お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今後が心配になる採集

2024年07月20日 | 採集
 今日は仕事終了後、頼まれている貝を採りに素潜りへ行く。一応、魚の採集道具も持って行く。だが、今回は貝をある程度採らなければいけないので魚を見つけてもサッと採れそうな魚種でなければダメで時間はあまり使えない状況。でも、最近は定置網や市場でも面白い魚がいなくブログネタがないので探したい思いもある。海に入ると思ったほど濁りは無くある程度遠くまで見渡せる。ところが今の時期にしては意外と魚の姿が少ない感じ。とにかく淡々と貝を探し採って行く。いつも今の時期なら貝を探していても魚に目が行きがちだが今回は魚が少なく魚種も少ない。結局最後まで採集したい魚は見つからず、一度も採集にチャレンジすることなく貝採りに専念できた素潜りとなった。貝採りは目標を上回る程の収穫であったが今の時期としての魚種の少なさが気になる結果となる。これだから定置網や市場でも面白い魚が見つからないのだろうか。今後が心配になる。

ミナミハタタテダイ幼魚

ノコギリハギ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

驚愕の魚ボラ標本処理に初入網イバラタツ

2024年07月03日 | 定置網・魚ボラ
 昨日、魚ボラの先生からメールが来る。魚ボラの未処理の冷凍標本を溜めて置く冷凍庫が空になったので冷凍標本があったら送って欲しいという内容である。魚ボラの冷凍庫が空になったのは魚ボラの先生が赴任して初めての事だそうである。私も魚ボラの冷凍庫は常に満杯のイメージであり、大学へ行く時はいつも冷凍標本を入れるスペースがあるか聞いてから持って行っていた位である。最近は標本作りが体系化され、学生やボランティアの数も増え、1回で標本化出来る数が増えた為だそうである。今年はブログネタにも苦しむほど面白い魚が不漁な為、うちも確保している冷凍標本はまだ少ない。だが、一応溜まった分を今日は大学へ持って行こうと考える。今朝の定置網漁でも普段は確保しない普通種も魚ボラの標本用に確保する。すると選別作業中に小さなイバラタツを発見。イバラタツは昨年の丁度今頃、お隣の定置網で獲れた個体を標本用に頂いたのがここでは初記録である(ブログ2023 7.15)。という事でここでは2個体目であり、うちの定置網では久し振りの初入網となる。これで今日大学へ標本を持ち込むのに花が添えられた感じとなる。更にお隣の定置網の人からもホソウケグチヒイラギを2個体頂く。大学へ行くと今まで使っていた研究室は工事の為使えなくなり、現在は道路を挟んで反対側の教育学部に仮の研究室を設けてあるので魚ボラの先生に案内してもらう。プレハブの校舎であるが天井は低いものの中は綺麗で明るく広く、仮教室であるが作業はし易そうである。イバラタツを標本登録してもらう。標本タグを見るとあと少しで20万番突入である。本当に所蔵の標本数が凄い事になっている。結局、今日定置網で獲れたクーラー一杯に確保した標本は鮮魚だった為、今日の作業で全て標本処理されてしまう。今後、また魚ボラの冷凍庫が満杯になる日は来るのだろうか。
イバラタツ初入網

お隣の定置網の方から頂いたホソウケグチヒイラギ


いつもの研究室は工事中で入れない

鹿大教育学部

教育学部の仮研究室

仮研究室


イバラタツ


今日の定置網漁で確保した普通種

ツクシトビウオに同定


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴミかと思ったらカエルアンコウ科幼魚

2024年07月02日 | 定置網
 今日は定置網漁を終え、帰港して市場でオキヒイラギの選別作業となる。ヒイラギ科の別種を探しつつ混ざっているヒメヒイラギやキタマクラなどの雑魚、ゴミなどを取り除いて行く。何気なく目に付いた小さな白いゴミを取り除こうと手に取る。するとゴミではなく魚ではないか。見た感じカエルアンコウ科の魚である事はわかるがとても小さく細かい所までは良く見えないのだがぱっと見普通のカエルアンコウではないと思う。だが、種まではわからない。カエルアンコウ科の魚は体色の変異が非常に多く、体色だけからでは種同定は出来ないのだが、体色が白いので一度地元で見てみたいクマドリカエルアンコウだったら嬉しいと思いながら魚ボラの標本用に確保する。家に帰り簡単に展鰭して写真を撮り、パソコンで拡大して見る。展鰭時にエスカは確認出来なかった。更に軟条数も数えらず、オオモンカエルアンコウかイロカエルアンコウとなりクマドリカエルアンコウではなくちょっと残念。両種とも標本は確保しているのでちょっと残念であるが初めて見るタイプであるので良しとする。
カエルアンコウ科幼魚


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする