お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

小さなカライワシ

2013年12月16日 | 定置網

 今日は定置網で小さなカライワシが獲れる。カライワシは今までに何度も獲れたことはあり珍しくはないが、どの個体も1メートル前後くらいはあり、大き過ぎて魚ボラの標本として確保はしていない。今回の個体は全長でも30センチ程で今までにこれだけ小さな個体は獲れた事が無い。標本サイズなのでもちろん魚ボラの標本として初めて確保する。自分としても標本写真を撮りたいのであるが、個体は小さいものの撮影用の水槽には入らない。結局撮影は諦め、冷凍保存する。今度は手のひらサイズが獲れる事を願う。
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シノビテングハギ

2013年12月08日 | 日記

 今朝、地元新聞を広げると「魚類市場で日本初記録種」という見出しでテングハギ属の魚の写真が掲載されている。鹿大の学生が鹿児島市中央卸売市場で見つけ購入したらしい。市場に並ぶテングハギ属の中に混ざっていたそうでシノビ(忍び)テングハギという標準和名になったようである。普通、中央魚類市場は地方市場に揚がった魚の中から値段が高そうな魚が集まってくる場所であるが、その中央市場に売れるかわからないようなこの魚が送られてきた事自体稀であり、さらにそこに居合わせた学生はとてもラッキーである。ラッキーとは言うものの、これは学生達が日々市場に通っている大変に大きな成果である。これからも地道に市場通いを続けてもらいたい。
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イトウオニヒラアジ

2013年12月03日 | 定置網

 先月から南方系のアジ類が獲れ出しましたが、今日もこれまた一年振りだろうかイトウオニヒラアジを見つける。ただこの個体、吻背縁と体軸がなす角度がかなり浅くそこだけ見ればオニヒラアジ。だが、主上顎骨後端が瞳孔の後端に達しているのでやはりイトウオニヒラアジと思われる。また、体色は当てにならないと言われるが、生時はこのように黄色み掛かった体色がイトウオニヒラアジである。普通のオニヒラアジも黄色み掛かっているが、少し黄緑掛かった体色である。私はこの体色を見てハッと思い取り上げ主上顎骨の後端を確認した次第である。だが、この体色も鮮度次第である事も事実である。
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