お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

シロサバフグ

2010年10月28日 | 定置網

 最近は定置網でシロサバフグが毎日たくさん獲れている。この前まではアイブリが毎日たくさん獲れていて(ブログ 2010 9.6)、それと入れ替わるようにシロサバフグが増えている。アイブリ同様今までにはこのような事は無かった。シロサバフグはまだ小さく、このまま水揚げしても二束三文なので、頭を包丁で落とし皮を剥いて水揚げしている。ひと手間加える事でキロ単価が倍以上にもなる。ただ、気を付けないと皮を剥いてしまえばシロサバフグもドクサバフグも区別が付かないものと思われる。幸い、頭を落とすときは背面から包丁を入れるので、背面の小棘を確認しながらの作業なのでドクサバフグが混ざっていれば気付くと思われる。ちなみに今までにこの小さなサイズのドクサバフグが獲れた事はない。そこで、今回気付いたのがこの個体。背面の暗色斑紋が小黒点が散在している個体を見つける。たくさん獲れている中でこのような個体はこの1個体のみである。一応、確保し持ち帰り調べてみる。ちょっとは期待したが形態はシロサバフグそのものであった。せっかくだから写真も撮り、魚ボラの標本用に確保する。
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インドヒメジ

2010年10月12日 | 定置網

 今日の魚はインドヒメジ。実はこの魚、9月10日にうちの定置網で獲れた個体である。インドヒメジは私が定置網の仕事を始めた頃に獲れていた魚である。だが、その当時、体色は二つに分かれてはいたが、これは氷が効いて無く、変色しているものと思っていた。それにインドヒメジのインドという名から、ここで獲れている種は違うと思っていた。当時の魚類分類学的な知識は自分ではそれくらいのものであった。だが、その魚がインドヒメジである事がわかってからはまったく獲れなくなってしまったのである。だからまったく写真には収めていない魚種であった。そのインドヒメジが17年振りにやっと獲れたのである。ところが当日は夕方から実家に帰省する予定で写真を撮る暇などない。冷凍すれば綺麗な写真は撮れそうもないし、こちらに帰ってくるまでには日にちが掛かるので、冷蔵では持ちそうにない。どうしようかと考えていると、丁度そこに魚ボラの学生が訪ねてくる。今日、学生がここへ来る事なんて知らなかった。なんというグッドタイミング。この個体は標本用に渡し、写真を後でメールで送って貰うように頼む。そして今日、メールで写真が送られてくる。自分で撮影はできなかったが、綺麗に写真に残す事が出来て良かった。そのうち自分で撮影できる日が来るのだろうか。でもインドヒメジってそんなに稀な種なのだろうか。
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