今日は漁を終え、帰港するとすぐに漁協職員の方から珍しい魚を活かしていると教えてもらう。見に行くとヒメテングハギの成魚である。ヒメテングハギは幼魚を素潜り採集時に見掛けるが、定置網では幼魚も成魚も獲れた事がない。だが、市場には年に1~2個体程水揚げされているのを見掛け、市場内ではあるが写真に収めている。今回はうちの近くの小型定置網で獲れた個体だそうで、活かしているのは形が珍しいので水族館用という事らしい。だが、少しだがエアーが入っていて浮きながら泳いでいるので水族館には不向きである。という事で魚ボラの標本用にと思うが個体が大き過ぎ、海水に入れての冷凍が難しい。また、写真のように体に傷もある。今日は自分も忙しく、大学へは持ち込めない。一応、魚ボラの学生に連絡する。それで、今回はそこまで珍しい魚でもなく、傷もあるし、水揚げもされるので、今度水揚げされていたら確保するという事で今回は見送る事に。一応、ブログ用に写真を撮る。
今日は漁を終え、帰港するとすぐに漁協職員の方から珍しい魚を活かしていると教えてもらう。見に行くとヒメテングハギの成魚である。ヒメテングハギは幼魚を素潜り採集時に見掛けるが、定置網では幼魚も成魚も獲れた事がない。だが、市場には年に1~2個体程水揚げされているのを見掛け、市場内ではあるが写真に収めている。今回はうちの近くの小型定置網で獲れた個体だそうで、活かしているのは形が珍しいので水族館用という事らしい。だが、少しだがエアーが入っていて浮きながら泳いでいるので水族館には不向きである。という事で魚ボラの標本用にと思うが個体が大き過ぎ、海水に入れての冷凍が難しい。また、写真のように体に傷もある。今日は自分も忙しく、大学へは持ち込めない。一応、魚ボラの学生に連絡する。それで、今回はそこまで珍しい魚でもなく、傷もあるし、水揚げもされるので、今度水揚げされていたら確保するという事で今回は見送る事に。一応、ブログ用に写真を撮る。
今日は水揚げ作業を終え、市場内を散策していると見慣れないアイゴの仲間が水揚げされている。うちの定置網でも獲れた事がなく、市場でも初めて見る種である。漁協の職員と交渉し、魚ボラの標本用に確保する。体長は30センチ以上あり、アイゴとしては大型である。持ち帰り調べるとゴマアイゴである。だが、このゴマアイゴ、ネットで調べると沖縄以南の情報しか見つからない。魚ボラの先生に連絡して調べてもらうと鹿児島県初記録かもしれないとの事。今日はこれから仕事を早退して指宿で行われる全国アマモサミットに出席する予定。鹿児島大学とは方向が違うが、サミットが終われば時間があるのでそこから大学へ走ろうかと考える。クーラーに入れるが生憎今日は天気が良く暖かい。暑い車の中で大学へ行くまでの8時間氷が持つだろうか心配であるが強行する。サミットも終わり急いで車に戻ると心配をよそに氷もほとんど溶けていない。その後、学生が待っているので大学まで走り、標本を持ちこみ登録する。自分は時間がなかったのですぐに帰り、後は学生に頼み写真もメールで送ってもらう。今後、時間を見つけて報告書を作成し、Nature of Kagoshimaに投稿する予定。
奄美産の標本に基づく報告がされていました。鹿大博物館にも奄美産の標本が所蔵されており、九州本土初記録となりそうです。
今日は定置網の水揚げ終了後、市場内を散策していると雑魚を集めたカゴがあり、その中にマツダイを見つける。漁協職員に聞くとその雑魚カゴの中の魚は売れないから持って行っていいとの事。遠慮なく頂き、魚ボラの標本用に確保する。マツダイは定置網でたまに獲れるが幼魚が多く、成魚では逆に大き過ぎて標本用の写真をまだ撮っていない。今回の個体は若魚くらいでまだ小さいが、その身なり、体色は成魚そのものであったので、写真を撮るにも持って来いといったものである。持ち帰り撮影し、タグを付け冷凍保存する。マツダイは見た感じはアマゾン川にでも泳いでいそうな風格で、とても海水魚には見えない。鱗も堅く、ジャンプ力もあり、まさにアマゾンの怪魚そのものといった感じである。その幼魚も枯れ葉に擬態して水面を泳ぎ、淡水の熱帯魚のようである。でも海なのに枯れ葉に擬態するとは親に似て度胸がいい。
最近の定置網の漁獲物は雑魚が多く、みんなまとめて養殖魚の餌用に出荷している。魚種はまだ多いアイブリやカタボシイワシ、小さなメアジやニセタカサゴなど様々である。今日は定置網の水揚げ作業をしていると、隣で水揚げをしている定置網船の出荷する養殖魚の餌の中に見覚えのある魚を見つける。チョウハンである。チョウハンは素潜り採集時には見掛ける事があるが、定置網では獲れた事のないチョウチョウウオの仲間である。その為、標本を確保していなく、ようやく昨年素潜り採集でその幼魚を確保する事が出来た(ブログ 2009 7.18)。だがその幼魚はなんとかチョウハンと区別できるような感じの個体で、見てはっきりとチョウハンとわかるものではなかった。今回もまだ幼魚ではあるがその色彩は既に成魚そのものである。もちろん魚ボラの標本用に確保し、持ち帰り自分用にも写真を撮る。あとはツキチョウチョウウオの幼魚を採集しなければ。