お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

魚ボラ

2007年02月28日 | 定置網

 今日は魚ボラの日。本日の活動時間は夕方までということで参加できないと思っていたが、時化の為、沖に出れなかったので仕事が早く終わった為、参加することができた。本日の活動はオーストラリアの海水魚の標本の整理。以前にカンボジアの淡水魚の標本の整理を行なった時は見たことない魚ばかりで種の同定に苦労し、お手上げ状態であったが、今回は海水魚であるためか、日本の魚によく似た魚ばかりでおおよその検討が付き分かりやすい。だが標本ということで模様は残っているものの、色彩が分からない。今回は科ごとに分け終了。
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だまし?

2007年02月26日 | 定置網

 今の時期、コモンフグやショウサイフグ、ヒガンフグ、など小さなフグ類が水揚げされるが、このコモンフグの中に少し感じの違う個体がいる。特にコモンフグがたくさんいるとこの個体は目立つ。図鑑で調べるとコモンフグに似たコモンダマシという魚がいる。鰭を調べたがコモンフグとは鰭条数が被る範囲であった。同定の決め手は体表の模様だけであろうか。コモンダマシはフグ類の中で最も強毒となっている。今回、この個体は捨てられたものであるが、もし水揚げされたらどうなることか・・・。
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ワニギス

2007年02月24日 | 定置網

 今日、漁協の定置網の人が珍しい魚が捕れたと教えてくれる。見てみるとワニギスである。ここでは珍しくはないが、数は少ないうえ小さい個体しか捕れない為みんなに気付いてもらえない魚である。しかし、最近よく「珍しい魚が捕れた」といろいろな漁師さんから声を掛けてもらえるようになった。鹿大博物館の標本を集めるうえでも大いに助かっている。特に定置網で捕獲されない魚や、ある漁でしか入手不可能な魚などは大変にありがたい事である。また、今回のように今までは気付かれなかった魚まで見つけてくれて、みんなの目も肥えてきているのか、今まで気付いていたけど興味が無かったのかだろう。それにしてもこのワニギス、細い体であるがこの大きな口に爬虫類のような眼。まさしくワニ?。
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タタリ神

2007年02月23日 | 日記

 夕方、珍しいウナギが捕れたから見てくれと電話を頂いた。ここ笠沙ではオオウナギも生息するのでこれかなぁ、それともアナゴ、ウツボの仲間かなぁと思いながら港に向かう。水槽に活かしてあり、覗くと見たこともない魚。体はウナギであるが頭部は皮弁で覆われている。よく見るとその皮弁一本一本が動いている。取り上げてみるとその皮弁が何本か落ち、地べたでくねくねする。この皮弁と思っていたのは寄生虫であった。この寄生虫、10個体ほど着いていたが、それが取れるとさらに驚く。ウナギの頭部が半分食われて無くなっているではないか。眼も片方しかなくそれも白濁していて、おそらく眼はすでに見えていない様子。寄生虫に頭部を覆われた状態は、あのジブリ作品の「もののけ姫」に出てくる、黒い呪いの蛇を全身にまとった獅子「タタリ神」のようである。気持ち悪いので写真をアップしようか迷ったが一応・・・(まだ1個体寄生虫が残っている)。それにしてもまだ寄生虫が脳まで達していないのだろうが、このウナギの生命力も凄い。
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市場便り

2007年02月22日 | 市場

 最近は水揚げに時間が掛かり、市場をゆっくりと見る機会がなかった。今日は定置網船が前日からの修理のため沖には出れず、久々の市場めぐりとなった。そんな中、見つけたのがイソマグロの若魚。定置網で漁獲されたものである。ここ笠沙は全国の水族館に魚を供給しており、特にマグロ・カツオ類の供給量は多い。最近の水族館ではマグロ類を見ることができるが、イソマグロは見たことがない。イソマグロは大きな回遊をしないのでその他のマグロ類と比べると飼育展示しやすそうに思うのだが、やはり種苗が手に入らない事が原因と思われる。定置網で捕獲される若魚をなんとか水族館まで運び、そこで育った大きなイソマグロが展示水槽で優雅に泳ぐ姿を見てみたいものだ。
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夜間採集

2007年02月21日 | 採集

 今日は夜に漁協で会議があったので、せっかく港まで出て来ているので会議終了後に魚の採集を試みる。時期的にまだ早いと思ってはいたがこの時期にしか捕れない魚がいるかもと期待しながら行なったが、案の定魚の姿は少ない。そんな中、岸壁にジッとしている魚の背鰭が見える。タモ網で掬うとカサゴであった。そのほかに収穫無し。やはり、夜間採集が面白くなるのはもう少し先のようである
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スカシテンジクダイ

2007年02月20日 | 定置網

 今日は魚の選別中にスカシテンジクダイを見つける。名前の通り、体が少し透けている。以前から透明感のある写真を撮りたいと思っていて、またチャレンジする。水揚げが終わり、仕事中は冷海水に浸けておき、帰宅してからの撮影。やはり、冷やしているためか、海水に浸けているからか、どうしても体が白濁してしまい、このような体色の写真になってしまう。職場にカメラを持ち込んで休憩時に撮影するか、活かして持ち帰り、撮影するか、いろいろと方法はあると思ってはいるが、なかなか実行できないでいる。透きとおるスカシテンジクダイの写真はいつになったら撮れるのだろう・・・。
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予想外

2007年02月18日 | 採集

 最近は海の方がちょっと面白くないので川続きとなってしまっている。今日はまだ調べていなかった町内最後の川でヨシノボリ採集を試みる。この川の河口を共にする別の川ではトウヨシノボリが生息しているので、おそらくこの川もそうであろうと思って採集すると予想外のクロヨシノボリが捕れる。その後もクロヨシノボリばかりであった。とても小さな川で水量も非常に少ないのだが、これも予想外で意外と個体数が多かった。ヨシノボリは川で孵化し、仔魚はその後一度海まで下り再び川に遡上するのだが、河口を共にする2つの川を種によって分かれて遡上していることになる。サケのように同じ川を再び遡上する能力を持っているのであろうか?今日はこの川の下流域でも行なったが、こちらでは1個体も採集することができなかった。また再度挑戦!

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再び同じ川で

2007年02月15日 | 採集

今日も時化。仕事が早く終わったので、前回クロヨシノボリを採集した川に行ってみる。今回は多くの個体数を採集し、他種のヨシノボリがいないか調べてみる。やはり最初からクロヨシノボリが捕れる。この個体は胸鰭基部の模様が三日月状にも見えるし、斑紋にも見える。やはりヨシノボリの現場での同定は難しい。5個体以上採集でき、全てクロヨシノボリのようである。距離も短く水量も少ない川なので必要量のみ確保する。でも私以外にこの川で魚の採集をする人がいるのだろうか?
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魚ボラ

2007年02月14日 | 魚ボラ

 今日は時化で沖には出れない。仕事が早く終わった為、魚ボラにいつもより早い時間から参加。今日、標本登録する魚は少なかったがサイズが小さい。体長20ミリ程の個体もあり、顕微鏡を使って鰭立てし、同定。サイズが小さいと鰭立てもだが同定も一苦労。写真は固定した標本のホルマリンを流水で抜いているところ。今はまだいろんな種が混ざっている状況。
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オニオコゼ

2007年02月13日 | 定置網
 今日の定置網はオキヒイラギとカタクチイワシが大漁。魚が多く水揚げは入札に間に合わない。カタクチイワシを選別中、オニオコゼが混ざっていたらしく出てくる。オニオコゼは普段は沖で掬って活かして来て水揚げする。今回は誰にも気付かれずにカタクチイワシに混ざってしまったらしい。氷水に浸かっていたにも拘らず、まだ少し息がある。入札後ですでに仲買も帰ってしまっているので売れないと言われたので鹿大の標本として持ち帰る。三~四千円/㌔もするなかなか持ち帰れない魚なので、ある意味ラッキー。オニオコゼは色彩変異があるそうだが、ここではこの色の個体しか見たことがない。
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河川調査

2007年02月10日 | 採集

 今日、仕事が終わってからそのまま町内の川を探る。町内の2ヵ所の川で採集したヨシノボリがそれぞれ種が違っていた(シマヨシノボリとトウヨシノボリ)為、他の川も調査。今日調査した川は私も町内に住んでいながら初めて訪れた川。この川に沿って小さな集落もあり、ここも初めて訪れる。ただ、人は誰一人見かけなかった。川も水量が少なく魚がいるかなと思いながら覗いてみる。すると岩の上にヨシノボリの顔が見える。早速釣り採集。釣ってみるとかなり大きなヨシノボリ。大きな個体を2個体採集して帰宅。大きかったので両方ともオスと思っていたら、よく見ると1個体はメスであった。胸鰭基底に三ヶ月状斑があるのでクロヨシノボリと思われる。これで3ヵ所の川でそれぞれ違う種のヨシノボリを採集した。ここ笠沙の川は全長が短い為、上流域・中流域・下流域と区別しにくいが全域での調査と個体数を調べてみないとまだ分からない。
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ミジンベニハゼ

2007年02月07日 | 定置網

 今日は定置網の網替。汚れた運動場という網を修理を終えた網に交換したのだが、いつもこの網替時に見つかる魚がいる。黄色い小さなハゼ、ミジンベニハゼである。定置網には入網しないし、他の網替時にも見つからない。なぜか運動場を替える時だけ網に付着?して一緒に船に揚がってくる。この網は年に3~4回程しか替えない為、他に採集方法のないこの魚はこの網替時にしか採集できない。今回は5個体ほど採集できた。いつもはミジンベニハゼのほかに、この仲間で体色がオレンジ色で頬に筋のあるハゼ(未同定)も捕れるのであるが今回は見つからなかった。
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カミナリベラ

2007年02月05日 | 定置網

 今日も定置網はカタクチイワシとオキヒイラギが大漁。そんな中、色の鮮やかなベラを見つける。カミナリベラの雄である。夏場などに港の中を覗くと見ることができるが定置網には滅多に入らない。10年以上も前にこの雄の個体が一度だけ獲れたことがあり写真が残っているが、デジカメで撮影するのは今回が初めてである。カミナリベラの雄の個体は珍しいが雌の個体は年に1~2個体は獲れていて写真撮影済み。この雄の個体は写真撮影後、鹿大の標本用に冷凍保存する
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ウロハゼ

2007年02月04日 | 採集

 今日は息子を連れて魚の採集に行く。越路浜の港へ行くと大潮の干潮だったため海は干上がり、港の中を歩く事ができる。水たまりに短い竹筒が沈んでいる。いかにも魚が隠れていそうなので揚げてみると中から大きなハゼが出てきた。ウロハゼと思われる。活かして家に持ち帰る。子供たちに見つからないように〆、写真撮影。検索図鑑で同定するとやはりウロハゼである。
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