お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

モンガラカワハギ科幼魚

2015年08月20日 | 定置網
 今日は定置網でモンガラカワハギ科の幼魚が獲れる。毎年モンガラカワハギ科の幼魚はいろいろな種が獲れるが、今回のこの個体は今までに見たことが無い模様をしている。家に帰り図鑑やネットで調べるが該当するものが見つからない。何だろうかと伺うと、以前に日本魚類学会年会で新種として報告されているようである。国立科学博物館のデータベースにこの模様と同じ個体が載っている。ところが成魚が確定していない為に幼魚だけという事で新種としての記載は見送られた模様。今回も幼魚ではあるがこれで2個体目となるので、今後進展していかないかと期待する。
後日、この個体のDNA解析を行った結果、モンガラカワハギと一致しました。

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黒いハナオコゼ

2015年08月19日 | 定置網
今日は定置網漁をしていると黒い塊を見つける。見るとカエルアンコウの仲間みたいである。カエルアンコウは珍しくはないが、普通のカエルアンコウとは少し違う感じであり別種と思われ、今までに獲れたことのない種ではないかとワクワクする。操業が終わり帰港してから改めて見ると魚体はハナオコゼのようである。だが、ハナオコゼは体色に変異が多いが、このような黒い体色のものは幼魚以外見たことが無い。ハナオコゼに近似種はいなかったと思いながら調べてみると、以前にはクロハナオコゼという種がいたみたいであるが、これもハナオコゼの種内変異とみなされている。だが、そのクロハナオコゼと呼ばれていたものとも色彩が違う感じである。結局はハナオコゼの変異という事となるのだろう。標本用に確保したので、あとは魚ボラでどう判断するのだろうか。

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クマサカフグ

2015年08月10日 | 定置網
 今日は市場で水揚げしていると珍しいフグが獲れたと漁協定置網が持ってきてくれる。見るとクマサカフグである。クマサカフグはここでは非常に珍しく、うちの定置網でも今までに幼魚1個体、成魚数個体しか獲れていない。その全てを標本に確保している。今回の個体は若魚で今サイズはまだ標本用に確保していない。これで幼魚から若魚、成魚を標本が揃った感じである。だが、まだまだ標本として個体数を多く確保したいので、これからも探さなければならない魚種である。
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