お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

モヨウフグ幼魚

2014年07月31日 | 定置網
今日は定置網で縞模様の入った黒い塊を見つける。タモ網で掬いあげるとモヨウフグの幼魚である。モヨウフグの成魚は体色が灰色で小黒点が点在しているものの全体的に地味な色であるが、幼魚では全く容姿が違う。取り上げると大きく膨らみ、魚とは思えない程丸くなり、床に落とせば跳ね返って来そうである。一応水族館から注文を受けているので船の中で生かしておく。
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小さなヒメイトマキエイ

2014年07月26日 | 定置網
 今日は定置網にヒメイトマキエイが1個体入網。本来なら厄介者で船上に揚げるのに苦労するのだが、今回の個体はとても小さい。このサイズは今までに獲れた事があるだろうかと思う程。ヒメイトマキエイは大きいので今までに標本登録したのは仔魚のみである。今回はヒメイトマキエイの標本登録するチャンスであると確信し、魚ボラの標本用に確保する。このサイズなら大学へ運ぶのも楽である。そう思い確保したが今日は土曜日である。更に主力の学生達は島へ魚類調査・標本収集に行っている。こちらに残っている人に連絡すると一人と繋がるが土曜日という事で私との時間帯が合わない。結局今日大学へ持ち込むのは諦め、漁協の冷凍庫へ放り込む。


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魚ボラの日

2014年07月16日 | 魚ボラ
 前日に定置網に入網したタイワンイトマキエイに吸着していたコバンザメ類や、網の中に産み落とされていたタイワンイトマキエイの仔魚などが家の冷蔵庫に入ったままである。冷凍しようかと悩むが量も多いしタイワンイトマキエイの仔魚が冷凍に耐えられるかが心配なので大学へ持ち込むことにする。魚ボラの先生や学生に連絡するが誰とも繋がらない。だが、今日は水曜日で魚ボラの日である。連絡は取れないものの作業はしているだろうと思い大学へ走る。魚ボラへ突然の訪問であったがやはり作業をしていて助かった。皆忙しい中突然標本を持ち込んだので久し振りに鰭立てなどを手伝う。

タイワンイトマキエイ仔魚













 また、丁度台湾から標本が届いていた。その中にとても大きなハタンポの仲間が入っており、このサイズのハタンポは初めて見る。今年度から沖縄よりハタンポの研究をしているK君がここの研究室に来ている。ハタンポ類は定置網でも獲れるのだが難しく以前より気になっていた。そこへK君が来たのでいろいろとハタンポについて伺った。特に知りたかったのがK君が発表したユメハタンポである。どのようなハタンポなのかよく解らなかったので伺うと、とても大きい事を聞かされていた。そしてこの標本と対面。直ぐにユメハタンポであると確信する。この標本はそのK君が台湾に行っていて、そこから送られてきたものである。見るからに他種のハタンポ類とは違うサイズである。ハタンポは小さい魚なうえ体が薄く利用価値が低い魚ではあるが、味は良いと聞いている。これだけ大きければ数さえまとまれば普通の魚と互角に料理に使えそうである。
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厄介者タイワンイトマキエイ

2014年07月15日 | 定置網
 今日は定置網で巨大なタイワンイトマキエイが6個体も入網。船に引き揚げるのに時間が掛る。時間、労力を使うが水揚げできないのでお金にならず、更には大き過ぎて標本にもできず、ただの厄介者となっている。でもタイワンイトマキエイが獲れる時は漁獲も良く、更にこのエイに吸着していたコバンザメ類も確保できたので必ずしも悪い事ばかりではない。でもダイビングなどでは好まれるかもしれないが定置網漁では遭遇したくないのが本音である。


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サメタッチ

2014年07月14日 | 水族館
かごしま水族館では毎年夏休みにサメのタッチコーナーを設営する。子供達に生きたサメ、エイ類を触る体験をしてもらう企画である。今年もシロザメ、ネコザメなど歯が尖っていないサメの依頼を受ける。だが、最近はシロザメに良く似たエイラクブカしか獲れていない。水族館の職員の話によるとサメタッチと唱っているにも関わらずまだエイ類しか集まっていないとの事。そんな中、運良く依頼通りのシロザメが獲れ確保する。連絡して受け取りに来てもらう。一緒にツバクロエイも獲れたので確保したが、エイ類は集まっているという事で標本用に変更。以前はメガネツバクロと呼ばれていた時期もあったが、今ではツバクロエイである。


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イサキの色彩変異個体

2014年07月11日 | 定置網
 今日は定置網で色の変わったイサキが獲れる。以前にも漁協の定置網で獲れた事がある色彩変異個体である。その当時は皆が驚き市場内で人集りができた程。イサキは1属1種なので新種だと思い込み大学へ持ち込んだが、のちにこのような個体が稀に見つかっていると報告されていた。今回も魚ボラの標本用に確保しようと考えていたのだが、生かしてある為に水族館に連絡する事になる。結局水族館行きが決定する。
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同じ過ち、さらなる過ち

2014年07月01日 | 水族館
 しものせき水族館からナミダフグ、他のフグ類の収集を継続中である。そんな中、またナミダフグが1個体獲れ蓄養中である。それが受け取りに来る数日前に死んでしまう。連絡をしたが他にカイユウセンニンフグも4個体確保中なので受け取りに来るとの事。そして今日が受け取りの日。朝、真っ先にカイユウセンニンフグの状態を見ると4個体中2個体が死んでいる。急いで水族館の方に連絡する。それでも受け取りに来るとの事である。以前もナミダフグを搬出計画後に死なせてしまったが、今回も同じ事をしてしまい、更には搬出当日にも2個体も死なせてしまい申し訳なく思う。これも生き物相手なので仕方無いのかもしれないが、忙しい水族館職員が遠い所から時間を掛けて自ら車を運転してくるのだから仕方無いでは済まされないのかもしれない。せめてもと思い水族館が到着する前にたくさん欲しいと言われていたハリセンボンを港内で採集する。








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綺麗なハタ類

2014年07月01日 | 定置網
 今日は帰港し活魚を水揚げしに行くと綺麗なハタ類が水揚げされている。この前確保したノミノクチもまた水揚げされていた。そこで目についたのが大きなキジハタである。キジハタはよく水揚げされているが、この個体は体色のオレンジ色がとても鮮やかでとても綺麗であり本当にキジハタかと疑ってしまう。ひょっとしてと思うが高値のハタ類である。更にこの個体は大きくキロ数も掛る。更に私を一緒で仲買人も目を付けている。とても確保できる状態ではない。今回は写真のみ撮り終える。







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