本の確保は諦める。だが、最近の状況をみれば、また次がありそうな気がする。
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