今日は仕事が終わってから家族でスーパーに買物に行く。前にも書いたがスーパーへ行くと必ず最初に鮮魚コーナーに行く。ここはうちでは一番利用するスーパーだが、鹿児島でチェーン展開する大型スーパーであまり面白い魚は並ばない。今日も今獲れている魚の値段を見る為覗きに行く。すると丸のまま売られている鮮魚の一番片隅に、オレンジ色のカサゴの仲間が1尾並んでいる。体側に皮弁がたくさんあり、フサカサゴ科のようだが種が分からない。普通のフサカサゴかなと思うが背鰭を開くと黒斑が確認できない。以前にお店で見つけたカサゴの仲間があとで「新種かも」という事があった(ブログ 2007 4.16)。魚ボラのM先生は今、出張中であるが運良く国内である。先生に写メを送る。すると先生の奥さんからメールが来る。先生は携帯を持って行っていない模様で写真を今すぐ見てもらえない様子。また、この魚はカサゴの仲間なのでかなり値段が高い。という事で確保を諦める。買物を終え、家に向かう途中でまた先生の奥さんからメールが来る。先生と連絡が取れたようで魚の種名もわかった。なんとカボチャフサカサゴとの事。カボチャフサカサゴは昨年鹿児島で採集された個体を日本初記録として報告し、M先生が和名提唱した魚である。確保するように言われ、急いでスーパーに引き返す。再び鮮魚コーナーへ行くと魚は既に無い。だが丸のままの魚が全て無い。店員さんに聞くとパック詰めの魚のみ残して全て仕舞ったようである。事情を話すと裏から出して来てくれて何とか購入できる。パック詰め用に切り身にされなくてギリギリセーフであった。この魚について店員さんに詳しく聞くと鹿児島中央市場から来たとしかわからない。だが魚の鮮度が非常に良いので県内産である事は間違いないようである。この魚を受け取るとずっしりと重く、やはり普通のカサゴ類とはちょっと違う。先生から夜に電話が来て、カボチャフサカサゴについて聞くと、鹿大には現在標本が3個体所蔵されていて、この個体は4個体目となるようだ。体側の小黒点が顔まであればカボチャ、顔に無ければフサカサゴだそうだ。背鰭の黒斑の有無は雌雄で違うそうで、もし今回雄個体で黒斑があればフサカサゴと勘違いして確保を諦めていたと思うので雌個体でラッキーであった。写真を撮り、標本用にタグを付ける。
今日は仕事が終わってから家族でスーパーに買物に行く。前にも書いたがスーパーへ行くと必ず最初に鮮魚コーナーに行く。ここはうちでは一番利用するスーパーだが、鹿児島でチェーン展開する大型スーパーであまり面白い魚は並ばない。今日も今獲れている魚の値段を見る為覗きに行く。すると丸のまま売られている鮮魚の一番片隅に、オレンジ色のカサゴの仲間が1尾並んでいる。体側に皮弁がたくさんあり、フサカサゴ科のようだが種が分からない。普通のフサカサゴかなと思うが背鰭を開くと黒斑が確認できない。以前にお店で見つけたカサゴの仲間があとで「新種かも」という事があった(ブログ 2007 4.16)。魚ボラのM先生は今、出張中であるが運良く国内である。先生に写メを送る。すると先生の奥さんからメールが来る。先生は携帯を持って行っていない模様で写真を今すぐ見てもらえない様子。また、この魚はカサゴの仲間なのでかなり値段が高い。という事で確保を諦める。買物を終え、家に向かう途中でまた先生の奥さんからメールが来る。先生と連絡が取れたようで魚の種名もわかった。なんとカボチャフサカサゴとの事。カボチャフサカサゴは昨年鹿児島で採集された個体を日本初記録として報告し、M先生が和名提唱した魚である。確保するように言われ、急いでスーパーに引き返す。再び鮮魚コーナーへ行くと魚は既に無い。だが丸のままの魚が全て無い。店員さんに聞くとパック詰めの魚のみ残して全て仕舞ったようである。事情を話すと裏から出して来てくれて何とか購入できる。パック詰め用に切り身にされなくてギリギリセーフであった。この魚について店員さんに詳しく聞くと鹿児島中央市場から来たとしかわからない。だが魚の鮮度が非常に良いので県内産である事は間違いないようである。この魚を受け取るとずっしりと重く、やはり普通のカサゴ類とはちょっと違う。先生から夜に電話が来て、カボチャフサカサゴについて聞くと、鹿大には現在標本が3個体所蔵されていて、この個体は4個体目となるようだ。体側の小黒点が顔まであればカボチャ、顔に無ければフサカサゴだそうだ。背鰭の黒斑の有無は雌雄で違うそうで、もし今回雄個体で黒斑があればフサカサゴと勘違いして確保を諦めていたと思うので雌個体でラッキーであった。写真を撮り、標本用にタグを付ける。
今日は定置網で長年探していた魚に出会う。ガラスウシノシタである。ガラスウシノシタは8年前の11月にうちの定置網で数日間で数個体獲れただけで、その後うちの定置網だけでなく、よその定置網でも獲れなかった魚である。8年前は地ベタにただ置いて写真を撮っただけで、その頃はまだ魚ボラもなかったので標本としては確保していなかった。標本写真を撮るようになってからは写真を撮りたくて探していた魚であり、ようやく今日久しぶりの御対面となった。8年前は自分ではこの魚の種同定ができなくて、魚種は不明としていた。魚ボラの先生と出会い、写真を見せてガラスウシノシタではと教えられた次第である。その後、ガラスウシノシタを更に調べると国内ではちょっとは珍しい魚である事がわかり、獲れない事が当たり前だと思うようになる。ところが魚ボラの学生が県内の別の場所から採集してきた。それからはまたうちでも獲れる可能性があると感じ、探していたのだがそう甘くは無かった。そして、今日の出会いに至る。8年前は数日間しか獲れなかったが、逆に考えると数日間猶予があると思うので、これからの数日間はガラスウシノシタに集中して探さなければ。
鹿児島大学総合研究博物館の魚類ボランティアは毎週水曜日に行なわれている。本当に最近は忙しく正規の魚ボラに参加したのがいつだったかわからない。最近は珍しい魚が獲れた時や自分が鹿児島へ行ったついでの時などにしか顔を出してなく、さらに標本を持ち込んでも後は学生任せであった。12月に入りようやく時間ができ、今日は水曜日で魚ボラの日。おまけに海は時化で早い時間から参加できそうである。しかし、ボランティアといっても別にやらなければならない事がある。先月獲れたゴマアイゴ(ブログ 2010 11.11)の報告を書くようにM先生から言われている。今日は魚類ボランティアの仕事というより、報告書作成の為、標本の計測を行なう為に顔を出す。ゴマアイゴの標本は固定も終わり、既にアルコールに置換されていた。久しぶりに対面したゴマアイゴはこんなに大きかったかなと思う程であった。標本が大きいと顕微鏡も使わなくて済み、楽な作業と思っていた。ところが楽だと思っていた鰓杷の計測でつまずく。鰓蓋が少ししか開かず、おまけに鰓が内側に巻き込んでいるようで見難い。片手で鰓蓋を開き、もう一方の手でピンセットを使い鰓を少し引っ張り出す。そこであともうひとつ手があれば鰓を起こして数を確認できるところなのだが。結局諦め、鰓蓋に切れ込みを入れることも検討し、後日の課題とする。ちなみにここにはゴマアイゴの幼魚の標本も所蔵されている。比較標本としてこちらも計測せねばならないのだが、小さい個体は更に大変だろうと思っていたら、こちらは顕微鏡を使ったものの鰓杷を計測する事が出来た。今日はこの辺で終了とする。
今日は仕事の終了後、港へ行くと岸壁に漁船が着いていて、水族館の活魚車に魚を運んでいる。見に行くと深海ザメの採集だったそうだが、目的の魚は獲れなかったらしい。船の活け間を覗くと大きなフグが腹を膨らませてたくさん浮いている。ヨリトフグである。ヨリトフグは知っているが見るのは初めてである。その漁師さんがミズフグと呼んでいたように海水を多く吸いこんでいて、さらに体もブヨブヨしていて何だか体全体が水っぽい感じ。自分ではサバフグ類のような感じだと思っていたのでちょっと予想外。ヨリトフグも活かして来たようだが浮いてしまって水族館用には無理みたいである。漁師さんが捨てると言うので、それならばと全て魚ボラの標本用に頂く。今日は丁度インフルエンザの予防接種を受ける為、鹿児島市内の病院まで行かなければならない。病院へ行った後、大学に寄り、学生に頼んで標本登録してもらう。フグ類はただでさえ腹部に水や空気が入り、水槽に入れると浮いてしまうので写真撮影が大変である。ヨリトフグとなると体全体が水膨れ状態なので更に厄介である。