お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

スジベラ初採集

2017年08月23日 | 採集
 今日の素潜り採集でもう1種、初めて見るベラの仲間を発見する。体色といい、模様といい、これはレアなベラだろうと思う。だが、ベラの仲間は動きが素早く逃げられてしまう恐れがあるので、とりあえず証拠として水中カメラで撮影を試みる。網を持っていないからだろうか、意外と近づいても逃げようとしない。そこで採集に取り掛かる。だが、網を持ち追い掛けるとやはり動きは素早い。だが、逃げても遠くへ行ってしまう事は無く、何度もチャレンジしてようやく採集。採集後、マジマジとこのベラを眺めると、とても綺麗で図鑑でも見たこと無い感じがする。場合によってはまだ時間があるのでこのまま大学へ走ろうかとも考えワクワクしながら帰宅。直ぐにベラ図鑑で調べると同じものを見つけてしまう。スジベラである。万が一も考え他の図鑑やネットで調べるがやはりスジベラである。更に図鑑によるとこのスジベラ、カンムリベラ属の中で最も普通に見られると書いてある。ただ単に自分がこの魚を知らなかっただけの様である。


スジベラ



ツマリテングハギ幼魚



サザナミトサカハギ幼魚



ニラミギンポ
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1年越しの採集 オオスジヒメジ

2017年08月23日 | 採集
 昨年、採集出来なかった魚がいる。体側の黒線上に黄色斑があるオオスジヒメジである。2年前の魚類学会年会において魚ボラの元メンバーが「種子島から得られた日本初記録のヒメジ科ウミヒゴイ属魚類およびオオスジヒメジにみられる2型」と題して研究発表しており、オオスジヒメジの中でもこの黄色斑のあるタイプは別種の可能性が指摘されている。そのオオスジヒメジを昨年見つけ、採集しようと何度かチャレンジしたものの、採集出来ずにシーズンを終えてしまう。今回の素潜りは貝採りをメインに行う予定で、その中で何か変わった魚を見つけたら採集しようと一応採集道具も準備して行う。そんな中、このオオスジヒメジを探そうとは思っていなかったが、コバンヒメジが数尾泳ぐ中にこのオオスジヒメジを発見してしまう。昨年採集出来ずに悔しい思いをしたので、これはもう採集せずに見逃すという手はないと、採集にチャレンジし1年越しに標本を初ゲット。家に帰りネットで検索すると、この黄色斑のあるタイプのオオスジヒメジの写真が意外と多く載っており、珍しいという感じではない。だが、今後研究が進みこの2型が分かれる事になると、おそらくこちらの黄色斑のあるタイプが未記載種となると思うので、今回採集することが出来、これでひと安心となる。

コバンヒメジ



オジサン



コバンヒメジの中に黄色斑のあるオオスジヒメジを見つける


オオスジヒメジ
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素潜り採集初確保 ミヤコテングハギ幼魚

2017年08月19日 | 採集
 今日は仕事終了後、午後から素潜り採集へ行く。今年は素潜りを何度もしているが、貝採りばかりしていて標本用の魚を目的とした素潜り採集をまだ行なっていない。もう8月になり、少しずつではあるが魚種が増えて来ているので、今日も一応貝採りメインであるが、本格的に採集道具を準備して行なう。貝採りがメインであったが、いざ海に入ると魚ばかりに目が行ってしまう。そんな中、テングハギ属の幼魚が数種数個体まとまって泳いでいるのを発見する。普通のテングハギにツマリテングハギの幼魚であるが、もう1個体真っ黒な個体も混ざっている。近づいてよく観察すると体に斑点があり、臀鰭がオレンジ色でありミヤコテングハギの幼魚だとわかる。ミヤコテングハギは定置網では獲れた事があるが、素潜り採集では初めて見つける。ツマリテングハギの幼魚も欲しいところではあるが今回は無視して、ミヤコテングハギの幼魚を採集する事に集中する。目標から目を離さず追いかけ何とか採集する。その後はめぼしい魚は見つからず、頼まれていたコバンヒメジ幼魚を採集して終了。やはりまだ魚種は少なく、これからが本番となりそうである。


ニセフウライチョウチョウウオ幼魚



アカハタ




ミヤコテングハギ幼魚
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