今日は定置網で形の良いフエダイが獲れる。フエダイの仲間は色鮮やかな魚種が多く、うちの定置網で獲れる魚種も多い。だが、この普通のフエダイはここでは珍しい部類である。小さな個体だと他のフエダイの仲間に比べると地味であるが、このサイズになると各鰭が黄色くなり、他のフエダイの仲間同様、色鮮やかで綺麗である。フエダイは今までに幼魚、若魚を標本用に確保し、写真にも収めている。だが、この色鮮やかな個体を写真に収めてみたくなる。でもこのサイズ、標本用に確保するもの大変だし、値も高いので諦める。
今日は定置網で形の良いフエダイが獲れる。フエダイの仲間は色鮮やかな魚種が多く、うちの定置網で獲れる魚種も多い。だが、この普通のフエダイはここでは珍しい部類である。小さな個体だと他のフエダイの仲間に比べると地味であるが、このサイズになると各鰭が黄色くなり、他のフエダイの仲間同様、色鮮やかで綺麗である。フエダイは今までに幼魚、若魚を標本用に確保し、写真にも収めている。だが、この色鮮やかな個体を写真に収めてみたくなる。でもこのサイズ、標本用に確保するもの大変だし、値も高いので諦める。
今日は定置網でシイラがたくさん獲れる中、エビスシイラを1個体見つける。エビスシイラとの対面は数年振りである。エビスシイラは普通のシイラに比べると頭部が丸く、体高の一番高い場所が違い容易に区別がつく。写真上が普通のシイラで下がエビスシイラである。だが、写真に撮ると違いが分かりにくい感じである。エビスシイラは珍しく、数年前には数個体獲れたが、大体は2~3年に1個体獲れるかどうかである。市場では漁師も漁協職員も違いに気付いているが水揚げは普通のシイラと区別されない。
今日は定置網の漁獲物の水揚げ中、活魚を揚げに行くと水槽に小さなハタが泳いでいた。ヤミハタである。ヤミハタは4年前に市場に水揚げされている個体を初めて見つけ、魚ボラの標本用に確保した魚である。その時は珍しい魚であったのだが、最近はよく目にする魚となる。ヤミハタはハタの仲間ではあるが小型種が多いユカタハタ属であり、そのユカタハタ属の中でもさらに小さい。その為、小さすぎて水揚げされにくいと思われる。それでも素潜り採集などをすると岩の下から顔を出しよく見掛けるようになる。オオモンハタ、アカハタに次いで非常に最近増えたハタの仲間である。
3日間の盆休みも終わり、今日から漁再開。定置網を起こしていくとマルソウダが多い。そんな中、キハダが背鰭を水面に出して泳ぐ。キハダだけならともかく、マルソウダが多すぎてうまく獲れるか不安になる。だが、キハダを獲る事が出来た。しかも3本もいる。一日でこのサイズのキハダを3本も獲れたことは今までにない。これもやはり新しい網のおかげだろうか。
今日は定置網でキハダが2本獲れる。1本は87キロもある大物。実はこの一週間で大きなキハダが5本目となる。今までに定置網でこれだけ続けて大きなキハダが獲れた事はない。やはり新しい網は違うのだろうかと思ってしまう。明後日から盆休みに入ってしまう。このいい流れが変わってしまわぬよう願いたい。
最近は綺麗な潮が入ってきており、毎日のようにヒメイトマキエイが定置網に入網する。水揚げできないうえ、逃がすにも大きな為その処理が厄介であり、漁師からは嫌われている。魚ボラの標本として活用できるのだが、それもその大きさから難しく、今迄確保した事がない。そんな中、今日定置網で魚を船に積み込んでいる時、真っ白な小さなイトマキエイが揚がってくる。今日も大小2個体のヒメイトマキエイが入網していたので、その大きな個体の胎仔と思われる。だが、この個体、背鰭の後に尾棘がある。ヒメイトマキエイには尾棘は無い。尾棘があればイトマキエイとなる。だが、網に入っていたのはヒメイトマキエイだったと思うのだが、その親は既に網の外に逃がした後で確認できず、疑問が残る。定置網の中でエイ類が胎仔を出す事はよくあるのだが、イトマキエイ類の胎仔は初めてである。今迄イトマキエイ類の標本を確保したいと思っていたが、胎仔とは言え、念願の標本確保となる。体色は白いが姿形は親魚そのものである。標本をホルマリンで固定すれば親も子も体色は同じになるので良しとする。
今日は定置網で大きなイトマキエイが入網。いつも獲れるヒメイトマキエイとは様子が違く、頭部?が長い。普通のイトマキエイかと思うが尾棘が無く、体の背面の色が緑掛かっている。タイワンイトマキエイである。タイワンイトマキエイは珍しく、今迄にも数個体しか獲れた事がない。今迄に獲れた個体も全て大きなものばかりで、船のクレーンを使わないと処理できない程である。魚ボラの標本用にも欲しいところではあるが、先日のジンベエザメと同様、現実的には難しいと思われる。せめて写真だけでもと思うが操業中は忙しくそれどころではない。操業が終了後、船に積んでいるデジカメで写真を撮るが腹面を上に向けてデッキに置いてあり、背面からの写真が撮れない。とてもじゃないが狭いデッキ上で人の力で裏返す事はできない。チャンスは逃がす(捨てる)時である。網の外に出て再びクレーンで吊るすので、その時に背面からの写真を撮ろうと考えていた。ところが私は船の舵を握っており、ブリッジから離れられない。結局ブリッジ上から写真を撮るが思い描くような写真を撮る事ができなかった。今後、標本用になるくらいのサイズが獲れる事を期待するしかない。