お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

シマスズメダイ

2016年07月30日 | 採集
 今日は土曜日なのでいつもの港へ夜間採集へ行く。水中を覗くと魚の気配が少なく、いつものメンバーばかり。散策するが、タモ網を使う事無く時間が経つだけ。ようやくいつもと違う魚影を見つけ掬いとる。見るとシマスズメダイの幼魚である。シマスズメダイはどこにでもいそうな普通種であるが、ここでは成魚は見たことが無い。更にいつも捕れる事は捕れるのだが、全て幼魚と言うより稚魚。今回採集した個体は幼魚ではあるが、今まで採集した中では一番大きな個体である。という事で標本用に確保する。結局今回はこの1個体のみの採集。


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片眼のツバクロエイ

2016年07月29日 | 定置網
今日は定置網漁でツバクロエイが獲れる。昔、メガネツバクロと呼ばれていた眼の後方に白色斑がある個体である。それが今回の個体は白色斑が片側にしか無い。これは探していた個体であり初めて見る。実はこの白色斑が検索図鑑の第三版には左右一対、あるいはどちらか片方にあるとなっている。ところが白色斑が左右一対の個体は良く獲れるのだが、片方の個体は今までに獲れた事が無かった。また、図鑑やネット上でもそのような画像を見たことが無く、本当に片方だけの個体が存在するのか疑問に思っていた。そして今回、ようやく出会う事が出来、疑問も晴れる。標本用に確保したいところではあるが、そこは大型のツバクロエイである。確保する場所もなく仕方なく諦める。
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ユウダチタカノハ

2016年07月18日 | 市場
 今日は水揚げを終え、市場内を散策していると雑魚をまとめてあるカゴの中にユウダチタカノハが1個体入っているのが目に付く。ユウダチタカノハは以前に定置網で幼魚が獲れたことがあるだけで、成魚は獲れたことが無い。また、市場にも滅多に揚がらない。それが今月に入り市場でポツポツと揚がっていた。標本用に確保しようと考えていたが、深場で獲れるらしく眼が飛び出た個体ばかりであり、見送っていた。今回、雑魚カゴに入っていた個体は値段が安いうえサイズが小さいからとの事。更に気にしていた眼も出ていない。これは標本用にはまさにベストであり、漁協職員に相談する。すると雑魚なので持って行って良いと言われ、無料で欲しかった標本をゲットし、一番最良な標本収集となる。
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失敗したヘラヤガラ

2016年07月12日 | 定置網
 今日は定置網漁を終え市場で選別作業をしていると、別の定置網の方が私の所へ来て面白い魚が獲れたと魚を持って来てくれる。見るとヘラヤガラである。ヘラヤガラはうちの定置網でも今までに何度かは獲れているが、珍しい方である。だが、港の中や素潜り採集時にも見た事があり、定置網に入網し難いだけかもしれない。水揚げできないので標本用に頂く。頂いたものの、サイズ的には小さいのだが家の冷凍庫に入るだろうかが心配の種となる。標本写真は撮っているので家に帰り直ぐに冷凍に取り掛かる。やはり冷凍庫には入らなかったのだが、尾の方を少し曲げて何とか収める。ところがその夜、以前に撮った標本写真を見てみると体色がオレンジ色で今回の個体とは違うタイプである。たまに目にするヘラヤガラが今回の体色のタイプだったので、標本写真もこのタイプかと思い込んでいた。わかっていれば標本写真を撮っていたのだが、標本は苦労して既に冷凍済み。次回に期待するとして諦める。
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残念 ニザダイ幼魚

2016年07月09日 | 採集
 今日はまた一人寂しい通常通りの夜間採集である。寂しさも面白い魚が見つかれば興奮し楽しくなるのであるが、今回はそのような雰囲気ではない。魚の姿も少なくタモ網で掬ってもいつものメンバーである。そんな中、また透明なニザダイ科の幼魚が捕れる。現場が暗くわかり難いが、いつも捕れるクロハギ属の幼魚とは違い、吻が尖っている感じである。ひょっとしてテングハギ属の幼魚ではないかと思い、少し楽しい気分で帰る。撮影しその画像から検索すると、背鰭棘を数えただけで直ぐに判明。テングハギ属でもなく、クロハギ属でもなく、普通にニザダイの幼魚となる。テングハギ属の幼魚だったら同定も困難だろうといらない心配であった。だが、ニザダイのこのステージの写真は撮影していなかったので良しとする。後で現場でストロボを使って撮影した写真を見るとニザダイ幼魚そのものである。

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賑やかな夜間採集

2016年07月02日 | 採集
 今日は土曜日恒例の夜間採集である。だが、今晩はいつもとは違い、友人親子も一緒に参戦。いつもしゃべる事無く静かに一人で行っている採集が賑やかになる。せっかく夜遅くに来て頂いたのだが、魚の方はいつものメンバーといった感じ。そんな中、久しぶりにまたメバル属の幼魚が捕れる。だが、時期的にもう少しサイズが大きくなっていると思うのだが、成長している感じではなく、5月に採集した個体と同じサイズ。しかし、体側の模様が若干違う感じがするのでメバル属でも別種だろうか。勿論魚ボラの標本用に確保する。今回は友人親子も色々と採集したが家に水槽は無いとの事で持ち帰らず、結局標本用にメバル属幼魚とフエダイ幼魚のみ確保し、後は再放流する。


メバル属幼魚


フエダイ幼魚
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