お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

運悪かったムツゴロウ公園

2024年08月14日 | 日記
 このお盆休みを利用して福岡の息子の所へ来ていた。帰りはまっすぐ帰らず唐津・有田方面を刊行しながら帰る。全く予定していなかったのだがたまたま有明海近くを通過する事になったので、それならば以前に行って感動したムツゴロウ公園(ブログ2019 8.13)へ寄ってみる。5年前に行った時は沢山のムツゴロウが居り、その行動などを間近で見ることが出来て面白かったのでまた機会があれば来たいと思っていた。前回も下準備も無く偶然立ち寄ったのだが今回も状況としては同じである。前回同様現地に行くまでに心配していたのが潮である。前回は運良く干潮時で沢山見ることが出来たのだがこればかりは運である。いざ現場に着くと運悪く満潮時である。前回見た場所は完全に潮に浸かり水没している。満潮時でも潮に浸かっていない場所を探すがその場所にはムツゴロウどころかトビハゼすら姿は無く、シオマネキなどカニ類が確認出来るだけである。だが、水際ギリギリにようやく1個体ムツゴロウを発見。その後も何個体か確認出来たがその場からは動かずジッとしているだけで面白い行動などを見ることは出来なかった。見ていると潮に浸からない場所には上がらないみたいである。結局惨敗に終わり終了となる。通り掛かったので寄ってみただけなので姿を見れただけでも良しとする。今度は何年後に来ることになるだろうか。
ムツゴロウ公園

まさかの満潮時


前回見た場所も完全に水没


水際ギリギリでムツゴロウ発見



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

忘れていたシロフチトビウオ

2024年08月10日 | 定置網
 今日は定置網漁で網を絞ると水面をアヤトビウオが水玉模様の胸鰭を広げて逃げ回っている。その中にサイズが少し小さく胸鰭の模様の違う個体を発見。直ぐに掬い取り確保する。家に持ち帰り検索図鑑などで調べるとシロフチトビウオとなる。シロフチトビウオはあまり聞き慣れない魚種名だなと思い、ここの海域では初記録ではないかと思う。ところが調べると7年前に当時の魚ボラの学生がうちの定置網で獲れた個体を鹿児島県本土初記録として報告しており、私も第二著者として名を連ねているではないか。完全に忘れてしまっており情けなく思う。確かにこの胸鰭の模様は特徴があり、以前に撮影したことを思い出して写真を探すと見つかる。本当に最近よく思うが歳を重ね物忘れが酷くなったことを痛感する。以前なら魚を見ればここで獲れたことがある、未確認というのは直ぐにわかり、更にどこで獲れたのかも覚えていたが、最近はここでの記録があるのか無いのかはまだわかるものの、何時どこで獲れたのかまでは思い出せなく、うちの定置網での初入網でさえその場ではわからず調べなければならなかったりする。なので新たな発見も見過ごしてしまわないか今後も本当に心配である。
シロフチトビウオ

シロフチトビウオの胸鰭


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シギウナギ再び

2024年08月02日 | 魚ボラ
 今日は仕事終了後、お盆前に水揚げする貝を採ろうと考えていた。ところが今日の仕事が猛暑の中での沖仕事だった為、帰宅してから涼しいクーラーに当たると潜りに行く気力は薄れ、家でゆっくりする事にする。家で体を休めているとお世話になっている深海エビ漁の船員さんから電話が来る。今までに見た事のない珍しい魚が獲れ、持ち帰って来たとの事である。急いで港へ向かう。もしも潜りに行っていたら連絡を受けることが出来なかったので家に居てラッキーであった。港へ向かう途中は魚が何なのか気になり興奮状態で向かう。今年の2月には港へ行く途中にトンネルも開通し、狭いくねくねした道を通らずに以前よりも時間短縮で港へ行くことも出来るようになった。港に着くと私を待っていてくれて魚を見せてもらう。魚を見るとシギウナギである。初めて見た魚と言われていたが、実は私が初めてこの深海エビ船に乗せてもらった時にシギウナギが獲れて(ブログ2017 7.26)驚いた事を思い出す。シギウナギは2個体目となり非常に有難い。とても綺麗な状態で持ち帰って来てくれたので直ぐに大学へ走ろうと考える。魚ボラの先生に連絡をして大学へ向かう。水産学部の先生にも別件で用があったのでそちらから伺った為、大学に着くのが遅くなってしまう。今も標本作業は仮の研究室な為、最初学生が居る研究室へ行き、学生を車に乗せて仮の研究室へ行き標本登録してもらう。直ぐに傷んでしまいそうなシギウナギをとても綺麗な状態で確保して来てもらったので良い状態で標本撮影・登録をすることが出来き、本当に漁師さんに感謝である。昨年、一昨年ともう2年深海エビ船に乗船していない。今年も日曜日は予定が次々と入って来ている。今年こそはまた乗船して面白い魚と出会いたいのだがどうだろうか。
トンネルが開通


シギウナギを頂く







シギウナギ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする