今週に入り大寒波到来。海は当然大時化となる。そうなると大時化明けの定置網漁に期待していた。そして3日振りに定置網漁出漁となる。ところが蓋を開ければ小さなオキヒイラギがメインの漁模様。帰港後に選別作業をするも面白い魚は見つからない。最後にこの小さなオキヒイラギを選別。混ざっている雑魚やヒメヒイラギを取り除く作業。せめてこのオキヒイラギの中にヒイラギ科の別種がいないだろうかと選別作業をしながら探す。すると下顎が太めの個体を発見。コバンヒイラギだろうと思い確保。その後も見つかり最終的に10個体見つける。更にネッタイヒイラギとミジンベニハゼも1個体ずつ見つかり、特にネッタイヒイラギは久し振りの対面となる。コバンヒイラギは今までに結構標本を確保して来たうえサイズが小さかったので大きめで綺麗な個体を残し、半分だけ標本用に確保する。大時化明けで期待していたが最後の最後でネッタイヒイラギと久し振りに対面出来たので良しとしていた。ところが仕事が終わり確保した標本を持ち帰ろうと再び見るとコバンヒイラギに何か違和感がある。コバンヒイラギは体型がもっと卵型な感じがする。なので口の中に指を入れてみる。するとコバンヒイラギの特徴である犬歯状の歯がないではないか。となるとキビレヒイラギとなる。家に帰り調べると以前にも自分で同じような事をしておりブログにも載せていた(ブログ2019 2.27)。キビレヒイラギはネット情報が少なく珍しい種と思われる。久し振りのネッタイヒイラギが嬉しく気を取られていたのかコバンヒイラギと思い込みキビレヒイラギを5個体も捨ててしまったではないか。ネッタイヒイラギの嬉しさを大きく上回り後悔する事となる。だが、今回10個体も入網しているのでまた獲れるだろうと今後に期待する。
漁獲されたオキヒイラギ
オキヒイラギの選別作業
最初はコバンヒイラギと思っていたがキビレヒイラギ
久し振りのネッタイヒイラギ
ミジンベニハゼ
選別作業でキビレヒイラギを10個体も見つけたのだが
キビレヒイラギ
両顎に犬歯状の歯がない