お魚三昧生活

鹿児島の定置網で獲れる魚や市場の魚、鹿児島大学総合研究博物館魚類ボランティア(魚ボラ)の事などを紹介します!

今度はヨロイアジにマブタシマアジ

2021年11月26日 | 定置網
今日は定置網漁を終え市場で選別作業をしていると久し振りにヨロイアジを発見。沢山リュウキュウヨロイアジがいる中で僅か1個体だけである。ヨロイアジは昨年は見つけることが出来ず、2年振りの入網となる。今月初めにヒシカイワリが2年振りに水揚げされていた(ブログ2021 11.4)のでヨロイアジも期待していた。頼まれているので標本用に確保する。そのほかマブタシマアジも発見。マブタシマアジも久し振りに見た感じであり、調べたら実に5年振りである。今年はまた南方系のヒラアジ類が入って来ている感じで今後が更に楽しみである。久し振りにヒラアジ類の未記録種が見つからないかとワクワク感が止まらない感じである。

ヨロイアジ



マブタシマアジ
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また採れてしまった ツムギハゼ

2021年11月21日 | 採集
今日は日曜日である。仕事も市場も通常なら休みであるが、月曜日から海上は時化が続く予報な為、今日は市場も開き、定置網漁を操業する事になり仕事となる。そして明日は時化で休みと言う事で通常は土曜日に行っている港での夜間採集を今日行う。今日の夜から風が吹いてくると思っていたので夜間採集は厳しいかと思っていたが、港に着くとまだ無風状態で海中が良く見える。更に干潮時なので底までよく見える。魚を探していると早速ハゼを発見。見覚えのあるハゼである。まさかと思いタモ網で掬うとやはりツムギハゼである。ツムギハゼは南方に生息する毒を有するハゼである。テトロドトキシンというフグと同じ毒を持つ事で知られている。このツムギハゼは3年前にもこの場所で採っている(ブログ2018 11.3)(ブログ2018 11.24)。時期的には同じ11月である。あれからは見つかっていないので安心していたがまた現れてしまう。サイズ的に小さいので食べることは無いかもしれないが、見た目は美味しそうなハゼである。前回から3年経っているので偶発的に現れたと思われるが心配ではある。でも、再び姿を見ることが出来てちょっとは嬉しい思いもある。通常通り昨日夜間採集をしていたら出会わなかったかもしれないので、得した気分でもある。明日、所用で鹿児島に行くので生きた状態で大学へ持ち込む予定。今日はその他サザナミフグの幼魚などを採集して終了。


ツムギハゼ




サザナミフグ幼魚


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凄い!今度はミツクリエナガチョウチンアンコウ

2021年11月20日 | 日記
 今日は仕事を終え家に居るとお世話になっている深海エビ船の方から電話が来る。電波状態が良くないと思ったら、珍しく沖から電話をしてくれた模様。その内容は今まで見た事がない黒くてアンコウみたいな魚が獲れたとの事である。14時頃帰港するので取りに来ればという事だが、今日は息子が帰省するので空港へ迎えに行かなければならない。なのでお断りして電話を切る。だが、よくよく考えたら標本を受け取ってからでも何とか間に合いそうである。更に空港へ行くので大学に寄り、標本を渡す事も出来るかもしれない。という事で再び電話し受け取りに行く意向を伝える。深海で黒くてアンコウみたいと聞けばチョウチンアンコウが思い浮かぶ。だが、深海エビ漁は水深400mでの底曳きだが、チョウチンアンコウの仲間はそれよりも更に深い水深に生息し、更に海底というよりは真っ暗な海中を泳いでいるイメージが強く、底曳き網に入るだろうかとも思う。とにかく早めに港へ行き、船の帰港を待つ。船が帰港し標本を受け取る。手のひらに乗せると小さな黒い塊で何だかよくわからない。だが、口が大きく体型からやはりチョウチンアンコウの仲間の様に見える。水の中に入れてみると全貌が明らかになり、チョウチンアンコウの仲間である事が確定する。だが、シンボルのイリシウムやエスカが見つからない。簡単に写真を撮り家に帰る。その写真から同定を試みると背鰭前方に肉質突起が確認出来、背鰭の形状からミツクリエナガチョウチンアンコウと思われる。ミツクリエナガチョウチンアンコウはチョウチンアンコウの仲間の中でも知名度が一番高く、日本に生息する魚類の中では標準和名が一番長い事でも有名である。ミツクリエナガチョウチンアンコウなんて標本すら見る機会が少なく、水族館などで見る事が出来たとしても模型だったりする。そのような魚を手に取り見る事が出来るなんて全く考えたことも無く、まるで夢の様である。家で丁寧に写真を撮る時間は無く、魚ボラの学生に連絡を取り、息子を迎えに空港へと走る。時間ギリギリなので心配したが、大学に着くと既に門の前で学生が標本を受け取る為に待っている。まさか門の前で待っているとは思っても無く、長い時間待たせてしまい申し訳なく思う。おかげで空港にはジャストで到着し間に合い、息子と再会する事が出来た。家に帰ると学生からメールが来ており、ミツクリエナガチョウチンアンコウと同定されたとの事。残念だが、チョウチンアンコウのシンボルであるイリシウムやエスカは欠落していたそうである。深海エビ船の方達にはこんな珍しい魚を丁寧に確保して来て頂き、本当に感謝感激である。明日は日曜日で本来なら休みであるが、来週は時化続きの予報の為、定置網漁に出漁する事になっている。今日はテンションが上がり夜寝る事が出来るだろうか。



ミツクリエナガチョウチンアンコウ



水の中に入れると全貌が明らかに



アカグツの仲間も頂く(魚ボラでオキアカグツと同定



ミツクリエナガチョウチンアンコウ



オキアカグツ



鹿児島空港
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コモンハタ初確保

2021年11月18日 | 市場
 今日は定置網漁を終え市場で水揚げしていると活魚水槽にコモンハタが揚がっているのを発見。標本用にお手頃サイズなので魚ボラの標本用に確保する。コモンハタはここでは珍しく、今までに一度だけ揚がっていたことがあるが、その時撮った写真を見ると17年も前である。その時はまだ魚ボラも始まっておらず標本用には確保していない。更に数年前には魚ボラの先生から確保するように頼まれていたのだが、全く出会うことは無かった。今日は夕方会議があり大学へは行けないので冷凍せずに明日持ち込む予定。コモンハタをFBにアップするとウグイスゴマダラハタの可能性も指摘される。ウグイスゴマダラハタは3年前に種子島で得られた日本初記録種であるが、その個体は大きく、ゴマダラと言う名のように小黒点が体側に散在しており全く意識していなかった。だが、昨年奄美から国内2例目が発見され報告されたのだが、その個体はコモンハタに非常に良く似ているではないか。自分ではこの2例目の報告は頭に入っていなかった。魚ボラの先生にメールするとウグイスゴマダラハタの著者の元学生にも繋いでくれ、返信が来る。すると今回の個体はコモンハタと同定される。ウグイスゴマダラハタはコモンハタより斑点が大きく数が多く、前鰓蓋骨角部の棘が発達しないそうである。ウグイスゴマダラハタであったら本土初記録となったのでちょっと残念であるが、コモンハタでも十分珍しく、標本初確保なので嬉しい限りである。



コモンハタ
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久し振りにトラカマス

2021年11月17日 | 定置網
 今日は定置網漁で久し振りにトラカマスが入網。魚ボラの標本用に確保する。前回見つけたのは3年も前の事であり(ブログ2018 11.23)、久し振りの対面となる。その3年前にトラカマスは日本初記録種として報告されたのであるが、それ以前から確認していたので今後は徐々に姿を見る機会が増えて来るのだろうと思っていた。まさか3年も間が空くとは。トラカマスは体長が1メートルを超える程の大型魚である。だが、ここで確認している個体はまだ幼魚と思えるサイズばかりである。今度はもっと成長した個体と出会ってみたいものである。




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凄い! オロシザメ確保

2021年11月16日 | 日記
 昨日の夕方、いつもお世話になっている深海エビ船の方から電話があり、真っ黒でザラザラの初めて見たサメが獲れたと連絡を貰う。真っ黒でザラザラと言う事でヨロイザメなどの深海ザメだろうと思い、急いで受け取りに伺う。港に着き、見せて頂くと魚種名はわからない深海ザメである。元々、深海ザメは馴染みがないのであまり種を知らない。その場で写真を撮るが時間が遅く、辺りはもう暗くなってしまう。深海魚らしく眼が緑色に光っている。当然初確保のサメなので直ぐに大学へ運び写真を撮ってもらいたいが、今日はもう時間が遅く大学へ走るのは諦める。家に帰り自分で同定出来るだろうかと不安になりながら検索図鑑で調べると体高や背鰭の高さなどの特徴で他に似た種がおらず、あっさりとオロシザメであることがわかる。分布を調べると駿河湾がメインで遠州灘でも確認されている。更にネット情報では沖縄でも記録があるみたい。だが、鹿児島海域での記録はなく、遠州灘と沖縄との分布域の空白を埋めるかたちとなるのだろうか。と言う事で今日はオロシザメの標本登録に鹿大へと走る。綺麗な状態が保てるかと心配していた眼も大丈夫そうで安心。大学に着くと早速学生がオロシザメに飛びついてくれ、標本登録作業をしてくれる。オロシザメはネット上では結構画像があるのだが、学生曰く駿河湾産でも標本は少ないみたいである。ザラザラの体表には多くのゴミが付着しているみたいで、撮影前にそのゴミを除去するのに苦労されていた。更に水槽内で魚体を固定させるのも難しそうであった。そして撮影が始まると妻から電話が来て、家のトイレが詰まったとの事。最後まで居たかったが途中で帰る羽目となる。オロシザメも気になるが夜なのでトイレを直す業者も呼ぶことが出来ず、明日までトイレが使えないのだろうかと不安と心配しながら帰路に着く事になる。



オロシザメ







鹿児島大学へ










 
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シマハギ天国

2021年11月08日 | 採集
 最近は海水温が下がって来ており、今年もあと何度潜りに行けるだろうかという状況。今日は午後から時間があり潜りに行けるのだが、予報ではのちに雨と風が吹いて来るらしい。でも、風が吹いて来るまでという事で素潜り採集に行く。午前中は日が差しポカポカ陽気であったが、潜りに来たら既に曇って来る。海に入り魚を探すと何とシマハギを発見。シマハギは沖縄から関東方面まで普通に生息しているらしいが、何故かうちの海域では見た事がなく、3年前にやっと見つけ採集している(ブログ2018 8.7)。だが、それ以来再び見つける事が出来ないでいた。前回は若魚であったが、今回は成魚である。始めに証拠用に写真を撮り採集に取り掛かる。採集しようと網の方へ追い込もうとするも、直ぐに近くの大きな岩の下に逃げ込んでしまう。岩の下から出て来るのを待つがなかなか出て来ない。ある程度時間が経ち、ようやく泳ぎ出す。だが、私に気付くとまた直ぐに岩の下へ逃げ込む。今回はこの繰り返しでアミへ追い込むのは難しそうである。時間が勿体ないので諦める。シマハギは見つけさえすれば簡単に採集出来るものだと思っていたが、成魚となるとかなり臆病で難しい感じに思える。その後も別な場所で今度はシマハギの幼魚を発見。幼魚はこのまま越冬してもらたいので採集せず。その後も幼魚を確認し、今回はシマハギを4個体も確認出来、今までいなかったのが不思議な位であった。すると急に暗くなり、水中が見え難くなる。空を見ると真っ黒な雲が近付いて来ており、次第に雨も降り出す。雨だけなら採集には支障を来さないのだが、暗くて水中がよく見えず、魚を確認する事が出来ない。まだ時間はあるのだが、ここで採集は終了。結局今回は何も採集する事が出来ずに終わる。何も採集出来なかったが、今回はシマハギを4個体も確認する事が出来たので、それだけで大満足である。シマハギが定着してくれる事を願う。



シマハギの成魚を発見



シマハギの幼魚も発見







豪雨となり終了
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どちらだろうかカマス属魚類

2021年11月06日 | 採集
今日は土曜日なので夜間採集へいつもの港へ向かう。干潮時で港内は干上がっている。港内に降り、水際を散策するも何も見つからず。なので以前にシラヌイハタの幼魚を見つけた(ブログ2018 12.22)場所でまたハタ類の幼魚がいないか転石をひっくり返し探す。するとイットウダイ属の幼魚を発見。恐らく以前岸壁で採集したことがあるアヤメエビスの幼魚と思われる。その後も見つかり3個体採集。転石に隠れているところを見つけるのは初めてである。しかしハタ類の幼魚は発見出来ず。陸に上がり、最後にスロープを散策する。すると背面に斑紋が現れているカマスを発見。タモ網で掬おうとすると勢いよくこちらに向かって来て足元をすり抜け逃げられてしまう。魚種を確かめたかったので逃げられて残念に思う。次を探そうとすると後ろでピチャピチャと音が聞こえる。明かりを照らすと今逃げられたカマスが陸に打ち揚がっているではないか。勢いよく逃げたのでそのまま打ち揚がった模様。ラッキーと言わんばかりに遠慮なく確保。見ると体側に横帯がいくつも並んでいる。オオカマスの幼魚と思われるがタツカマスも横帯がありよく似ている。この横帯がくの字状になっている様にも見えるがタツカマスの横帯にもよく似ている。家に帰り調べるがネットを見てもタツカマスは幼魚の写真が見つからず、情報が無い。結局決め手は鱗の枚数となるので自分では諦め、あとは魚ボラ任せとする。
*後日、魚ボラでオニカマスと同定されました。

クロオビエビスの幼魚


コバンヒメジ(夜間色)


オオカマス? タツカマス?
*この個体は後日、魚ボラでオニカマスと同定されました。
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やってしまったかも ホウセキキントキ?

2021年11月05日 | 市場
 今日は定置網漁を終え帰港して水揚げ作業をしていると、市場にホウセキキントキが揚がっているのが目に付く。いつもの光景であるが尾鰭が深く湾入している事に目が行く。ホウセキキントキの尾鰭は湾入するのが当たり前であるが、この個体はその湾入が非常に深い。今は水揚げ作業中で忙しいので取り敢えず写真に収め、あとでじっくりと見てみようと思い作業を続ける。だが、作業終了後はその事を忘れてしまう。家に帰り、夜に今日撮った写真をパソコンに移す作業をしていてこのホウセキキントキの写真を見て思い出しハッとする。気になりネットで様々なホウセキキントキの画像を片っ端から見るが、これほど深く湾入している個体を見つけることが出来ない。それどころかこの個体の様に尾鰭の両端が長く伸びるよく似た台湾に生息する国内未記録種を見つけてしまう。その個体は腹鰭に特徴があり、見れば直ぐにわかるのだが、今朝撮った写真は腹鰭が畳まれた状態で確認することが出来ない。更に撮った写真をよく見ると頭部背縁が眼の前でへこんでいる。と言う事でホウセキキントキなのかこの日本未記録種なのか結局わからず迷宮入りとなる。やってしまった感が非常に強く、後悔に反省。そんな簡単に日本未記録種が見つかるとも思えないが、今朝揚がっていたので近いうちに同じような個体が水揚げされる可能性もあるので、そこに賭けるしかない。





尾鰭が深く湾入
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2年振りにヒシカイワリ発見

2021年11月04日 | 市場
 今日は定置網漁の水揚げを終え、市場内を散策しているとヒシカイワリを発見。ヒシカイワリは昨年は一度も見ることが出来ず心配していたが、2年振りに対面することが出来、安心する。頼まれているので標本用に確保する。ヒシカイワリだけでなく、ヨロイアジやマブタシマアジなどもご無沙汰である。数年前の様に南方系のヒラアジ類がまた多く出現しないかと思うところである。今日、ヒシカイワリに出会えたので今後に期待したい。




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目立たぬ地味な初採集クサビハゼ

2021年11月02日 | 採集
 昨日採集した魚達は全て生かしてあるので、今日は鹿児島大学へ持って行く。ミゾレチョウチョウウオにオトメハゼと初確認で初採集の魚がいるので綺麗な写真を撮ってもらう為、生きた状態で持ち込む。今回は更に採集したダルマガレイの仲間がまだ未採集のモンダルマガレイなのか、それとも標本確保済みのトゲダルマガレイなのかも気になっている。これがモンダルマガレイとなれば初確認初採集種が今回3種目となり、ブログ15周年突破記念に更に華を添える事になる。だが、確認してもらうと確保済みのトゲダルマガレイと同定され、ちょっと残念。だが、トゲダルマガレイであれ一応自分では初採集である。そのような中、小さなハゼも今回採集しており、一番気にしていなかったハゼがクサビハゼと同定される。クサビハゼは今回初耳なハゼの種で、これがまさかの初確認初採集種である。小さく黒っぽい地味なハゼで、見た感じ普通に生息しているクモハゼの幼魚かなと思っていた。期待していたモンダルマガレイは違っていたが、今回のブログ15周年突破記念の素潜り採集で初確認初採集がこれで3種目となる。家に帰りネットで調べると意外と画像や情報が乏しく珍しいのかもよくわからない。恐らく地味過ぎて見つけてもスルーされているハゼなのかもしれない。一応、初確認初採集種が1日で3種となったものの、やはり地味で更に華を添えるというほどでもない感じである。でも、地元での確認魚種が1種増えた事は確かであり喜ばしいが、大きな声で言う事でもなさそうな感じである。










クサビハゼ



トゲダルマガレイ



ミゾレチョウチョウウオ



オトメハゼ

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ブログ祝15周年で初採集2種目オトメハゼ

2021年11月01日 | 採集
 さて、ブログ15周年突破と言う事で今回来た素潜り採集だが、もう1種初確認の魚を見つける。ダテハゼを見つけ、写真を撮ろうと潜って近付く。するとダテハゼの巣の先に今まで見たことのないハゼの仲間を見つける。体側にオレンジ色の斑紋が並んでおり種名もわからない。採集して確保したいが巣穴に逃げられてしまう公算が強かったので取り敢えず写真にのみ収める。写真を撮りながら徐々に近付くと巣穴の入口にいる訳ではなく、砂地に普通にちょこんといるようである。巣穴にいるのではないのならと採集に取り掛かるのだが、よく見ると両隣にダテハゼがいるのが確認出来る。近付けばダテハゼの巣穴に逃げ込む可能性がある。だが、幸い巣穴とは別の方向を向いており、その先に巣穴や隠れる場所も無い。取り敢えず近付いて巣穴に逃げ込むかどうか見てみる。すると運良く巣穴ではなく向いている方向へ泳いで止まる。これで逃げ込む場所が無くなったのであっさりと採集出来、初確認で初採集となる。家に帰り調べるとオトメハゼとわかる。これで今日はこの後ミゾレチョウチョウウオも初採集となり、2種初採集することが出来た。更に今日はダルマガレイの仲間も採集。定置網で何度か獲れたことがあるトゲダルマガレイの様であるが、よく見ると有眼側の輪状斑が完全に輪になっており、モンダルマガレイの可能性も。だが、眼前方の頭部背縁が窪む事が特徴だが窪んでいる様には見えない。この個体がモンダルマガレイとなれば初採集が3種となるのだが、あとは魚ボラ任せとする。そのほかまたアカハチハゼなども採集し終了。ブログ15周年突破として大満足な素潜り採集となる。
*ダルマガレイの仲間は魚ボラでトゲダルマガレイと同定されました

見たことのないハゼの仲間を見つける



両隣にダテハゼの巣穴が



初採集オトメハゼ



ダルマガレイの仲間(撮った写真を見ると砂地に保護色でわからず体全体が写っていない)



ダルマガレイの仲間

*後日、魚ボラでトゲダルマガレイと同定されました




眼前方の頭部背縁が窪んでいるようには見えない



カンモンハタ(今年は至る所で確認)



アカハチハゼ



アカハチハゼ



今回の素潜り採集の成果
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ブログ祝15周年で初採集ミゾレチョウチョウウオ

2021年11月01日 | 採集
2006年11月から始めたブログ「お魚三昧生活」も今日で15年目に突入。今ではこのブログに毎日200を超える訪問者があり、閲覧数も週末には1000前後と多くの皆様に見て頂き感謝しております。たまにどなたかがSNSにブログ記事を取り上げて頂き、一気に閲覧数が急上昇したりして驚き、こちらも楽しませて頂いております。最近はブログネタにも困ることもなく、多くの皆様にも見て頂いていますので、全く止める気がしません。これからもお付き合いの程よろしくお願い致します。

 さて、今日は15周年突破と言う事だが定置網漁や市場ではブログネタが見つからなかったので、最終手段の素潜り採集へ。縁起がいいのでミナミアカエソが見つからないかと外洋に面した港へ向かう。海に入った途端、早くもここでは未確認のチョウチョウウオの仲間を2個体発見。種名は覚えていないが図鑑では見たことがあるチョウチョウウオである。やはり縁起がいいなと思いながら早速遠慮なく頂こうと先ずは写真を撮ろうとする。すると近付くや否や写真を撮る間もなく急に逃げ出してしまう。どこかで落ち着くだろうと後を追うが一向に止まることなく深場へと消えて行ってしまう。縁起がいいどころか写真すら撮れず早々に落ち込む。その後、別な場所でたまたま写真を撮っていると前方から同じ個体と思われる2個体がこちらに向かって泳いで来る。だが、カメラを構えていたにも拘らず、撮れたかどうかという位に再び逃げ去ってしまう。でも、運は見捨てなかった。採集を終え帰ろうとエントリーポイントに戻ると再び最初の同じ場所にあの2個体が戻っている。また同じ方向に逃げるだろうと思い、写真撮影は諦め、気付かれない様に最初に逃げた方向へ網を仕掛ける。手網を持って近付くと案の定同じ方向へ逃げ、まんまと採集に成功。だが採集出来たのは1個体のみで、もう1個体は逃げられてしまう。でも、これで初確認で初採集と言う事でブログ15周年突破の記念となった。家に帰り図鑑で調べると直ぐにミゾレチョウチョウウオと判明。珍しい種ではないと思っていたが、初確認で初採集だったのでとても嬉しい。

前方からミゾレチョウチョウウオが2個体こちらに向かって泳いで来る


私の姿を見るや否やまたしても直ぐに逃げ去ってしまう


ミゾレチョウチョウウオ初確認・初採集
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