お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

時化の中の夜間採集でダイナンウミヘビ

2019年01月26日 | 採集
 今日は土曜日という事で夜間採集の日である。だが、朝から強風が吹き、定置網漁は出漁できず。それでも一応、夜間採集へと港へ向かう。港に着くと物凄い風が吹いている。強風で岸壁には多くのゴミが打ち寄せられている。ゴミが浮いていれば、その下には稚魚が隠れていそうであるが、今回はゴミが多すぎ、更に細かいゴミも沢山浮いており、魚だかゴミだかわからない状態である。ゴミは無視してゴミの隙間から魚を探す。すると透明なシラスウナギのような魚を発見し、掬ってみる。ウナギにしては全長が長すぎ、アナゴかウツボ類の稚魚と思うが暗い現場ではわからず、とりあえず確保。その後も同じ種と思われるシラスを数個体発見し確保。そんな中、見覚えのある泳ぎの魚が逃げていくのを見つけ、掬う。思った通りサイウオの仲間である。もう、定番となりつつある。その他カサゴの稚魚などを採集し、寒いので撤収。家に帰り採集したシラスをよく見ると、口が大きく顔付で直ぐにダイナンウミヘビの稚魚とわかる。体色が白くなってしまわないうちに標本写真の撮影をして終了。


サイウオの仲間








ダイナンウミヘビ稚魚



カサゴ稚魚

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

久し振りのホホジロザメ

2019年01月23日 | 市場
 今日は定置網漁を終え、市場へ水揚げに来ると大きなサメが横たわっている。遠くから見て直ぐにホホジロザメとわかり見に行く。見ると頭部に切れ込みが入っていて締められている。ホホジロザメは最近は滅多に揚がらないサメであり、普段はもっと大きな個体ばかりである。今回は今まで見た中では小さな方である。小さいと言ってもメジロザメ類に比べると大きく、重量もありそうである。標本用に欲しいところではあるが、やはり大き過ぎる。せめて頭部だけでもとも思うが、頭部だけでも大きく、どこかに送ろうとしても入れ物がないので諦める。標本サイズのホホジロザメは今後、手に入るのだろうか。
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年初の夜間採集

2019年01月12日 | 採集
 年が明け、今日は今年初の港へ夜間採集に行く。港に着くと波もなく良い感じ。だが、魚の気配がない。小さな稚魚を掬うが、メジナの稚魚っぽい。小さくて現場では判断できないので一応生きた状態で確保。その後も全く期待できず、今年初の夜間採集なので何か収穫を求めて別の港へ遠征。すると水面に魚が浮いているのを見つけ、掬ってみる。すると、驚くことに珍しいサクラテンジクダイである。だが、死んでおり、更に体側の右側は眼もなく体はボロボロ状態。だが、肝心の左側はそこまでないので一応標本用に確保する。今年初の夜間採集はこれで終了。死んでボロボロ状態のサクラテンジクダイのみの収穫で終わる。でも、何で死んでいたのだろうか。疑問が残る。


サクラテンジクダイ(死体)



メジナ稚魚
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年明け早々の初入網 セイタカヒイラギ

2019年01月05日 | 定置網
 今年も昨日から定置網漁が操業開始。そして今日が2日目。網を起こすと大きめのヒイラギの仲間を見つける。このサイズのヒイラギを見つけると、いつもひょっとしてまだ獲れたことのないセイタカヒイラギかな思うのだが、たまに獲れるシマヒイラギだろうと諦めムードで確保。沖での操業が終わり、帰港する間に改めてその魚体を見ると、シマヒイラギの体側にある黄色い斑紋が確認できない。これはひょっとしてセイタカヒイラギかと思うが、この斑紋は不明瞭な可能性もあるので半信半疑。ちょっとワクワクしながら家に帰り、詳しく調べてみる。すると、体側背面にある横帯がシマヒイラギとは異なりセイタカヒイラギと一致し確信する。セイタカヒイラギは今までに獲れたことも見たこともなく、年明け早々の初入網となる。更に調べると大学に登録されている標本は殆どが海外産で、国内産の標本は奄美で得られた昔のものが1個体あるだけである。今年も良いスタートが切れ、今後も何が待っているか楽しみである。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

念願の葛西臨海水族園

2019年01月02日 | 日記
 みなさま、あけましておめでとうございます。今年も1年間ブログのお付き合い、よろしくお願い致します。
年末から東京の実家に帰省中。と言っても家の片付けをする為に帰省したようなもの。今日も朝から片付けに追われる。そんな中、昼前には片付けも終わり時間が出来る。折角東京にいるので時間を有効に使いたく、昔飼育のアルバイトをしていた葛西臨海水族園へ向かう。ただ、夕方には用があり帰らねばならず、時間に追われる。いつも帰省した時に時間があれば行こうと思っているのだが実現できず、実に10年振りの訪問となる。今日から開園という事で中は激混み。葛西の水槽の配列はボックス型になっており、人が流れにくく、ひとつひとつの水槽をじっくりと見る事はできない。そんな中、学校でクラスメイトだった飼育スタッフとばったりと会う。すると、私が働いていた時のスタッフに連絡を取ってくれ、スタッフルームに会いに行くことになる。時間がないので魚の方はサッと見るだけ。あとは昔の方々と懐かしい話をして時間終了となる。今回は魚をじっくりと見れなかったのは残念だったが、懐かしい方達と話ができ、素晴らしい思い出となる。やはり、ここへ来るには丸々一日必要である。今度はいつ来ることが出来るだろうか。





こちらから搬出したアカシュモクザメ。大きく成長している。



人混みで水槽の前まで行けない。



学生時代のクラスメイトがスタッフとなり、マグロの解説をしている。



ロングスナウテッドボアフィッシュ。カワビシャ科。かっこいい。



難しい海藻の展示



テングダイ。調子が良さそうで近年注文が減っている。



キャットウォーク



水辺の自然。いい感じになっている。



昔からのお気に入り水槽。



葛西臨海公園駅。水族園色に染まっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする